こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
海外で暮らしていると、日本の節句飾りが急に恋しくなる瞬間がありますよね。「海外で生まれた孫の初節句に、雛人形を贈ってあげたい」というおじいちゃん・おばあちゃん。「娘の初節句、せっかくだから日本の雛人形でお祝いしたい」という海外在住のパパ・ママ。あるいは「海外赴任が決まったけど、大事にしてきたフィギュアのコレクションを置いていけない」という方。人形を海外へ送りたい理由は人それぞれですが、最初にぶつかる疑問はみんな同じです。「そもそも人形って、海外に送れるの?」
先に結論をお伝えすると、送ること自体は可能です。ただし、久月や吉徳といった大手人形店の公式オンラインショップは国内配送が基本で、海外の住所あてに直接届けてもらう方法は案内されていません。つまり「お店で買って、海外の住所を入力して終わり」とはいかないんです。現実的なルートは、海外からの代理購入サービス(Buyee)を使う方法と、日本で買って国際郵便や発送代行で送る方法。そして雛人形・五月人形には「初節句の日付」という締切、フィギュアには関税や電池という固有の壁があります。この記事では、その全部を順番に片づけていきます。
「ガラスケース入りの人形なんて、割れずに届くの?」という不安もあると思います。実は発送代行サービスの中には、人形の海外発送の流れや梱包方法を専門に解説しているところもあるんです。人形を海外発送する際の流れを確認するから、雛人形・五月人形からフィギュアまでの梱包方法と手配の流れが読めるので、「うちの人形は無理かも」と諦めかけている方は、先にのぞいてみると安心できますよ。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- 久月・吉徳など人形店の公式通販は海外発送してくれる?正確な答え
- 初節句の日付から逆算する、雛人形・五月人形の発送スケジュール
- わら・絹・飾り太刀・電池…人形の種類別に違う検疫・規制の壁
- ガラスケースの扱いと割れない梱包術、EMS料金と発送代行の使い分け
雛人形、五月人形、フィギュア 海外発送の壁

前半では、「人形店の公式通販は海外へ送ってくれるのか」「送るなら、いつまでに・何に気をつけるべきか」を整理します。雛人形・五月人形・フィギュアは同じ「人形」でも、ぶつかる壁がそれぞれ違います。まずは共通の入口である「公式店は送ってくれない問題」から見ていきましょう。
結論:人形の公式店は海外発送していない
まず一次情報から確認します。老舗人形店の代表格である久月の公式オンラインストアの発送案内には、海外発送についての記載がありません。空港での受け渡しや海外発送用の特別な梱包については「電話でご相談ください」という個別相談の扱いです。もう一方の老舗・吉徳の公式オンラインショップのご購入案内も、送料は「5,500円以上は無料、5,500円未満は880円」という国内前提の建て付けで、海外配送のメニューは用意されていません。
つまり、「公式通販で買って、配送先に海外の住所を入力する」という一番シンプルな方法は基本的に使えないということです。ただ、ここで諦める必要はありません。ルートを整理すると道は3つあります。
人形を海外で手に入れる・海外へ届ける3つのルート
- ルート①:海外からBuyee経由で買う──久月の公式オンラインショップは、海外向けEC販売を代理購入サービス「Buyee」が包括的にサポートしている
- ルート②:海外発送に対応する人形店を探す──数は少ないが、アメリカなど一部の国への直接発送に対応している人形専門店もある
- ルート③:日本で買って、日本から国際発送する──国際郵便(EMS・国際小包)や発送代行を使う。祖父母が贈るパターンや、手持ちのコレクションを送る場合はこれ一択
雛人形や五月人形は「日本で買って孫のいる国へ送る」という贈り物パターンが多く、フィギュアは「自分の持ち物を引越しで送る」パターンが中心。どちらもルート③が本命になります。現地調達はどうかというと、海外の日系店やアジア系雑貨店で本格的な節句人形を扱っている店はごくわずかで、あっても日本の2〜3倍の値付けが普通です。「日本で選んで送る」が品質・価格ともに現実的なんですね。
