こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
心を込めて作ったハンドメイド作品が、海外のお客様に売れた。あるいは、海外に住む友人に手作りのプレゼントを贈りたい。そんなうれしい場面で、多くの作家さんが同じ壁にぶつかります。「この作品、そもそも海外へ送っていいの?」「関税は誰が払うの?」「壊れずに届けるにはどう梱包すれば?」──アクセサリーや布小物は問題なく送れることが多い一方で、羽根やドライフラワー、革といった自然素材を使った作品は、宛先の国によっては郵便で送ること自体が禁止されています。しかも2025年末には、作家さんの定番だった発送方法のルールが大きく変わりました。知らずに以前のやり方のまま送ろうとすると、窓口で断られたり、思わぬ損をしたりする時代になっているんです。
そこでこの記事では、日本郵便の国際郵便条件表と最新の料金表を一次情報から一つひとつ確認し、ハンドメイド作品を海外へ発送するための知識をまとめて整理しました。前半では、革・羽根・植物・香り・電池・キャラクターものという「つまずきやすい素材とテーマ」を宛先国のルールと合わせて解説します。後半では、2026年時点の追跡できる送り方の選び方、重さ別の料金比較、販売と贈り物で異なる関税の考え方、そして壊れない梱包のコツまで、発送の実務を順番に片付けていきます。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- 羽根・ドライフラワー・革など素材別の「送れる・送れない」の判断基準(条件表の原文つき)
- 小形包装物の書留が2025年末で終了した後の、追跡できる送り方の選び方
- 重さ別の送料比較と、販売・贈り物で違う関税とインボイスの書き方
- 壊れない梱包のコツと、可否チェックから梱包までプロに任せる方法
ハンドメイドの海外への発送は素材とルールで決まる

まず前半では、「あなたの作品はそもそも海外へ送れるのか」をはっきりさせましょう。ハンドメイドの海外発送で失敗する原因のほとんどは、完成品の見た目ではなく「何の素材でできているか」を基準に考えていないことです。国際郵便のルールも宛先国の検疫も、作品を「かわいい雑貨」としてではなく「動物由来・植物由来・化学物質の集合体」として見ます。つまり、同じピアスでも金属とビーズだけなら何の問題もないのに、羽根が一枚付いた瞬間に検疫の対象になる、ということが実際に起こるんです。日本郵便の国際郵便条件表という一次情報をもとに、素材ごとに順番に確認していきましょう。
結論:素材と相手国で送れるかが決まる
最初に全体像です。布・金属・ビーズ・陶器・ガラス・硬化済みレジンといった一般的な素材だけで作られた作品は、ほとんどの国へ問題なく送れます。注意が必要になるのは、自然素材(動物由来・植物由来)、香りや液体もの、電池入り、キャラクターものの4系統です。つまずきやすい素材を一覧にすると、次のようになります。
| 作品・素材の例 | 引っかかるルール | 特に注意したい宛先 |
|---|---|---|
| 羽根・骨・歯・未加工の皮 | 動物検疫 | オーストラリア(禁止物品)、アメリカ(条件付き) |
| ドライフラワー・種子・松ぼっくり・わら | 植物検疫 | オーストラリア(禁止物品) |
| 羊毛フェルト・動物の毛 | 動物検疫 | オーストラリア(条件付き) |
| 革小物(なめし革) | 革の種類・原産地 | アメリカ(中国大陸産の皮革は禁止) |
| 香水・アロマ・ネイル用品 | 航空危険物 | 全世界(郵便では原則不可) |
| LEDレジン・電子オルゴール | リチウム電池規則 | 全世界(電池の形態次第) |
| キャラクターの二次創作 | 知的財産権 | 中国(条件表で名指し禁止)ほか全世界 |
可否を分ける3つのチェックポイント
