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ヘルメットを海外へ発送する方法|規格の壁と割れない梱包術

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こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。

このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。

📌 セカイニオクルでわかること

🏢 海外転勤 ── 赴任準備・引越し荷物の送り方・現地での生活立ち上げ情報
🎓 海外留学 ── 留学準備・食品や日用品の送り方・現地での困りごと解決
📦 国際発送(禁制品・通関) ── 17か国の禁制品チェック・インボイスの書き方・発送サービス比較

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「海外ツーリングに愛用のヘルメットを持って行きたい」「メルカリで売れたヘルメット、海外の購入者に送れる?」「海外に住む息子に日本製のヘルメットを贈りたい」。そう考えて調べ始めた方に、最初にお伝えしたいことがあります。ヘルメットは、送ること自体は難しくありません。電池も食品も含まない、ただの「かぶりもの」だからです。

ところが、届いた後に2つの落とし穴が待っています。ひとつは規格の壁。SHOEIの公式FAQには「ヘルメット外観は同様でも仕向地によって仕様が異なり」とはっきり書かれていて、同じモデルでも国によって中身が違います。もうひとつは寿命の壁。ヘルメットの交換目安は使用開始から3年とされていて、船便で2〜3か月かけて送れば、その分だけ寿命を消費します。つまりヘルメットは「送れるか」より「送って使えるか・使う価値があるか」を先に考えるべき荷物なんです。

この記事では、SHOEI・経済産業省・製品安全協会・日本郵便の一次情報で規格と寿命の壁を正確に測ったうえで、インカム付きの電池ルール、衝撃吸収ライナーを守る割れない梱包術、EMSと発送代行の料金の正直な比較まで、まとめて解説します。読み終わる頃には、あなたのヘルメットをどう海外へ届けるべきかがはっきりしているはずですよ。

📋 この記事でわかること

  • SHOEI公式「仕向地によって仕様が異なる」──規格は国ごとという現実
  • 寿命3年×SG賠償は有効期限内のみ──送っている間も寿命は減る
  • インカム付きの電池ルールと、ドイツなど内蔵でも送れない国
  • 衝撃吸収ライナーを守る浮かせ二重箱と、EMS・発送代行の料金の正直な比較

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目次

ヘルメットの海外への発送は規格と寿命に注意

テーブルに置かれたフルフェイスヘルメットと世界地図

最初のH2では、送る前に知っておくべき壁を一次情報で整理します。ヘルメットは禁制品ではなく、リチウム電池も入っていない(インカムを付けていなければ)ので、輸送ルールの上では素直な荷物です。だからこそ、見落とされがちなのが「届いた後」の話。規格・寿命・フィットという3つの壁を、順番に見ていきましょう。

結論:送ること自体はできる

まず結論から。ヘルメット単体は、国際郵便(EMS・国際小包・小形包装物)でも発送代行でも送れます。爆発物でも電池でもなく、各国の禁制品リストで名指しされる品目でもありません。フルフェイスでも重さは2kg前後に収まるので、料金的にも扱いやすい荷物です。

ただし、「送れる」と「送る価値がある」は別の問題です。ヘルメットは命を預ける保安部品で、各国が自国の規格で品質を管理しています。そして消耗品でもあり、メーカーは3年を目安とした交換を推奨しています。さらに輸送中の衝撃で見えないダメージを負えば、外観がきれいでも保護性能は落ちているかもしれない。つまりヘルメットの海外行きは、「規格」「寿命」「梱包」の3点をクリアして、はじめて意味を持ちます。ひとつずつ確認していきます。

規格は国ごとに違うという壁

最初の壁が規格です。ヘルメットの安全規格は世界共通ではなく、国・地域ごとに別の物差しが使われています。たとえばアメリカはDOT、ヨーロッパはECEといった規格が使われていて、日本国内で公道用として売られるバイク用ヘルメットにはPSCマークの表示が必要です。同じ「バイク用ヘルメット」でも、どの物差しで合格しているかは製品ごと・仕向け国ごとに違うんです。

