こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
大きめの荷物を海外へ送ろうとして、EMS 大きさ 制限で引っかかった経験はありませんか。国内のゆうパックで170サイズまで送れているのだから、同じくらいの箱なら海外にも行けるだろう。そう思って郵便局の窓口に持ち込んだら、その場で断られてしまった。実はこれ、かなりよくある話なんです。
原因はシンプルで、EMSの大きさの数え方が国内の宅配便とまったく違うところにあります。ゆうパックは縦・横・高さを足した「3辺の合計」で測りますが、EMSは「長さと横周の合計」という別の計算をします。同じ箱でも、後者のほうが数字が大きく出ます。この違いを知らないまま箱を選ぶと、詰め終わってから初めて上限超えに気づくことになります。
しかもややこしいのが、上限の数値が国によって違うところです。長さ1.5m・長さと横周の合計3mが基本ですが、アメリカは合計2.75mまで、ドイツは長さ1.05m・合計2mまでしか受け付けてもらえません。逆に中国はEMSだけ長さ1.8mまで通ります。同じ箱が、宛先の国が変わるだけで送れたり送れなかったりするわけですね。
この記事では、日本郵便とヤマト運輸の公式情報をもとに、EMSの大きさと重さの上限を正確な測り方から整理します。そのうえで、上限を超えていると分かってしまった荷物をどうするか、という出口の話までお伝えします。ここが意外とどこにも書かれていないところなので、今まさに困っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
📋 この記事でわかること
- 「長さと横周の合計」の正しい測り方とゆうパックとの違い
- 国別の大きさ・重量の上限と、アメリカやドイツの例外
- 郵便・宅配便それぞれの上限を並べた天井の全体像
- 上限を超えていた場合に残る現実的な選択肢
EMS 大きさ 制限の正しい測り方
最初に押さえたいのは、数え方そのものです。ここを勘違いしたまま箱を用意してしまうと、あとから取り返しがつきません。逆に言えば、計算式を覚えてしまえば、買う前の段ボールが通るかどうかを自宅で判断できるようになります。
数えるのは長さと横周の合計
EMSや国際小包の大きさは、国際郵便のルールで「長さと長さ以外の方向に計った最大の横周との合計」という表現で決められています。日本郵便のEMS大きさ・重量制限一覧表でも、各国の欄は「最大の長さ」と「長さと横周の合計」という2つの数字で書かれています。つまり上限は1つではなく、2つの条件を同時に満たす必要があるということですね。
多くの国・地域では、最大の長さが1.5m以内、長さと横周の合計が3m以内です。この2つのうちどちらかを超えていたら、その時点でEMSでは受け付けてもらえません。長さが1.4mでも、太い荷物で合計が3.2mになっていればアウトになります。
EMSの大きさの基本条件(多くの国・地域)
- 最大の長さ:1.5m以内
- 長さと横周の合計:3m以内
- 重量:30kgまで(国によって20kg・23kgなど)
※ 上記はあくまで一般的な目安です。国・地域ごとの数値は日本郵便の公式一覧でご確認ください。
横周は高さと幅の2倍を足す
では横周とは何かというと、荷物の胴回りのことです。いちばん長い辺を「長さ」とし、それ以外の2辺、つまり幅と高さでぐるっと一周する長さが横周になります。四角い箱なら計算式はこうです。
横周=(幅+高さ)×2
そして最終的に見る数字は、長さ+(幅+高さ)×2です。たとえば長さ50cm・幅40cm・高さ30cmの箱なら、横周は(40+30)×2で140cm。長さ50cmを足して190cmとなり、3mの枠には十分収まります。
巻き物のように筒状のものは、横周のかわりに直径の2倍を使います。ポスターや図面を筒に入れて送るときは、長さ+直径×2で計算してください。筒は細いので、長さの上限のほうが先に効いてくることが多いですね。
ゆうパックの3辺計とは別物
ここがいちばんの落とし穴です。国内のゆうパックは「縦+横+高さ」の3辺合計でサイズを決めますが、EMSは幅と高さを2回数えます。同じ箱なのに、出てくる数字がまったく違うんですよ。
| 箱の寸法 | ゆうパック(3辺計) | EMS(長さ+横周) |
|---|---|---|
| 50×40×30cm | 120cm | 190cm |
| 60×50×40cm | 150cm | 240cm |
| 70×60×50cm | 180cm | 290cm |
| 80×60×50cm | 190cm | 300cm |
表を見ていただくと分かるように、3辺計が180cmの箱でもEMS基準では290cmまで膨らみます。「170サイズで送れるから大丈夫」という感覚で来ると、窓口で予想外の数字を告げられることになるわけです。
ゆうパックの170サイズ(3辺計170cm以内)と、EMSの3m以内はまったく別の基準です。国内のサイズ表記でEMSの可否を判断しないようにしてください。
立方体なら一辺60cmが天井
計算式が分かったところで、実用的な目安を1つお伝えします。サイコロのような立方体の箱を考えると、一辺をaとすれば長さ+横周はa+4aで5aになります。これが3mということは、aは60cmです。
つまり、正方形に近い形の箱なら、一辺60cmあたりが物理的な天井ということですね。60×60×60cmの箱はちょうど300cmで、ぎりぎり収まります。これが65×65×65cmになると325cmで、もう通りません。冒頭でお話しした「合計3.25mでイギリス向けが断られた」というのは、まさにこのサイズ感です。