この表を自分の作品に当てはめるときのチェックポイントは3つです。①動物や植物に由来するパーツが1つでも入っていないか、②液体・香り・電池など「モノとしての性質」で規制される要素はないか、③デザインが他人の権利を侵害していないか。この3つを順番に確認すれば、大半の作品は自信を持って送り出せますし、引っかかった作品も「何を確認すべきか」が明確になります。
なぜここまで素材にこだわるのかというと、ルール違反の代償が大きいからです。禁制品を送ってしまった荷物は、相手国の税関や検疫で差し止められ、返送されればまだ幸運なほうで、多くはその場で廃棄処分になります。売れた作品なら代金の返金対応も発生し、買い手からの信頼も失う。数百円の送料を惜しんだ結果として、作品も売上も評判も一度に失うのが最悪のシナリオです。それでは、それぞれの系統を詳しく見ていきましょう。
革や羽根など動物由来の素材の注意点

羽根ピアス、レザークラフト、骨や角のボタン、羊毛フェルト。自然の風合いが魅力の素材ほど、検疫の網にかかりやすくなります。理由はシンプルで、動物由来の素材は病害虫や家畜伝染病を持ち込むリスクがあると見なされるからです。完成品としてどれだけ美しく加工されていても、検疫の目には「動物の部分」として映ります。
オーストラリアの手工芸品条項が最難関
この系統でもっとも厳しいのがオーストラリアです。日本郵便の国際郵便条件表には、オーストラリア宛ての禁止物品として「手工芸品」という項目が立てられており、原文にはこうあります。「みやげ物品、工芸品及び未加工の原皮、羽、歯、骨及びその他の動物の部分から作られた物品。ドライフラワー及びポプリ。種子、松ぼっくり、樹皮殻、わら又はこれらの入った製品。」──ハンドメイド作品がほぼ名指しされているような条項で、通常郵便・小包・EMSのすべてが対象です。羽根を使ったドリームキャッチャーも、骨ボタンのニット小物も、この条項に正面からぶつかります。さらに動物の毛は「洗滌についての明細書がある場合に限り」許される条件付許容物品とされているので、羊毛フェルト作品も気軽には送れません。爬虫類や魚の皮も検疫担当官の許可が必要な条件付きです。オーストラリアの買い手から注文が入ったら、受注前に素材構成を見直すくらいの慎重さが必要です。
アメリカにも意外な落とし穴があります。条件表では「旧ソヴィエト連邦又は中国大陸産の毛皮及び皮革」が禁止物品とされており、完成度ではなく素材の原産地で引っかかる例です。安価な輸入レザーを仕入れて使っている場合、その革がどこ産かを答えられるでしょうか。また鳥の羽毛は「皮の付いた羽毛」の輸入が原則禁止で、洗浄した皮付きでない羽毛などが例外的に認められる建て付けです。加えて、ワニ革・ヘビ革・べっ甲・象牙・一部のサンゴといったワシントン条約の対象素材は、そもそも輸出入に許可が必要になることがあり、個人の発送ではほぼ現実的ではありません。動物由来のパーツを使う作家さんは、「何の動物の、どの部位で、どこ産か」を作品カルテとして記録しておくと、こうした確認が一気に楽になります。
ドライフラワーなど植物素材の落とし穴
ドライフラワーのアレンジメント、ハーバリウム、松ぼっくりのリース、麦わらの籠。植物系の自然素材も、動物由来と同じく検疫の対象です。乾燥していれば大丈夫、と思われがちですが、これは誤解です。乾燥植物にも病害虫や種子が付着している可能性があるため、検疫の世界では「乾いていても植物は植物」として扱われます。
ここでも基準が明快なのはオーストラリアで、先ほどの手工芸品条項に「ドライフラワー及びポプリ」「種子、松ぼっくり、樹皮殻、わら又はこれらの入った製品」と明記されています。さらに別の条項では、植物・種子・土が禁止とされ、「種子、砂、土又はわらの入った贈答品及びおもちゃ」まで対象に含まれます。お手玉のようなおもちゃや、種子ビーズを使ったアクセサリーも該当しうる書きぶりです。ニュージーランドも検疫が厳しい国として知られており、植物系素材の作品は南半球宛て全般で警戒が必要と覚えておきましょう。見落としがちなのが木工作品で、しっかり加工・塗装された木製品は通る一方、樹皮付きの流木や未加工の木の実を使った作品は「樹皮殻」「種子」としてこの条項に触れるおそれがあります。一方、ハーバリウムはドライフラワーをオイルに浸けた作品なので、植物検疫に加えて「液体・オイル」の輸送ルールも関わってきます。次の危険物の話と合わせて確認してください。