海外から買うならBuyeeという公式ルート

ルート①のBuyee(バイイー)は、日本のECサイトの商品を海外在住者の代わりに購入して国際発送してくれる、tenso株式会社運営の代理購入サービスです。久月については2019年から、公式オンラインショップの海外EC販売をBuyeeが包括的にサポートすることが発表されていて、日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)に対応した海外向け販売ページが用意されています。PayPalなど国際的な決済手段も使えるので、海外在住のまま久月の雛人形を注文する、という買い方が公式ルートとして存在するわけです。
「じゃあBuyeeで全部解決では?」と思いきや、そう単純でもありません。代理購入には固有のコストと制約があります。
Buyee利用の注意点
- 手数料と国際送料が上乗せされる──代理購入手数料・国内送料・国際送料・(国によっては)関税がかかり、商品代金だけでは済まない
- 大型の段飾り・ガラスケースはハードルが高い──国際配送のサイズ制限や割れ物の扱いで、配送対象外・補償対象外になるケースがある
- 初節句の納期リスク──代理購入は「購入→検品→国際発送」と工程が多く、雛人形商戦のピーク(年末年始)は時間に余裕を見る必要がある
実際のところ、日本にいる祖父母が「孫に贈りたい」というケースでは、Buyeeを使う必然性はありません。日本で実物を見て選び、日本から国際発送するほうが、品選びも梱包の指定も自由が利きます。Buyeeが輝くのは「海外在住で、日本に頼れる家族がいない」パターン、と整理しておくといいですよ。
初節句から逆算する発送スケジュール

雛人形・五月人形の海外発送がほかの荷物と決定的に違うのは、「絶対に間に合わせたい日付」があることです。桃の節句は3月3日、端午の節句は5月5日。日本国内なら前日発送でもどうにかなりますが、海外あては輸送に1〜2週間、通関で止まればさらに数日〜数週間かかります。ここを甘く見ると「初節句が終わってから人形が届いた」という一番悲しい事態になります。
雛人形は立春(2月4日ごろ)から飾り始めるのが一般的なので、現地に1月中に届いているのが理想です。そこから逆算すると、スケジュールはこうなります。
雛人形の海外発送カレンダー
- 10〜11月:品選び──雛人形の新作が出そろう時期。サイズ制限(後述)を意識してコンパクトな親王飾りを軸に選ぶ
- 11〜12月:購入・受け取り──日本の自宅か実家で受け取り、箱のまま保管
- 12月中旬〜1月上旬:発送──航空便(EMSなど)で発送。年末年始は国際郵便も混み合うため、余裕を持って年内発送が安心
- 1月中:現地到着・通関──関税の支払いが発生する場合はここで対応
- 2月4日ごろ〜:飾り始め──立春から3月3日まで、たっぷり飾って初節句を迎える
五月人形も理屈は同じで、4月中旬までの現地着を目標に、3月中の発送が目安です。船便を使う場合は到着まで1〜3か月かかるため、雛人形なら10〜11月、五月人形なら1〜2月には送り出す計算になります。ちなみに、初節句まわりの「締切から逆算する」発想は一升餅と共通です。1歳の誕生日祝いも控えている方は一升餅を海外へ発送して1歳の誕生日に間に合わせる方法もあわせてどうぞ。
わら・絹・木!素材と検疫の壁

次は規制の話です。雛人形や五月人形は、フィギュアと違って天然素材のかたまりです。胴体には木やわら、衣装には絹、台や屏風には木材や畳表、収納には桐箱。この「自然のもの」が、国によっては検疫のチェック対象になります。
特に注意したいのがオーストラリアとニュージーランドです。両国は動植物由来の製品に世界一厳しいレベルの検疫を敷いていて、わら・竹・樹皮など植物素材を使った手工芸品は名指しで規制対象になっています。伝統的な雛人形には胴体にわらを使ったものがあり、畳台やい草の小物が付属することもあるので、豪州・NZあてはまさに直撃コースなんですね。