SHOEI公式が語る仕向地の仕様差

これは推測ではなく、メーカー自身が明言しています。SHOEIの公式FAQには「ヘルメット外観は同様でも仕向地によって仕様が異なり」とあり、さらに「衝撃吸収ライナーの形状もその地域の人々の頭により良く」フィットするよう調整されていると説明されています。つまり、日本で買った日本仕様のヘルメットと、海外の店頭に並ぶ同じモデルは、見た目がそっくりでも中身が別物ということ。日本仕様は日本の規格と日本人の頭の形に合わせて作られています。海外の家族に贈るときは、この「中身が違う」前提を知っておく必要があります。

日本のPSC制度が示す逆方向の実例

「規格が違うと何が起きるのか」は、実は日本の制度がいちばんわかりやすい実例になっています。経済産業省の注意喚起によると、バイク用の乗車用ヘルメットは消費生活用製品安全法の「特定製品」に指定されていて、国内でPSCマークを表示していない製品を販売することや、販売目的で陳列することは、法律で禁止されています。注目すべきはその注記で、「SNELL、JIS、DOT、ECEの規格に適合し、その表示がある製品であっても同様です」と明記されている点。つまりアメリカのDOTやヨーロッパのECEに合格した立派なヘルメットでも、PSCマークがなければ日本では公道用として販売できないんです。実際、ネット販売を中心に不適正な表示のまま売られる事例が発生し、経済産業省がECモール各社に確認を要請する事態にもなっています。

この構図を鏡写しにすると、日本のPSCマーク付きヘルメットを海外へ送った場合も、相手国の規格制度でどう扱われるかは相手国次第、ということになります。個人使用の持ち込みまで一律に規制する国は多くありませんが、現地で公道用として販売したり、保険や車検の場面で規格適合を求められたりするケースでは、日本仕様であることが不利に働く可能性があります。ビジネスとして輸出するなら相手国の規格認証が正面から必要になる世界です。個人の範囲でも、「現地の公道で使う予定なら、現地の規格ルールを一度確認する」──テレビの「届いても映らない」と同じで、ヘルメットには「届いても公道で使えないかも」の確認が必要です。

ヘルメットの寿命は3年が目安

使い込まれたヘルメットの内装を点検する手元

ふたつめの壁は時間です。SHOEIは公式FAQで「ご使用開始から3年を目途に交換をお勧めしております」と案内しています。ヘルメットの保護性能の中心は発泡スチロール系の衝撃吸収ライナーで、汗や紫外線、細かな衝撃の積み重ねで経年劣化していくため、外観がきれいでも中身は確実に古くなっていくからです。

この3年には、お金の裏付けもあります。日本のSGマーク付き製品には賠償制度があり、製品の欠陥による人身事故には一事故あたり上限1億円の賠償措置が用意されています。ただし製品安全協会は「原則として、SGマークの有効期限内の事故が対象となります」としていて、バイク用ヘルメットのSGマークの有効期間は購入から3年とされています。中古品や譲り受けた製品でも有効期間内なら対象になる一方、期限を過ぎれば対象外。つまり「3年」は、メーカーの推奨であると同時に、賠償制度が保護性能を保証する期間の目安でもあるんです。

ここで海外発送の話に戻ります。船便を使えば輸送に2〜3か月かかることがあり、その間もヘルメットの寿命は進みます。すでに2年使ったヘルメットを2か月かけて送れば、届いた時点で残りは1年を切る計算。往復の送料をかけて送る価値があるか、それとも現地で現地仕様の新品を買うべきか──この損益分岐は、購入時期から正直に計算してください。逆に、買ったばかりのお気に入りや、廃番になった思い入れのあるモデルなら、送る価値は十分あります。

インカム付きは電池ルールに注意

ヘルメットの側面に取り付けられた小型の通信機器

3つめの壁は、ヘルメット本体ではなく「くっついているもの」です。ツーリング派のヘルメットには、Bluetoothインカム(ヘッドセット)が付いていることが多い。あの小さな機械にはリチウムイオン電池が入っているので、国際郵便の電池ルールが適用されます。