香水やレジン液など危険物になる素材
ハンドメイドの世界には、香りや液体を扱うジャンルがたくさんあります。アロマワックスサシェ、手作り香水、アロマスプレー、ネイルチップと一緒に送るネイル用品。ここで立ちはだかるのが、宛先国のルール以前の問題である航空危険物の規制です。飛行機に載せられないものは、どの国宛てだろうと航空便では送れません。
アルコールと引火性が判断の分かれ目
具体的には、香水・マニキュア・除光液・アルコール度数の高いスプレー類は、引火性のある液体・エアゾールとして国際郵便では送れないのが原則です。アロマオイル(精油)も引火点の低いものが多く、危険物に該当する製品が少なくありません。判断の軸になるのは「引火性があるか」「加圧容器(スプレー缶)か」という化学的な性質です。一方、固形のワックスサシェや石けん、硬化済みのレジン作品は基本的に問題ありません。注意したいのは未硬化のUVレジン液や接着剤で、製品によっては引火性・有害性の区分に該当します。材料として一緒に送りたい場合は、メーカーの安全データシート(SDS)で性状を確認してからにしましょう。化粧品系の素材の可否は、香水やマニキュアが国際郵便で送れない理由を整理した記事で危険物のルールごと詳しく解説しています。
電池入りの作品はリチウム電池に注意
LEDを仕込んだレジンアート、光るアクセサリー、電子オルゴール入りのぬいぐるみ。電子パーツを組み込んだ作品は、リチウム電池の輸送規制の対象になります。ポイントは電池の「形態」です。リチウム電池を単体(電池だけの状態)で国際郵便で送ることはできません。モバイルバッテリーが典型例です。一方、機器に取り付けた状態のリチウム電池は、個数や容量などの条件を満たせば送れる場合がありますが、この条件は宛先国や郵便種別によって細かく異なります。
ハンドメイド作品で悩ましいのは、「これは機器内蔵と言えるのか」の判断が素人には難しいことです。たとえばコイン電池を交換できる構造の作品は内蔵と言えるのか、予備電池を同梱したら単体扱いにならないのか。こうしたグレーゾーンは自己判断せず、差し出し前に郵便局の窓口か日本郵便の公式情報で確認するのが鉄則です。確実に避けたいのは、電池を仕込んだまま「雑貨」とだけ申告して送ってしまうこと。輸送中に発火リスクのある品物の無申告は、返送や処分だけでなく、事故につながりかねない重大な違反です。電池なしで発送して現地で入れてもらう設計にできないか、という作品側の工夫も検討の価値があります。
キャラクター作品と知的財産権のリスク
アニメやゲームのキャラクターをモチーフにした二次創作のグッズは、国内のイベント文化では身近な存在ですが、海外発送では次元の違うリスクを抱えます。それは検疫ではなく知的財産権の問題です。他人のキャラクターを使った商品を販売目的で国境を越えて送ることは、商標権や著作権の侵害品の輸出入と見なされるおそれがあり、税関で差し止めの対象になります。
中国宛ては条件表に知財条項がある
たとえば中国宛ての国際郵便条件表には、「知的財産権を侵害する物品並びに模倣品及び粗悪品」という禁止物品の項目がはっきり存在し、特許権・商標権・著作権を侵害する物品が通常郵便・小包・EMSのすべてで禁止されています。もちろんこれは中国に限った話ではなく、各国の税関は模倣品の水際取り締まりを行っています。「ファンアートだから」「一点ものだから」という理屈は通関では通用しません。海外販売を本格的にやるなら、扱うのは完全オリジナルのデザインに絞る。これが唯一の安全策です。逆に言えば、オリジナル作品の作家さんにとって、このルールは自分の作品を守ってくれる盾でもあります。
