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電動アシスト自転車を海外へ発送する方法|バッテリーの壁を解説

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「海外赴任が決まった。毎日乗っている電動アシスト自転車、持って行けないかな」「海外に住む娘に、日本の子乗せ電動を送ってあげたい」。そう考えて調べ始めた方に、最初にお伝えしたい数字があります。404という数字です。

これは、国内で定番の電動アシスト自転車(パナソニック ビビ・DX)のバッテリーのワット時定格量、404Wh。国際郵便で送れるリチウムイオンバッテリーの上限は100Wh、飛行機に持ち込める上限は160Whなので、電動アシストのバッテリーはそれぞれ約4倍・約2.5倍という規模で基準を超えています。つまり普通の自転車と違って、電動アシスト自転車は「郵便で送る」「輪行で運ぶ」という個人の定番ルートが、バッテリーの時点で両方ふさがれているんです。

でも、あきらめるのはまだ早い。バッテリーと車体を分けて考えれば、車体だけを送る道は残っていますし、バッテリー込みの輸送も、危険物輸送に対応したプロの領分として現実のルートがあります。この記事では、日本郵便・航空会社・メーカー公式の一次情報でバッテリーの壁を正確に測ったうえで、車体だけ送る手順、規制の壁、費用の正直な比較まで、まとめて解説します。読み終わる頃には、あなたの電動アシスト自転車をどう海外へ届けるべきかがはっきりしているはずですよ。

📋 この記事でわかること

  • バッテリー404Whは郵便上限100Whの約4倍・飛行機基準160Whの約2.5倍という現実
  • 外して同梱してもNG──日本郵便の一次ルールと「車体だけ送る」手順
  • 日本仕様は届いても走れないかもしれない、国ごとの規制の壁
  • バッテリー込みで相談できる発送代行という現実解と費用の正直な比較

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目次

電動アシスト自転車の海外への発送はバッテリーが壁

電動アシスト自転車からバッテリーパックを取り外す様子

最初のH2では、送る前に知っておくべき3つの壁──バッテリー・サイズ・現地の規制──を一次情報で整理します。電動アシスト自転車は「自転車」と「大容量リチウムイオンバッテリー」の合体した乗り物で、この2つは国際輸送のルール上、まったく別の荷物として扱われます。ここを分けて考えるのが、すべての出発点です。

結論:バッテリーと車体で運命が分かれる

まず結論から。車体(フレーム・モーター・車輪)は、バッテリーさえ外してしまえば基本的に「普通の自転車」と同じ扱いです。立ちはだかるのはサイズの壁で、これは後半で詳しく突き合わせます。一方バッテリーは、郵便でも飛行機でも運べない「別格の荷物」です。

根拠になる数字を、メーカーの公式スペックで確認しておきましょう。パナソニックの定番モデル、ビビ・DXの公式ページには、バッテリーの仕様が「25.2V-16Ah(21cells)」、ワット時定格量404Whと明記されています。車体の質量は26.8kg(24型)。ヤマハもPASの公式Q&Aで「PASのバッテリーは持ち運びできる重さです。容量により異なりますが最大容量の15.8Ahバッテリーでも3kg以下です」と案内しているとおり、バッテリー自体は3kg弱の手荷物サイズ。ところが国際輸送のルールは、重さではなくワット時(Wh)で線を引いています。この404Whという数字を、このあと郵便と飛行機の基準に当てはめていきます。

郵便で送れないバッテリーの理由

国際郵便でリチウムイオン電池を送る条件は、日本郵便が「国際郵便によるリチウム電池の郵送条件」という資料で公開しています。要点は4つで、①機器に取り付け又は機器に内蔵されていること、②リチウムの内容量又はワット時定格値等が一定限度内であること、③数量制限(単電池4個・組電池2個)の範囲内であること、④リチウム電池の輸入を制限していない国・地域宛てであること。すべてを満たして、はじめて送れます。