機器内蔵100Wh以下の原則

国際郵便でリチウムイオン電池を送る条件は、日本郵便が公開している資料に整理されています。原則は「機器に取り付け又は機器に内蔵されていること」、そして組電池で100ワット時以下であること。インカムの電池は数ワット時程度なので、容量的には余裕でクリアします。ヘルメットに取り付けたまま、インカムとして完結した状態で送るなら「電池内蔵機器」として扱える、というのが基本線です。逆にやってはいけないのが、予備バッテリーを外して箱に同梱すること。機器に取り付けられていないリチウム電池単体や同梱は、容量にかかわらず郵送できないと明記されています。この「単体・同梱NG」の理屈は空調服のバッテリーの壁を解説した記事で詳しく検証しています。

ドイツなど内蔵でも送れない国

もうひとつ、見落とされがちなねじれがあります。機器内蔵の電池を航空便で受け入れるかどうかは国・地域ごとに取扱いが分かれていて、ドイツ・イギリス・タイ・イタリアなどは受け入れ対象外なんです。つまりインカム付きヘルメットは、アメリカ宛なら内蔵扱いで送れても、ドイツ宛では電池の時点でアウト、ということが起きます。宛先がリスト外の国なら、答えはシンプルで、インカムを取り外してヘルメットだけ送ること。インカムは渡航時に手荷物で持って行くか、現地調達に切り替えましょう。電池を含まない素のヘルメットに戻せば、この壁は消えます。

サイズとフィットの壁

最後の壁は、かぶり心地です。先ほどのSHOEIのFAQのとおり、衝撃吸収ライナーの形状は地域の人々の頭の形に合わせて調整されています。日本仕様は日本人に多い頭の形に合わせてあるので、海外在住の家族──特に現地育ちで頭の形が違うご家族──に贈る場合、サイズ表記が同じでもフィットしない可能性があります。ヘルメットは、フィットしていないと保護性能を発揮できない道具です。緩ければ衝撃時にずれ、きつければ長時間かぶれません。

プレゼント用途なら、送る前に頭のサイズ(頭囲)を測ってもらうのが最低ラインで、可能なら本人が現地で同モデルを試着してからサイズを指定してもらうのが理想です。内装パッドの交換である程度の調整はできますが、日本仕様の交換パーツが現地で手に入るとは限りません。この「試着できない」リスクは通販と同じ構造ですが、返品・交換の難易度は国際発送のほうが桁違いに高い。サイズ選びは慎重すぎるくらいでちょうどいいです。

ヘルメットを海外へ発送する手順と最安ルート

壁の全体像がわかったところで、後半は「では、どう送るか」。ヘルメットは軽くて壊れやすいという荷物なので、ルート選びより先に梱包が勝負になります。ルートの整理から梱包術、料金の正直な比較まで、実務を順番に見ていきましょう。

発送ルートは3つ

ルートA=国際郵便(EMSなど)で送る。単品を早く届けたいときの本命です。ルートB=渡航するなら手荷物で持って行く。かぶって行くか、機内持ち込みバッグに入れるかで、輸送リスクを自分でコントロールできます。ルートC=発送代行に任せる。バイク用品やほかの荷物とまとめて送るとき、後述の料金逆転が効くルートです。

ルートBは意外に強力です。ヘルメットは航空会社の手荷物ルール上、特別扱いの必要な品物ではなく、機内持ち込みサイズのバッグに収まります。自分の目の届く場所から離さずに運べるので、輸送中の衝撃という最大のリスクがほぼ消える。海外ツーリングや赴任で本人が飛ぶなら、まず「持って行けないか」を考えてください。ただし旅行の荷物枠を1個分占領するので、家族の分もまとめて、となると現実的でなくなります。そこで郵便か代行かの比較になります。

手荷物で運ぶ場合のコツもひとつ。スーツケースに入れて預け入れるのは、できれば避けてください。預け入れ荷物は積み降ろしで強い衝撃を受けることがあり、スーツケースの中で衣類に包んだ程度では、ライナーを守り切れないおそれがあります。機内持ち込みバッグに入れて足元や座席上の収納に置くか、いっそ移動中はかぶってしまうのが、いちばん確実にヘルメットを守る方法です。専用のヘルメットバッグがあれば、持ち運びも収納もぐっと楽になります。