オーストラリア・NZあての検疫チェック
- わら・い草・竹の部材がないか確認──わら胴の人形、畳表の飾り台、い草の小物は検疫検査・処分の対象になり得る
- 木製部分は正確に申告──「Wooden doll stand」のように素材を明記。未処理の木や樹皮つきはリスク大
- 新品・箱入りのまま送る──未開封の新品は汚染リスクが低いと判断されやすく、申告もしやすい
- 迷ったら宛先国の検疫当局か発送のプロに確認──検疫ルールは頻繁に変わるため、発送直前の確認が鉄則
一方、アメリカやヨーロッパあては、人形そのものが検疫で止まるケースは多くありません。ポイントは正直で具体的な申告です。インボイスの品名は「Japanese traditional doll (silk, wood)」のように素材まで書き、「Toy」や「Household goods」のような曖昧な書き方は避けましょう。曖昧な品名は開封検査を招きやすく、開封検査は破損リスクそのものだからです。
五月人形とフィギュアの注意点

同じ節句人形でも、五月人形には雛人形にない固有の論点があります。そしてフィギュアには、フィギュアだけの落とし穴があります。種類別に見ていきましょう。
五月人形の飾り太刀と刀剣規制
兜飾りや鎧飾りには、飾り太刀(かざりたち)や弓矢がセットになっていることが多いですよね。あれはもちろん観賞用の模造品ですが、国によっては「刀剣類・模造武器」として輸入規制の対象になる可能性があります。刃が付いていない飾り太刀でも、見た目は刀そのもの。税関の判断で没収や返送になるリスクを考えると、宛先国の禁制品リストで刀剣・模造刀の扱いを事前に確認するのが安全です。確認が難しい場合は、太刀と弓矢だけ外して送る(または送らない)という割り切りも現実的な選択肢です。兜や鎧本体は金属と組紐が主体なので、検疫面のリスクは低め。ただし金属製で重量があるため、送料の重量区分には効いてきます。
こいのぼりは布製なので規制面の心配はほぼありませんが、問題はポールです。数メートルの支柱は国際郵便の長さ制限を軽々と超えるので、こいのぼり本体だけ送って、ポールは現地のホームセンターで調達が定番の解決策です。ベランダ用のコンパクトセットなら、そのまま箱ごと送れます。
フィギュアを送るときのチェックポイント
フィギュアの海外発送は、検疫より関税と付属品が主戦場です。チェックすべきはこの4つ。
- 電池・ライトつきの台座がないか──光る・音が出る台座はリチウム電池を内蔵していることがあり、電池の種類によっては航空輸送の制限対象。電池を外せるなら外して送るのが無難
- 価格を正直に申告する──限定品やプライズ品も、購入価格や市場価格をベースに正直に記載。安く書くと保険や補償で損をし、高額なのに「ギフト・0円」のような申告は通関トラブルのもと
- 大量に送ると「販売目的」と見なされることがある──同じフィギュアを複数個送ると転売在庫と判断され、商用輸入の扱いになる可能性。個人コレクションの引越しなら、その旨をインボイスに書き添える
- 追跡・補償のある方法で送る──小形包装物に書留を付ける定番の節約ルートは、書留オプションが2025年末で終了済み。高価なフィギュアは追跡・補償つきのEMSか、保険を掛けられる方法一択
中古フィギュアは「使用済みの身の回り品」として送れますが、外箱があるとコレクション価値も輸送強度も保てるので、箱ごと梱包がおすすめです。ここまでが前半の「壁」の話。後半はいよいよ、実際に送る手順と料金に入ります。
雛人形、五月人形、フィギュア 海外発送のやり方

後半は実務編です。国際郵便で送る手順→割れない梱包→料金と保険→プロに任せる選択肢、の順で具体化します。人形は「壊れやすくて、思い入れの価値が金額に乗る」荷物なので、ふつうの荷物より一段ていねいに進めるのがコツですよ。
国際郵便で送る手順とサイズ制限
コンパクトな親王飾りやフィギュア数体なら、郵便局からEMSや国際小包で送るのが基本ルートです。手順は5ステップ。
国際郵便で送る5ステップ
- ①宛先の国の条件を確認──日本郵便の国際郵便条件表で、禁制品(模造刀・木製品の扱いなど)とサイズ・重量の上限をチェック