セル20Wh・組電池100Whという上限

このうち電動アシスト自転車が決定的に引っかかるのが②です。リチウムイオン電池の基準は、単電池(セル)で20ワット時以下、組電池(バッテリーパック)で100ワット時以下。資料には「一般的に社会に流通している機器(携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ノートパソコン等)に使用されるリチウム電池は、通常の場合これらの基準に適合します」とあり、スマホやノートPCを念頭に置いた枠だとわかります。電動アシストの404Whは、この上限の約4倍。ワット時定格値を外装に表示しても、包装を頑丈にしても、数字そのものが枠の外なので、どうやっても条件に適合しません。バッテリーを車体に取り付けたまま送る道は、ここで完全に閉じます。

外して同梱してもNG

「じゃあバッテリーを外して、箱の隅に入れて送れば?」──これも明確にダメです。同じ資料に、こう書かれています。「機器に取り付けられていない次のリチウム電池は、他の条件を満たすものであっても、郵送できません。・リチウム電池単体・リチウム電池を機器に取り付けないで機器と一緒に同封したもの(同梱といいます。)」。つまり、取り付けたままなら容量オーバー、外せば単体・同梱扱いで門前払い。どちらに転んでも郵便には載らない構造です。これは空調服の取り外し式バッテリーとまったく同じ理屈で、詳しくは空調服のバッテリーの壁を解説した記事でも整理しています。国際郵便のX線検査でバッテリーの影はすぐわかるので、「黙って入れる」は論外。輸送中の発火リスクに関わるルールなので、ここは絶対に守ってください。

飛行機にも載せられない404Whの現実

普通の自転車なら、郵便がダメでも「飛行機に手荷物として載せる(輪行)」という強力な逃げ道があります。ところが電動アシストでは、この道もバッテリーがふさぎます。

ANAの国際線の基準を見ると、予備のリチウムイオン電池(バッテリー単体)は、100Wh以下なら一人20個まで機内持ち込み可(お預けは不可)、100Whを超え160Wh以下は一人2個まで機内持ち込み可。そして160Whを超えるものは「機内持ち込み・お預けともにできません」。404Whは160Whの約2.5倍ですから、持ち込みも預け入れも不可能です。カメラ用の予備バッテリーやモバイルバッテリーと同じ感覚で「手荷物に入れればいい」は通用しません。重さ3kg弱で片手で持てるのに、ワット時の基準で完全にアウト──ここが電動アシスト自転車のいちばん皮肉なところです。なお、この数字は航空会社共通の国際的な枠組みに基づくもので、細かい運用は航空会社ごとに異なるため、渡航時は利用する会社の最新の案内を確認してください。

ちなみに、仮に100Wh以下の小さなバッテリーだったとしても安心はできません。機器内蔵のリチウム電池を航空便で受け入れるかどうかは国・地域ごとに取扱いが分かれていて、ドイツ・イギリス・タイ・イタリアなどは受け入れ対象外です。空調服の記事で詳しく検証した「国別のねじれ」ですが、電動アシスト自転車の場合は404Whの時点で前提から超過しているので、国を選ぶ以前の問題になります。

整理すると、404Whのバッテリーは「郵便NG・飛行機の持ち込みNG・預け入れNG」。個人が自力で海外へ運ぶ手段は、事実上ゼロです。だからこそ、後半で紹介する「車体だけ送る」か「危険物対応のプロに任せる」の二択が現実のルートになります。

車体だけならサイズの壁に戻る

電動アシスト自転車の車体を入れた大きな箱をメジャーで採寸する様子

バッテリーを外した車体は、リチウム電池を含まない「ただの自転車」として扱えます。すると今度は、普通の自転車と同じサイズの壁が立ちはだかります。国際郵便(EMS・国際小包)の国別上限は、代表的な国でこうなっています。