ここまでの素材チェックで「自分の作品はどっちに転ぶか分からない」と感じたら、一人で抱え込む必要はありません。輸送のプロに作品の写真ではなく素材構成を伝えて、発送可否を最初から確認してもらうという手があります。相談は無料でできるので、グレーな素材を使った作品ほど、送る前に聞いてしまうのが結局いちばん早い解決策です。
ハンドメイドの海外発送で損しない送り方と梱包術

素材のチェックを通過したら、次は「どうやって送るか」です。ここは2025年から2026年にかけてルールが大きく動いた領域で、古いブログ記事の知識のままだと確実につまずきます。最新の選択肢を料金と一緒に整理し、関税とインボイス、そして作品を無事に届ける梱包まで、実務を一気に片付けましょう。
追跡できる送り方は2026年に様変わり
ハンドメイドの海外発送の定番といえば、長らく「小形包装物」でした。2kgまでの小さな荷物を、EMSや国際小包よりずっと安く送れる郵便種別で、これに書留を付けて追跡と少額の補償を確保するのが作家さんの黄金パターンだったんです。ところが、この前提が崩れました。
小形包装物の書留は2025年末で終了
日本郵便の公式サイトに明記されているとおり、小形包装物の書留扱いは2025年12月31日をもって終了しました。小形包装物は手紙やはがきと同じ通常郵便物なので、そのままでは記録扱いされません。つまり現在の小形包装物は「安いけれど追跡なし」の選択肢になったということです。公式の案内でも、記録が必要な場合は国際エアパケットを使うよう明記されています。国際エアパケットは、2kgまでの荷物を追跡サービス付きで送れる航空便のサービスで、お届け先の郵便受けに配達される仕組みです。料金には国際特定記録料370円が含まれています。なお小形包装物の発送方法には船便もありますが、SAL便は現在引受が全面停止中なので、実質的には航空か船便の二択です。「お客様に売れた作品は追跡付きで送りたい」が多数派の作家さんにとって、2026年の基本形は「追跡なしでよければ小形包装物、追跡が必要なら国際エアパケット、速さと補償ならEMS」という三段構えになります。EMSは国際郵便で最優先に扱われる最速のサービスで、追跡に加えて損害賠償制度があり、重さも30kgまで対応します。高価格帯の作品や納期を急ぐ注文では、料金差を払ってでもEMSを選ぶ価値があります。
重さ別の送料比較と一番安い送り方
では、実際の料金で比べてみましょう。ハンドメイド作品のボリュームゾーンである2kgまでと、イベント出展や委託販売でまとめて送る重量帯とで、答えがまったく変わるのがポイントです。数字はいずれも2026年8月時点の公式料金です。
2kgまでの軽い作品の料金比較
まずは1点売りの作品を想定した、アメリカ宛て(通常郵便物・EMSとも最も高い地帯)の比較です。
| 重量 | 小形包装物(追跡なし) | 国際エアパケット(追跡あり) | EMS(最速・補償あり) |
|---|---|---|---|
| 100g | 830円 | 1,200円 | 3,900円(0.5kgまで) |
| 500g | 1,670円 | 2,040円 | 3,900円(0.5kgまで) |
| 1kg | 2,720円 | 3,090円 | 5,300円 |
| 2kg | 4,820円 | 5,190円 | 7,900円 |
アクセサリー1点(梱包込み100g前後)なら、追跡なしの小形包装物で830円、追跡を付けても国際エアパケットで1,200円。この価格差なら、販売品は迷わず追跡ありを選ぶのがおすすめです。追跡番号を買い手に伝えられるだけで、「届かない」トラブルの大半は防げます。ヨーロッパやオーストラリア宛て(通常郵便物の第3地帯)はもう少し安く、小形包装物2kgで3,930円、国際エアパケット2kgで4,300円です。中国・韓国・台湾宛て(第1地帯)なら小形包装物100gが350円と、さらに手頃になります。
イベント在庫などまとめ送りは逆転する
一方、海外のイベントに出展する、現地のショップに委託在庫を送る、といった「箱でまとめて送る」場面では、力関係が逆転します。比較対象は、EMSと、海外発送代行サービスのポチロジ(中古車輸出大手ビィ・フォアードの個人向けサービス)です。