- ②梱包してサイズ・重量を実測──長さと横周をメジャーで測る
- ③通関書類を作成──日本郵便の「国際郵便マイページ」でラベルとインボイスを作るのが今の標準。品名は素材まで具体的に
- ④郵便局に持ち込み──窓口でサイズ・重量を実測される
- ⑤追跡番号で配達状況を確認──EMSなら追跡・補償つき
ここで立ちはだかるのがサイズ制限です。EMSのサイズと重量の上限は宛先の国ごとに違います。主要な宛先3か国を比べてみましょう。
| 宛先 | EMSの長さ上限 | 長さ+横周の合計 | 重量上限 |
|---|---|---|---|
| アメリカ | 1.5m | 2.75m | 30kg |
| オーストラリア | 1.05m | 3m | 20kg |
| ドイツ | 1.05m | 2m | 30kg |
※横周(よこまわり)とは、いちばん長い辺と直角の断面をぐるっと一周した長さのこと。※日本郵便の国際郵便条件表より。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
この表が意味するのは、七段飾りのような大型セットを丸ごとひと箱で送るのは物理的に無理ということです。逆に、間口40〜60cmのコンパクトな親王飾りなら、緩衝材込みでもEMSの枠に収まります。海外へ贈る前提で人形を選ぶなら、最初からコンパクト設計の親王飾りや収納飾りを選ぶのが最大の攻略法。段数の多いセットは、箱を分けて複数個口で送る方法もありますが、送料はその分積み上がります。
割れ物を守る梱包術とガラスケース対策
人形の海外輸送で一番多い事故は、規制でも遅延でもなく破損です。国際輸送の荷物は、積み替えのたびに投げられる・積まれる前提で考えるのが基本。守りの梱包を組み立てましょう。
人形が割れない・傷まない梱包の基本
- 顔と手は薄紙で包んでから緩衝材──人形の顔は最重要パーツ。柔らかい薄紙を軽く巻き、その上からプチプチで包む。直接プチプチを顔に当てると跡がつくことがある
- 小物・付属品は個別に包んで小分け袋へ──ぼんぼり・桜橘・道具類はひとつずつ包み、何がどれかメモを添える
- 桐箱・購入時の箱ごと二重箱に──元箱に収めた状態で、ひと回り大きい外箱へ。すき間は緩衝材で完全に埋め、箱の中で何も動かない状態にする
- 箱の外に「FRAGILE」表記──割れ物表記は万能ではないが、やらない理由もない
そして最大の悩みどころ、ガラスケース入り人形です。
ガラスケースはどうする?
正直にお伝えすると、ガラスケースの海外輸送はプロでも神経を使う領域です。ガラスは面で守られていても点の衝撃で割れますし、割れたガラスが人形本体を傷つける二次被害もあります。取れる選択肢は3つです。①ケースを外して人形だけ送り、ケースは現地でアクリルケースを調達する。②ケースごと送るなら、ガラス面に養生を貼り、木枠梱包などプロ仕様の梱包にする。③そもそもケースなしタイプ・アクリルケースタイプの人形を選ぶ。これから購入する方には③、手持ちの人形を送る方には①が基本線です。割れ物の梱包テクニックは和食器を海外発送する方法(割れない梱包術)で写真つきの理屈から解説しているので、あわせて読んでみてください。
EMS料金の目安と保険の掛け方

料金の話に進みます。EMSの料金は宛先の「地帯」で決まります。アメリカは第4地帯、ヨーロッパ・オセアニアは第3地帯、台湾・韓国・中国など東アジアは第1地帯です。
EMS料金の目安(地帯別)
| 重量 | 第1地帯(中国・韓国・台湾) | 第3地帯(欧州・豪州など) | 第4地帯(アメリカ) |
|---|---|---|---|
| 5kg | 6,400円 | 13,000円 | 15,100円 |
| 10kg | 10,600円 | 23,500円 | 27,100円 |
| 15kg | 14,600円 | 34,000円 | 39,100円 |
| 20kg | 18,600円 | 44,500円 | 51,100円 |
※日本郵便の料金表(第3・第4地帯は特別追加料金込み)より。最新の料金は日本郵便の公式サイトでご確認ください。