宛先長さ上限長さ+横周重量上限
アメリカ1.5m2.75m30kg
オーストラリア1.05m3m20kg
ドイツ1.05m2m30kg

フルサイズは341cmで全滅

26型のシティサイクル型(まさにビビ・DXのようなタイプ)を輪行箱に入れると、定番のオーストリッチOS-500でW135×H82×D21cm。長さ+横周は135+(82+21)×2=341cmで、アメリカの2.75mもオーストラリアの3mもドイツの2mも全部超えます。長さ135cmの時点で、豪独の長さ上限1.05mも大幅オーバー。つまりフルサイズの電動アシスト自転車は、バッテリーを外しても郵便には物理的に載りません。さらに車体だけで26.8kgありますから、箱と緩衝材を足すとEMSの重量上限30kgにも肉薄します。フルサイズ車体の現実解は、海外引越便か発送代行です。このサイズの壁の詳細と、普通の自転車の送り方全般は自転車を海外発送する方法の記事で徹底的に突き合わせているので、あわせてどうぞ。

折りたたみ小径車の余地

一方、折りたたみタイプの小径電動アシストなら話が変わります。20型クラスの折りたたみ自転車の梱包例70×60×35cmで計算すると、長さ+横周は70+(60+35)×2=260cm。アメリカ(2.75m)とオーストラリア(3m)はクリアできる計算です(ドイツの2mはアウト)。ただし電動アシストは同じサイズでも重い。折りたたみ電動は車体だけで20kg前後の製品が多く、箱込みだとオーストラリアの重量上限20kgを超えるおそれがあります。「サイズは通るのに重量で落ちる」パターンがあり得るのが、普通の折りたたみとの違いです。送れるかどうかは、必ず梱包後の実測サイズと実重量を測ってから、日本郵便の国・地域別ページの最新の上限と突き合わせて判定してください。数百グラムの差が国境線になります。

届いても走れないかもしれない規制の壁

ヨーロッパの街並みの道路脇に停められた電動アシスト自転車

もうひとつ、送る前に必ず考えてほしいのが「届いた電動アシスト自転車を、その国で合法的に走らせられるのか」という壁です。実は電動アシスト自転車のルールは国ごとにバラバラで、日本仕様がそのまま海外で通用するとは限りません。

日本の電動アシスト自転車は、道路交通法令の基準──時速24kmでアシストがゼロになる、アシスト比は最大1:2で速度に応じて減衰する──に合わせて設計され、多くの製品が型式認定(日本交通管理技術協会)を受けています。一方、たとえばEU圏で広く使われる枠組みは「アシストは時速25kmまで・モーター定格出力250Wまで」で、アシスト比の上限という考え方は使われていません。上限速度・出力・比率と、そもそも規制の「軸」が違うんです。

この違いが実害になることは、逆方向の実例が公的に示しています。国民生活センターは「アシスト比率が道路交通法の基準を超える電動アシスト自転車に注意−公道を走行すると法令違反となるおそれも−」という注意喚起を出しており、海外仕様の車両を日本の公道で走らせると法令違反になり得ると警告しています。鏡写しに考えれば、日本仕様の車両も、相手国の基準でどう分類されるか次第で扱いが変わり得るということ。多くの国で日本より緩い方向の差ではありますが、登録・保険・ヘルメットなどの義務が絡む国や州もあります。送る前に、渡航先の現地ルール(大使館・現地自治体・現地の自転車店の情報など)を確認しておく──テレビの「届いても映らない」と同じで、電動アシスト自転車には「届いても走れないかも」の確認が必要です。

電動アシスト自転車を海外へ発送する現実のルート

壁の全体像がわかったところで、後半は「では、どう届けるか」。現実のルートは3つに絞られます。バッテリーをどうするかで最初の分岐が決まるので、順番に見ていきましょう。

現実のルートは3つ

ルートA=バッテリーを外して車体だけ郵便で送る(折りたたみ小径車がほぼ前提)。ルートB=海外引越便の家財に含める。ルートC=発送代行に相談して、バッテリーの扱いも含めてプロに設計してもらう。それぞれ向き不向きがはっきりしています。