ルート選びの3ステップ

迷ったら、この3ステップで整理してください。ステップ1、自分が渡航するかどうか。渡航するなら手荷物が第一候補です。ステップ2、送るのはヘルメット単品か、ほかの荷物もあるか。単品ならEMS、バイクウェア・ブーツ・パーツなどとまとめるなら代行の見積もりを取る価値が出ます。ステップ3、宛先国とインカムの有無を突き合わせる。ドイツなど電池リスト外の国宛なら、インカムを外すのを忘れずに。この3つで、あなたのルートはほぼ決まります。

割れない梱包術が9割

ヘルメットを緩衝材で包んで二重の段ボール箱に梱包する作業

ヘルメットの発送でいちばん大事な話をします。ヘルメットの保護性能の核心である衝撃吸収ライナーは、一度大きな衝撃を受けると潰れて、元に戻らない「一度きりの消耗品」です。だからメーカーは、転倒で衝撃を受けたヘルメットは外観が無事でも交換を推奨しています。これは輸送中も同じこと。投げられたり落とされたりして中のライナーが潰れれば、外から見えなくても、そのヘルメットはもう頭を守れないかもしれない。「割れなかったからセーフ」ではないんです。届いたヘルメットが保護性能を保っているかどうかは、梱包の質がほぼすべてを決めます。

浮かせ二重箱の作り方

おすすめは「浮かせ二重箱」です。手順は5つ。①内装に薄紙や緩衝材を軽く詰め、シールド面を保護シートで覆う(購入時の袋があれば理想)。②ヘルメット全体を気泡緩衝材で2周以上包む。③純正の元箱か、ぴったりサイズの内箱に入れる。④それをひと回り大きい外箱に入れ、内箱が浮くように四方と上下に5cm以上の緩衝材を詰める。⑤箱を軽く揺すって、中で動かないことを確認してから封をする。ポイントは、外箱への衝撃が内箱に直接伝わらない「浮いた」状態を作ることです。緩衝材をケチって隙間を残すのがいちばん危ない。仕上げに壊れもの表示を付け、発送前にヘルメットの状態を写真で残しておくと、万一の保険請求の証拠になります。

船便など日数のかかるルートを使う場合は、湿気対策も足しておきましょう。内装の汗をよく乾かしてから梱包し、箱に乾燥剤を1〜2個入れておくと、長旅の湿気による内装の傷みやにおいを抑えられます。シールドは細かい傷が視界に直結する部品なので、柔らかい布やシールド袋で個別に保護を。ステッカーや外付けパーツ(サンバイザー、カメラマウントなど)は、引っかかって破損しやすいので外して別に包むのが無難です。

EMSで送る手順と料金

ルートAの実務です。梱包が済んだら、あとは普通の国際郵便と同じ。EMSラベル(またはオンラインシッピングツール)で宛先と内容品を記入し、郵便局の窓口へ持ち込みます。インボイス・税関申告の品名は「Used motorcycle helmet, for personal use」のように、品目・中古・個人使用を明確に。インカム付きのまま送る場合は電池内蔵機器である旨の申告が必要になるので、窓口で「Bluetoothヘッドセット(リチウムイオン電池内蔵)付き」と伝えて指示を受けてください。迷ったら外すのが確実です。

料金の目安を見てみましょう。フルフェイスヘルメットは実重量1.5〜1.8kg程度、梱包込みでおおむね2〜3kgに収まります。EMSの2kg料金は次のとおりです。

宛先の例地帯EMS 2kgEMS 5kg
韓国・台湾など第1地帯3,400円6,400円
中国など第2地帯4,550円8,150円
ヨーロッパ・豪など第3地帯6,700円13,000円
アメリカ第4地帯7,900円15,100円

ヨーロッパ宛で6,700円、アメリカ宛で7,900円。追跡と補償が付いて最速の航空便としては、納得感のある水準です。先に正直に言っておくと、ヘルメット1個だけを送るなら、この2kg帯はEMSが最安クラスで、代行を挟む理由はあまりありません。浮かせ二重箱で体積が大きくなっても、EMSは実重量ベースの料金なので、箱が大きいこと自体はコストになりにくいのも好都合です。なお、アメリカ宛の郵便は現在条件付き引受の運用が続いていて状況が変わりやすいため、発送前に日本郵便の最新の案内を確認してください。