| 宛先・重量 | EMS | ポチロジ | 差額 |
|---|---|---|---|
| アメリカ 10kg | 27,100円 | 17,786円 | ポチロジが9,314円安い |
| アメリカ 30kg | 75,100円 | 43,781円 | ポチロジが31,319円安い |
| ヨーロッパ 30kg | 65,500円 | 43,781円 | ポチロジが21,719円安い |
| オーストラリア 30kg | 65,500円 | 29,886円 | ポチロジが35,614円安い |
アメリカ宛て30kgで3万円超、オーストラリア宛てに至っては35,614円もの差がつきます。オーストラリアやニュージーランドはEMSではヨーロッパと同じ高い地帯なのに、ポチロジではアジア大洋州向けの安い区分になるという「地帯のねじれ」があるためです。しかもEMSをはじめ郵便の荷物には1個30kgの上限があるので、それを超える規模の在庫はそもそも郵便では送れません。正直にお伝えすると、ポチロジは荷物を千葉の倉庫へ送る国内送料が自己負担なので、数百グラムの1点売りには向きません。軽い作品は郵便、箱単位のまとめ送りは代行。この使い分けが、2026年のハンドメイド発送でいちばん損をしない答えです。
関税とインボイスは販売と贈り物で別物

「関税はどうなりますか?」は、ハンドメイドの海外発送でいちばん多い質問です。答えの前に、大原則をひとつ。輸入時の関税や税金を払うのは、原則として受取人(買い手)です。日本側で送料と一緒に前払いするものではありません。だからこそ販売者がやるべきことは、関税を消すことではなく、「かかるかもしれない税金について事前に買い手へ伝えておくこと」です。販売ページに「関税・輸入税は購入者負担です」と明記しておくだけで、受取時のトラブルはほぼ防げます。逆にこの一文がないと、突然の請求に驚いた買い手が受け取りを拒否し、荷物が長い旅を経て日本へ返送されてくる、という悲しい結末になりかねません。返送時の送料や手数料は差出人の負担になるので、事前の一言は自分を守る保険でもあります。
そのうえで、2026年は関税の環境が大きく動いています。EUは2026年7月1日から150ユーロ未満の免税措置を撤廃し、販売品(BtoC)は内容品ごとに3ユーロの関税がかかる一方、個人から個人への贈り物は45ユーロ未満なら免税という建て付けになりました。つまりEU宛てでは「販売品か贈り物か」で扱いがはっきり分かれるようになったんです。アメリカ宛ては、郵便の引受自体が条件付きの運用となっており状況が変動しやすいため、差し出し前に日本郵便公式サイトの最新情報の確認が欠かせません。こうした制度変更の背景は、郵便料金の値上げと国際郵便の最新事情をまとめた記事で詳しく整理しています。
インボイスの品名と価格の書き方
税関告知書やインボイスには、品名を具体的に書きます。「Handmade goods」では中身が分からず通関で止まりやすいので、「Handmade earrings (metal, glass beads)」「Fabric pouch (cotton)」のように品目と素材が伝わる書き方にしましょう。素材を書くことは、検疫面で問題ない作品だと示すことにもつながります。そして価格欄。売れた作品なら実際の販売価格を書くのが原則です。ここで絶対にやってはいけないのが、販売品なのに「Gift」と申告したり、価格を極端に安く書いたりすること。免税枠を狙った虚偽申告は課税逃れであり、発覚すれば追徴やペナルティ、最悪の場合は荷物の没収につながります。買い手への誠実さという意味でも、正直な申告が唯一の正解です。
壊れない梱包のコツとプロに任せる選択肢