ルートBの海外引越便は、赴任・移住で家財一式を送る人の王道です。船便のコンテナに家具や段ボールと一緒に載せるので、フルサイズの車体でもサイズの壁がなく、業者が梱包まで請け負ってくれるのが強み。ただしバッテリーの扱いは業者・宛先国によって対応が分かれるため、見積もり時に「電動アシスト自転車あり・バッテリー404Wh」と必ず先に申告してください。当日に積み残しになるのが最悪のパターンです。一方、引越しではなく「これ1台だけ送りたい」「家族に届けたい」なら、引越便は割高で使いにくいので、ルートAかCの比較になります。

ルート選びの3ステップ

迷ったら、この3ステップで整理してください。ステップ1、バッテリーをどうするか決める。持って行くのを最初からあきらめて現地調達・現地レンタルに切り替えるのか、それともバッテリー込みの輸送をプロに相談するのか。ここが最大の分岐です。ステップ2、車体の梱包後サイズと重量を実測する。フルサイズなら郵便は消え、引越便か代行の二択。折りたたみ小径ならルートAが生きます。ステップ3、単品で送るのか、他の荷物とまとめて送るのか。まとめ送りなら後述のとおり料金の逆転が起きるので、ルートCの比較価値が一気に上がります。この順番で考えれば、遠回りしません。

バッテリーを外して車体だけ送る手順

バッテリーを外した電動アシスト自転車の車体を緩衝材で梱包する様子

ルートAの実務です。手順は5つ。①鍵でバッテリーパックを取り外す(バッテリーは日本に残す前提。処分するなら購入店やメーカーの回収ルートへ)。②ペダル・ハンドル・サドルなど外せるパーツを外し、フレームを保護材で包む。③段ボール箱や輪行箱に収め、外したパーツは動かないよう固定して同梱する。④梱包後の3辺と重量を実測し、宛先国の上限と突き合わせる。⑤郵便局の窓口へ。インボイス(税関申告書)の品名は「Used electric-assist bicycle (battery removed), for personal use」のように、中古・個人使用・バッテリー非同梱を明確に書きます。X線でモーターやバッテリー台座が見えても、電池そのものが入っていなければ問題ありません。逆に電池の影があれば確実に開封検査になるので、繰り返しますがバッテリーは絶対に入れないこと。また、日本で防犯登録をしている車体は、海外へ持ち出す前に登録の抹消手続きを済ませておくとスムーズです。手続きの窓口や方法は都道府県ごとに異なるので、購入店か最寄りの受付所で確認してください。

充電器と鍵の扱い

見落としがちなのが付属品です。充電器はリチウム電池ではないので、郵便で送れます(車体と同梱でOK)。ただし日本の充電器は100V環境向けの設計が基本なので、現地の電圧でそのまま使えるかは仕様表示を必ず確認してください。対応外の電圧で使うのは故障や発熱のもとです。スペアキーは本体の鍵穴に挿しっぱなしにせず、小袋に入れて確実に同梱を。バッテリーを現地でどうにかする計画の方は、先にメーカーへ「渡航先で純正バッテリーが入手できるか」を確認しておくと安心です。日本仕様の純正バッテリーは海外では基本的に流通していないため、ここが計画の穴になりやすいポイントです。

発送代行ならバッテリー込みで相談できる

物流倉庫で大きな箱を検品する作業スタッフ

「バッテリーも一緒に届けたい」「フルサイズの子乗せ電動をどうしても送りたい」──そうなると、個人の郵便・輪行では届かない領域です。バッテリーを搭載したままの電動車両は、国際輸送では危険物(クラス9)として扱われる区分があり、専用の書類・梱包・輸送手配が必要になります。これは資格と経験を持つ物流業者の仕事で、まさに発送代行の領分です。

ポチロジは中古車輸出大手ビィ・フォアードグループの個人向け発送代行で、料金表ベースで世界229の国・地域をカバー。公式コラムでも「自動車やバイク、自転車などの海外輸送」を扱うと明記しており、木箱梱包やコンテナ混載など、大きくて壊れやすい乗り物の輸送手段を荷物に合わせて設計してくれます。バッテリーを含む荷物が送れるかどうかの判定は、まさに実務を知るプロに聞くのが最短。問い合わせは無料なので、「そもそも送れるのか」の段階から相談から入る価値があります。サービスの実際の評判はポチロジの評判記事にまとめています。