コンパクトな親王飾り一式は、緩衝材と外箱込みでだいたい5〜10kg。アメリカの娘さん夫婦に送るなら1万5千〜2万7千円前後、という金額感です。決して安くはないですが、「孫の初節句に、日本の雛人形で祝ってあげられる」ことへの対価と考えると、出す価値のある送料だと私は思います。
高価な人形で必ず使いたいのが保険です。EMSには2万円までの損害賠償が基本でついていて、追加の保険料(2万円ごとに50円)で最高200万円まで保険を掛けられます。10万円の雛人形なら追加保険料は数百円。掛けない理由がありません。申告価格と保険金額のつじつまが合っていることも大事なので、インボイスの価格は正直に書きましょう。
もうひとつ、アメリカあては2026年時点、関税ルール変更の影響で国際郵便が条件付きの運用になっています。内容品が100米ドル以下の個人間の贈り物(贈答品)なら通常どおり差し出せますが、それ以外──販売品などの物品や100米ドルを超える荷物──は事前の関税支払処理と指定郵便局からの差出が必要です。雛人形は10万円超えも珍しくないので、アメリカあては特にこの手続きの確認が必須です。運用は流動的なので、差し出す前に日本郵便の最新案内を必ず確認してください。郵便料金全体の値上げ動向は郵便料金値上げと海外発送への影響まとめで解説しています。
大型・高価な人形はポチロジに相談

ここまで読んで、「ガラスケースを自分で梱包する自信がない」「三段飾りはEMSに収まらない」「フィギュア200体、どう考えても個人の手に負えない」と感じた方に、私が本気でおすすめしたいのが海外発送代行のポチロジ(BE FORWARD運営)です。
ポチロジは、荷物を倉庫(千葉県東金市)へ送るだけで、梱包チェック・書類作成・国際輸送の手配までまとめてやってくれるサービスです。注目してほしいのは、公式サイトに人形の海外発送を専門に解説したコラムがあること。雛人形・五月人形・日本人形から、フィギュア・プラモデル・ぬいぐるみまで、種類別の梱包方法と輸入規制の確認手順が整理されていて、「人形をどう送るか」を考え慣れているサービスだとわかります。陶器の人形なら発泡スチロールで囲って固定する、といった割れ物前提のノウハウはまさにプロの土俵です。
料金面でも、国際輸送の物量をまとめて仕入れているため、重量帯によっては郵便局より大幅に安くなります。
ポチロジと郵便局の料金比較
| 宛先・重量 | EMS(郵便局) | ポチロジ | 差額 |
|---|---|---|---|
| アメリカ・10kg | 27,100円 | 17,786円 | ▲9,314円 |
| アメリカ・15kg | 39,100円 | 22,985円 | ▲16,115円 |
| アメリカ・30kg | 75,100円 | 43,781円 | ▲31,319円 |
| ヨーロッパ・30kg | 65,500円 | 43,781円 | ▲21,719円 |
※EMSは日本郵便の料金表(特別追加料金込み)、ポチロジは北米・欧州向け料金の一例。いずれも時期により変わるため、最新料金は各公式サイトでご確認ください。
雛人形一式+お祝いの品+日本の絵本、のようなまとめ送りで10kgを超えるなら、1万円近い差になってきます。フィギュアのコレクション移送のような「箱数が多い・重い・全部割れ物」という荷物は、箱単位でまとめるほど1kgあたりの単価が下がる発送代行と相性抜群です。
問い合わせの流れ
使い方はシンプルで、まず無料の問い合わせフォームから相談します。このとき、送りたい人形の商品ページURLか、サイズ・素材・おおよその価格を書いておくと話が早いです。「ガラスケース入りだけど送れる?」「わら胴の人形をオーストラリアへ送りたい」「太刀は外すべき?」といった、この記事で挙げた悩みをそのままぶつけて大丈夫。可否確認は無料なので、EMSのサイズや梱包で詰んだ方も、まず聞いてみるのが早道です。荷物は千葉県の倉庫へ送る(国内送料は自己負担)流れなので、比較するときは国内送料も足して考えてくださいね。
よくある質問
最後に、人形の海外発送でよくある質問をまとめておきます。
Q1. アメリカにいる娘に雛人形を贈りたい。関税はかかりますか?