国際輸送の荷物は、国内配送とは比べものにならない扱いを受けます。投げられ、積み重ねられ、気圧と温度の変化にさらされる。その前提で梱包を設計しましょう。基本は二重箱です。作品を個別に緩衝材で包んで小箱に入れ、小箱と外箱の間にも緩衝材の層を作る。外箱を押しても中の小箱が動かない状態が合格ラインです。陶器やガラスは1点ずつ包み、作品同士が直接触れないように仕切ります。アクセサリーの華奢なパーツは、台紙に固定してから包むと変形を防げます。液体を含むハーバリウムなどは、万一の液漏れに備えてジッパー袋に入れてから梱包するのがマナーです。それでも壊れ物の事故はゼロにはできないので、高価な作品は補償のあるEMSを選ぶ、という送り方側の保険も組み合わせてください。仕上げに、雨や湿気への備えとしてOPP袋やビニールで内容品を覆っておくと安心です。輸送中に外箱が濡れるのは珍しいことではなく、布ものや紙タグは水濡れ一発で商品価値を失います。ラベル面には緩衝材のテープがかからないようにして、宛名と税関告知書がはっきり読める状態で差し出しましょう。
ポチロジに梱包ごと任せる4ステップ
「梱包に自信がない」「素材の可否確認から丸ごと相談したい」という方には、先ほどのポチロジがもう一度登場します。使い方は、①公式サイトの問い合わせフォームから無料相談、②見積もりに納得したら荷物を千葉の倉庫へ発送、③プロが検品・梱包の補強・インボイス作成、④国際発送、という4ステップ。発送可否の確認と見積もりは無料で、「羽根を使ったピアス10点をアメリカへ送りたい。素材はこの通りですが送れますか」といった個別の相談に、輸送のプロが答えてくれます。問い合わせフォームには写真を添付できないので、素材構成や作品の詳細は文章で伝えるのがコツです。相談して見積もりが高ければ、郵便で送ればいいだけ。比較のコストは数分の手間だけです。サービスの実態が気になる方は、ポチロジの評判・口コミを徹底調査した記事で良い口コミも悪い口コミも隠さずまとめています。
ハンドメイドの海外への発送まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 可否を分けるのは見た目でなく素材。布・金属・ビーズ・陶器・硬化レジンはほぼ問題なし。羽根・骨・革・ドライフラワー・種子・羊毛など自然素材は検疫対象
- オーストラリアは「手工芸品」条項で未加工の動物素材・ドライフラワー・松ぼっくり・わら入り製品まで名指し禁止。自然素材の作品は南半球宛てに最大限の注意を
- 香水・ネイル・スプレーは航空危険物で郵便NG。リチウム電池は単体不可・機器内蔵は条件付き。キャラクター二次創作は知的財産権の侵害品として税関で止まるリスク
- 小形包装物の書留は2025年末で終了。2026年は「追跡なしなら小形包装物・追跡ありなら国際エアパケット・速さと補償ならEMS」の三段構え
- 軽い作品は郵便が最安、イベント在庫などのまとめ送りは代行が逆転(アメリカ30kgで3万円超の差)。関税は受取人負担が原則で、販売品のGift申告は厳禁
販売品を「Gift」と申告したり価格を安く偽ったりする行為は、免税狙いの虚偽申告として追徴・没収の対象になります。また、羽根やドライフラワーなど検疫対象の素材を「雑貨」とだけ申告して送るのも同じくらい危険です。正直な申告は、買い手とあなたの作家活動を守るいちばんの近道です。
ハンドメイドの海外への発送は、素材のルール・送り方の選択・関税と申告・梱包という4つの関門に分解してしまえば、一つひとつは決して難しくありません。むしろ、ここまで読んでくださったあなたは、海外の買い手に「この作家さんは発送がきちんとしている」と信頼される準備がもう整っています。そして素材の可否に迷う作品や、箱単位のまとめ送りの場面が来たら、EMSの料金を調べるのと同じ気軽さで、代行に発送可否と見積もりを聞いてみてください。
あなたの手から生まれた作品が、海の向こうの誰かの毎日を彩りますように。
この記事は2026年8月時点の日本郵便「国際郵便条件表」および公式料金表、各国税関・検疫の公開情報にもとづいて作成しています。各国の輸入規制・郵便条件・料金は変更されることがあるため、発送前には必ず日本郵便公式サイトと宛先国の最新情報をご確認ください。