問い合わせのコツ

回答を早く正確にもらうコツは、判断材料を先に全部出すことです。文例を置いておきます。「電動アシスト自転車1台(パナソニック〇〇、26型、車体約27kg)を〇〇国へ送りたい。バッテリー(25.2V-16Ah・404Wh)は取り外し可能。バッテリー込みで送れるか、車体のみになるかを含めて相談したい。元箱なし・梱包未手配。3年使用・動作正常」。ポイントは、バッテリーのワット時(Wh)を明記すること。Whはバッテリーパック本体のラベルか、メーカーの製品ページで確認できます。可否の判断が業者側で即座にできるので、やり取りが1往復減ります。回答を引越便や現地購入と比較する材料にしても、もちろん問題ありません。

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検疫と防錆の実務

ルートが決まったら、仕上げの実務を2つ。まず検疫です。オーストラリアやニュージーランドは土や泥の持ち込みに非常に厳しく、タイヤの溝や泥除けの裏に土が残っていると、検疫で足止めや洗浄費用の請求につながるおそれがあります。発送前に車体を洗い、タイヤの溝・フェンダー裏・ペダルの隙間まで土を落とし、完全に乾かしてから梱包してください。チェーンの余分な油も拭き取っておくと、他の荷物や箱を汚しません。

次に防錆と湿気対策です。船便は数週間〜の長旅で、コンテナ内は温度も湿度も変化します。金属部分は薄く防錆処理をして乾いた布で包み、バッテリー端子部(車体側)はテープやカバーで保護。箱には乾燥剤を入れ、フレームはビニールで包んでおくと安心です。変速機やディスプレイなどの突起部は、箱の中で最初に壊れる場所なので、厚めの緩衝材で個別に守ること。そして高価な車体ほど、輸送保険はケチらないでください。梱包が終わったら、発送前に車体全体と動作の様子を写真・動画で残しておくと、万一のときの証拠になります。

費用の考え方と正直な比較

費用も正直にお伝えします。車体だけを郵便で送れる折りたたみ小径車の場合、重量帯はおおむね15〜25kg。EMSの15kg料金はヨーロッパ・オセアニアなどの第3地帯で34,000円、アメリカ(第4地帯)で39,100円です。対してポチロジの料金表は第3地帯15kgで22,985円、10kgなら17,786円(EMSは第3地帯23,500円・アメリカ27,100円)。この重量帯では、郵便よりも代行のほうが1万円以上安くなる逆転が起きます。自転車のような重い荷物は、最初から代行の見積もりを取ったほうが早いケースが多いんです(アメリカ宛の郵便は現在条件付き引受の運用が続いており、状況が変わりやすい点にも注意)。フルサイズや バッテリー込みは個別見積もりの世界なので、無料相談で実数を握るのが唯一の正攻法です。

もうひとつの現実的な選択肢が、バッテリーだけ現地レンタル・現地調達に切り替える発想です。国や都市によってはe-bikeのシェアサイクルやレンタルが充実していて、「そもそも自分の1台を持ち込む必要があるのか」から考え直すと、輸送費・規制リスク・バッテリー入手難の3つの悩みが一度に消えることがあります。特に滞在が1〜2年の駐在なら、往復の輸送費でレンタル代が賄えてしまうケースも珍しくありません。

そして最後に、正直な問いをひとつ。その電動アシスト自転車、現地で買い直したほうが良くないですか? 現地仕様のe-bikeなら規制も充電環境も最初から現地仕様で、バッテリーの入手にも困りません。それでも日本から送る価値があるのは、①日本特有の装備に価値がある(前後チャイルドシートの子乗せ仕様など)、②海外引越便の枠に載せられて追加費用が小さい、③体に馴染んだ愛車で代えがきかない──のどれかに当てはまる場合です。どれにも当てはまらないなら、日本で売却して現地調達が合理的。この損益分岐を判断するためにも、見積もりの実数を先に握ることが大事です。感覚ではなく数字で決めましょう。

よくある質問

最後に、電動アシスト自転車の海外行きでよくある質問をまとめます。

Q1. 折りたたみの電動アシストなら郵便で送れる?