「もっと安い郵便はないの?」という方へ。国際郵便には小形包装物という割安な区分もありますが、重さ2kg以内という上限があり、浮かせ二重箱でしっかり梱包したヘルメットは超えやすいのが実情です。仮に収まっても、追跡や補償の面ではEMSに劣ります。一度の衝撃で価値が決まる荷物に、補償の薄いルートを選ぶのは本末転倒。ヘルメットは「最安の輸送」より「無事に届く輸送」を優先すべき荷物だと考えてください。

発送代行ならまとめ送りで逆転

物流倉庫で段ボール箱を検品するスタッフ

では発送代行の出番はどこか。それは「ヘルメットだけじゃない」ときです。海外赴任やロングステイでバイクライフごと引っ越すなら、ヘルメットのほかにウェア、ブーツ、グローブ、工具、パーツ──と荷物はどんどん増えます。この「まとめ送り」の重量帯に入ると、料金の景色が変わるんです。

ポチロジは中古車輸出大手ビィ・フォアードグループの個人向け発送代行で、料金表ベースで世界229の国・地域をカバーしています。日本のネットショップで買った商品を倉庫で受け取り、複数の荷物をひとつにまとめて国際発送してくれるので、あちこちで買ったバイク用品を一箱に集約できます。壊れやすい荷物の梱包もプロの領分。ヘルメットのような「潰れたら終わり」の荷物の扱いを相談できるのは、個人で緩衝材と格闘するより心強い選択肢です。バイク本体や自転車まで話が大きくなる場合の考え方は自転車を海外発送する方法の記事で整理しています。サービスの実際の評判はポチロジの評判記事にまとめました。

問い合わせのコツ

回答を早く正確にもらうコツは、判断材料を先に全部出すことです。文例を置いておきます。「フルフェイスヘルメット1個(SHOEI〇〇、約1.7kg、元箱あり)とバイクウェア・ブーツなど計約12kgを〇〇国へ送りたい。ヘルメットにBluetoothインカム(リチウムイオン電池内蔵)が付いているが、取り外し可能。インカム込みで送れるか、外すべきかを含めて相談したい」。ポイントは、インカムの有無を必ず書くこと。電池の扱いは宛先国によって答えが変わるので、ここを先に伝えると可否の判断が一往復で返ってきます。回答をEMSや手荷物と比較する材料にしても、もちろん問題ありません。

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費用の正直な比較

数字で整理します。ヘルメット単品(梱包込み2kg)なら、EMSがヨーロッパ宛6,700円・アメリカ宛7,900円で最安クラス。これが結論で、単品発送はEMSで送ってください。一方、バイク用品をまとめて15kg級になると逆転が起きます。EMSの15kg料金は第3地帯(ヨーロッパなど)34,000円・アメリカ39,100円ですが、ポチロジの料金表は第3地帯15kgで22,985円。ヨーロッパ宛で11,015円、アメリカ宛では16,115円も代行のほうが安い計算です。荷物が重くなるほど代行が有利になる構造なので、「単品はEMS・まとめ送りは代行」と覚えておけば間違いありません。

そして最後に、正直な問いをひとつ。そのヘルメット、現地で買い直したほうが良くないですか? 現地仕様なら規格は最初から現地基準で、フィットも試着で確かめられて、寿命もフルに残っています。それでも日本から送る価値があるのは、①使用開始から日が浅い、②日本でしか手に入らないモデルやグラフィックである、③自分の頭に馴染んだ内装の愛用品で代えがきかない──のどれかに当てはまる場合です。3年近く使ったヘルメットなら、送料をかけるより現地での買い替えが合理的。ここは感情ではなく、購入時期と送料の数字で決めましょう。

よくある質問

最後に、ヘルメットの海外行きでよくある質問をまとめます。

Q1. 新品未開封のヘルメットをプレゼントとして送れる?