A. かかる可能性があります。アメリカは2026年時点、100米ドル以下の個人間の贈答品なら通常どおり差し出せますが、それを超える荷物は事前の関税支払処理と指定郵便局からの差出が必要な運用です。雛人形は価格帯的にこの手続きの対象になることが多いので、差出前に日本郵便の最新案内を確認するか、書類ごと発送代行に任せるのが安心です。
Q2. ガラスケース入りの人形はそのまま送れますか?
A. 物理的には送れますが、破損リスクが最も高い荷物のひとつです。ケースを外して人形だけ送り、ケースは現地でアクリル製を調達するのが定番の回避策。ケースごと送りたい場合は、木枠梱包などプロ仕様の梱包ができる発送代行に相談するのがおすすめです。
Q3. 五月人形の兜だけなら簡単に送れますか?
A. 兜単体は金属と組紐が主体で検疫リスクが低く、コンパクト兜なら送りやすい部類です。注意点は飾り太刀と弓矢。国によっては模造武器として規制対象になり得るので、宛先国の禁制品を確認するか、外して送るのが安全です。
Q4. フィギュアを数十体まとめて送ると、税金はどうなりますか?
A. 宛先の国の免税枠を超えると、受取人側に関税・輸入時の税金がかかることがあります。また同一商品を複数送ると販売目的と見なされる可能性があるため、引越しによる個人コレクションの移送なら、その旨をインボイスに明記しましょう。高額コレクションは保険と申告価格の整合も忘れずに。
Q5. 海外でも雛人形は買えますか?
A. 現地の日系店やオンラインで買える場合もありますが、選択肢は少なく価格は割高です。久月の公式オンラインショップはBuyeeの包括サポートで海外から注文できるので、海外在住で日本に頼れる家族がいない場合はこのルートが有力。日本に家族がいるなら、日本で選んで国際発送するほうが自由が利きます。
Q6. 一番安く送る方法はどれですか?
A. 急がない荷物なら船便の国際小包が割安ですが、初節句のような締切がある荷物は日程優先でEMSか発送代行の二択です。10kgを超えるまとめ送りなら発送代行の見積もりを取り、「同じ荷物ならいくらか」をEMSと並べて比べるのが確実です。
まとめ|雛人形、五月人形、フィギュア 海外発送
最後に、この記事の要点を整理します。
- 久月・吉徳など人形店の公式通販は国内配送が基本で、海外発送の案内はない。ルートはBuyee・海外対応の専門店・日本からの国際発送の3つ
- 雛人形・五月人形は初節句の日付から逆算。雛人形は年内発送→1月現地着→立春から飾るのが黄金スケジュール
- わら・絹・木の天然素材はオーストラリア・NZあてで検疫の壁。五月人形の飾り太刀は模造武器扱いのリスク、フィギュアは電池と関税に注意
- EMSのサイズ上限は国ごとに大差。コンパクトな親王飾りを選ぶのが最大の攻略法で、ガラスケースは外して送るのが定番
- 高価な人形はEMSの追加保険(最高200万円)を必ず掛け、アメリカあては100米ドル超の事前手続きに注意
- ガラスケース・大型セット・コレクションのまとめ送りは人形専門の解説コラムを持つポチロジに無料相談。10kg超なら郵便局より1〜3万円安くなるケースも
雛人形は「娘や孫の健やかな成長を願って、毎年飾るもの」。だからこそ、海外にいても飾ってほしいし、飾れるんです。壁は確かにいくつもありますが、この記事の手順どおりに、時期・素材・梱包・書類を一つずつクリアすれば、日本の節句の風景を海外の家庭に届けることはちゃんとできます。大事な人形の旅立ちを、しっかり準備して送り出してあげてください。
なお、本記事の料金・規制の情報はあくまで一般的な目安です。国際郵便の条件や各国の検疫・関税ルール、各サービスの内容は頻繁に変わるため、正確な情報は日本郵便・各人形店・各サービスの公式サイトをご確認のうえ、最終的な判断は各窓口や専門家にご相談ください。それでは、良い海外発送を!