A. バッテリーを外した車体だけなら、可能性があります。梱包後の実測で長さ+横周が宛先国の上限内に収まり、重量も上限内であることが条件です。特にオーストラリア宛は上限20kgなので、車体+箱で超えないか要確認。1か所でも超えたら、発送代行の見積もりに切り替えましょう。

Q2. バッテリーだけ後から郵便で送ってもらえる?

A. できません。日本郵便のルールで、機器に取り付けられていないリチウム電池単体は、容量にかかわらず郵送不可と明記されています。ましてや404Whは容量基準も大幅超過。家族に頼んでも送れないので、バッテリーの計画は出発前に確定させてください。

Q3. 充電器だけ送るのは大丈夫?

A. 充電器はリチウム電池ではないので郵便で送れます。ただし日本の充電器は100V環境向け設計が基本。現地電圧への対応は製品の表示を確認し、対応外なら現地での充電手段ごと再設計が必要です。

Q4. 現地で日本メーカーの純正バッテリーは買える?

A. 日本国内向けモデルの純正バッテリーは、海外では基本的に流通していません。互換品には発火事故のリスクもあり、メーカーも純正以外の使用を推奨していません。渡航先での入手可否は、送る前にメーカーの相談窓口で確認するのが確実です。

Q5. 新品未開封なら送れる?

A. 未開封でも中身は同じ404Wh級のバッテリーなので、郵便NGは変わりません。新品・中古を問わず、バッテリー込みの輸送は危険物対応の業者に相談する案件です。プレゼント用途なら、現地で買えるモデルを現地で手配する方法も検討を。

Q6. 逆に、海外製のe-bikeを日本に持ち込むのは?

A. 注意が必要です。国民生活センターが注意喚起しているとおり、アシスト比率が日本の道路交通法の基準を超える車両は、日本の公道を走ると法令違反となるおそれがあります。海外仕様は見た目が同じでも中身の制御が別物。日本で乗るなら型式認定など日本基準適合の確認を。

まとめ:電動アシスト自転車を海外へ発送するには

長くなったので、この記事の要点を5つに整理します。

  • バッテリー(例:ビビ・DXは404Wh)は郵便上限100Whの約4倍・飛行機基準160Whの約2.5倍。個人が運ぶ手段はない
  • 外して同梱しても「リチウム電池単体・同梱は郵送不可」の一次ルールでNG。逃げ道はない
  • 車体だけなら普通の自転車扱い。フルサイズは341cmで郵便全滅、折りたたみ小径は実測260cm級なら余地あり(豪は20kg上限に注意)
  • 日本は24km/h・アシスト比1:2、EU圏は25km/h・250Wと規制の軸が違う。「届いても走れないかも」を渡航先ルールで事前確認
  • 重い車体は料金逆転でポチロジなど発送代行が有利(第3地帯15kgで▲11,015円)。バッテリー込みの可否判定も無料相談が最短

電動アシスト自転車の海外行きは、「バッテリーをどうするか」を最初に決めると、残りの判断が一気に楽になります。バッテリーは置いていくと決めたら、車体を測って郵便か代行かを選ぶ。どうしても込みで届けたければ、危険物輸送のプロに設計を任せる。個人の力技が通用しない荷物だからこそ、無料相談で実数を握ってから動くのが最短ルートです。毎日の送り迎えや買い物を支えてくれた相棒が、海の向こうの新生活でもまた走り出せますように。

なお、この記事の規制・料金・サイズの情報は執筆時点の公式情報に基づく一般的な目安です。リチウム電池の郵送条件、EMSの国別条件や料金、各国の車両規制、各サービスの仕様は変更されることがあるため、正確な情報は日本郵便・各航空会社・各メーカー・渡航先当局の公式情報をご確認のうえ、最終的な判断は各窓口にご相談ください。

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