A. 送れます。元箱があるぶん梱包もしやすく、いちばん条件のいいケースです。ただしフィットの壁は新品でも同じなので、事前に頭囲を測ってもらいサイズを確定させること。また高価な新品は関税・輸入税の対象になりやすいので、宛先国の免税枠も確認しておきましょう。

Q2. インカムは付けたまま送っていい?

A. 宛先国によります。機器に内蔵されたリチウムイオン電池は100Wh以下なら送れるのが原則ですが、ドイツ・イギリス・タイ・イタリアなどは機器内蔵でも受け入れ対象外です。予備バッテリーの同梱は全宛先でNG。迷ったら外して、インカムは手荷物か現地調達にするのが確実です。

Q3. 中古ヘルメットでもSGマークの賠償制度は使える?

A. SGマークの有効期間内であれば、中古品や譲り受けた製品でも賠償制度の対象とされています(正しく使用していたことが条件)。ただし有効期間は購入から3年とされているので、中古で入手した時点で残り期間は短くなっています。海外で使う場合の適用については個別の確認が必要です。

Q4. 子ども用の自転車ヘルメットも同じ考え方でいい?

A. 基本は同じです。電池なし・軽量なので送ること自体は簡単で、料金も2kg以下で収まります。日本では2023年4月から自転車ヘルメットの着用が全年齢で努力義務になりましたが、海外では着用義務の有無や規格が国・州ごとに違います。現地の子ども向け規格とサイズ(頭囲)を確認してから選んでください。

Q5. アメリカ宛は今送れる?

A. アメリカ宛の国際郵便は現在、条件付き引受の運用が続いており、状況が変わりやすくなっています。発送前に日本郵便の公式サイトで最新の引受状況を確認してください。急ぎや確実性を重視するなら、国際クーリエや発送代行など郵便以外のルートも比較を。

Q6. 転倒歴のあるヘルメットを送って使ってもらうのは?

A. おすすめしません。一度衝撃を受けたヘルメットは、外観が無事でも内部の衝撃吸収ライナーが潰れて保護性能が落ちているおそれがあり、メーカーも交換を推奨しています。命を預ける道具なので、送料をかけて送る対象は「無事故・使用3年以内」を目安にしてください。

まとめ:ヘルメットを海外へ発送するには

長くなったので、この記事の要点を5つに整理します。

  • ヘルメット自体は送れる。ただしSHOEI公式のとおり「仕向地によって仕様が異なり」、規格は国ごと。現地の公道で使うなら現地ルールの確認を
  • DOT・ECE適合でもPSCなしは日本で販売不可──日本の制度自体が「規格は相互に通用しない」実例。逆方向も同じ構図
  • 寿命は使用開始から3年が目安。SG賠償制度も有効期限内の事故のみ対象(上限1億円)。船便の2〜3か月も寿命を消費する
  • インカム付きは電池内蔵機器の扱い。ドイツ・イギリス・タイ・イタリア宛は内蔵でもNG、予備電池の同梱は全宛先NG
  • 単品(2kg帯)はEMS最安(欧6,700円・米7,900円)。バイク用品まとめ送りの15kg帯はポチロジが最大16,115円安い逆転

ヘルメットの海外行きは、「送れるか」で悩む荷物ではなく、「届いた後に使えるか・使う価値があるか」から逆算する荷物です。規格と寿命を確認して送る価値ありと判断したら、あとは浮かせ二重箱で衝撃から守り、単品ならEMS、まとめ送りなら代行と、ルートを使い分けるだけ。判断に迷う要素──インカムの電池、宛先国のルール、まとめ送りの料金──があるなら、無料相談で実数を握ってから動くのが最短ルートです。あなたの頭を守ってきた相棒が、海の向こうの道でもきちんと役目を果たせますように。

なお、この記事の規制・料金・制度の情報は執筆時点の公式情報に基づく一般的な目安です。各国のヘルメット規格制度、リチウム電池の郵送条件、EMSの国別条件や料金、SGマーク賠償制度の適用、各サービスの仕様は変更されることがあるため、正確な情報は日本郵便・各メーカー・製品安全協会・渡航先当局の公式情報をご確認のうえ、最終的な判断は各窓口にご相談ください。

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