この60cmという数字は、上限が変わる国では当然変わります。アメリカ向けは合計2.75mなので5aが275、一辺55cmまで。ドイツ向けは合計2mなので一辺40cmまでしか立方体を大きくできません。40cmの箱というと、思っているよりずっと小さいと感じるはずです。
立方体に近い箱の一辺の目安(長さと横周の合計から逆算)
- 合計3m以内の国:一辺60cmまで
- 合計2.75m以内(アメリカ):一辺55cmまで
- 合計2m以内(ドイツなど):一辺40cmまで
細長い箱のほうが有利になる
逆に覚えておくと得なのが、同じ容積でも形によって数字が大きく変わるという性質です。幅と高さは2回数えられるので、この2辺を小さくしたほうが有利になります。
たとえば3辺計が同じ120cmの箱を2つ並べてみます。100×10×10cmの細長い箱は、長さ100+横周40で140cm。一方40×40×40cmの立方体は、長さ40+横周160で200cmです。3辺計はどちらも120cmなのに、EMS基準では60cmもの差が出ます。
ですから、上限ぎりぎりで困っているときは「箱を小さくする」だけでなく「箱を細長くする」という方向も検討してみてください。中身を並べ替えて平たい箱に詰め替えるだけで枠に収まることは、実際によくあります。ただし薄すぎる箱は輸送中に折れやすくなるので、強度との兼ね合いは必要です。梱包そのものの考え方は海外発送 梱包方法の正解で詳しくまとめていますので、あわせて読んでみてください。
重さの上限は30kgだが国で変わる
大きさと並んで効いてくるのが重量です。EMSの重量上限は30kgまでというのが基本ですが、これも国によって違います。日本郵便の一覧表では、30kgのほかに23kg、20kgという数字が並んでいる国があります。
この重量は、荷物1個あたりの上限です。30kgというと、水を張ったバケツ1杯半くらいの重さですね。本や食器のように密度の高いものを詰めると、箱の大きさに余裕があっても重量で先に止まります。大きさの計算ばかり気にしていて、重さで引っかかるというパターンも少なくありません。
20kgで止まる国がある
たとえばオーストラリア向けのEMSは20kgまでです。しかも最大の長さは1.05m以内と、基本の1.5mよりかなり厳しく設定されています。長さと横周の合計は3m以内なので、そこだけは標準どおりですね。
フィリピン向けも重量は20kgまでです。フィリピンは在住の日本人・現地のご家族へ大きな箱を送るニーズが多い国ですが、EMSで一度に送れるのは20kgが天井ということになります。里帰りの荷物をまとめて送ろうとすると、ここで詰まりやすいところです。
重量の上限を知らずに詰めてしまうと、窓口で中身を抜き出して詰め替える作業が発生します。宛先の国の上限は、箱を買う前に必ず確認しておいてください。
最小の大きさにも決まりがある
見落とされがちですが、小さすぎる荷物にも規定があります。日本郵便の案内では、最小限として長さ14cm・幅9cmという数字が示されています。巻き物の場合は、長さ+直径の2倍が17cm以上であることが条件です。
アクセサリーやSDカードのような小さなものを送るときは、この最小サイズを満たす封筒や箱に入れる必要があります。裸のまま伝票を貼って出すことはできません。小さすぎる荷物は仕分け機に流れず、輸送中に紛れてしまうリスクがあるので、この規定は利用者を守るためのものでもあります。
巻き物を小形包装物で送る場合は、また別の数字になります。長さ+直径の2倍が104cm以内で、長さは最大90cmまで。ポスターやカレンダーのような筒状のものは、EMSよりこちらの枠に収まることが多いです。ただし、太さがあると直径が2回数えられるので、思ったより早く上限に届きます。
なお、ごく小さくて軽いものであれば、EMSではなく小形包装物という選択肢もあります。こちらは2kgまで、長さ+幅+厚さの合計90cm以内(長さは最大60cm)という別の基準です。料金はEMSよりかなり安く収まりますが、追跡や補償の扱いが変わるので、そこは割り切って選んでくださいね。
採寸は詰め終わってから測る
実務面で一番大事なのがここです。採寸は、必ず中身を詰めてテープを閉じたあとに行ってください。空箱の寸法で計算して大丈夫だと思っていたのに、詰めたら箱がふくらんで上限を超えていた、というのが窓口で断られる典型的なパターンです。
特に衣類やタオルのような柔らかいものをぎゅっと詰めると、段ボールの側面が外側にたわみます。幅と高さは2回数えられるので、片側1cmのふくらみでも合計では4cm増える計算になります。上限まで10cmしか余裕がない状態だと、これが致命傷になります。
メジャーは布製の柔らかいものではなく、金属のコンベックスを使うのがおすすめです。布メジャーは箱の膨らみに沿ってしまうので、実際より小さい数字が出てしまいます。窓口の採寸は直線距離で行われるので、自宅でも同じ条件で測っておくとズレが出ません。
ふくらみと持ち手も長さに入る
もう1つ注意したいのが、箱からはみ出しているものです。持ち手のついたスーツケースや、キャスターがついたケースをそのまま送る場合、その突起部分も寸法に含まれます。「本体は1.4mだから大丈夫」と思っていても、キャスターと持ち手を含めると1.5mを超えていることがあります。
同じように、箱の角に貼った保護材や、外側に回した梱包用のバンドも厚みに加算されます。上限ぎりぎりを狙うときは、最終形の状態で測るという原則を守ってください。
そしてもし、測った結果が上限を超えていたら。ここからが本題です。次の章では、超えていると分かった荷物に何ができるのかを整理していきます。
EMS 大きさ 制限を超えた時の選択肢
ここが検索してもなかなか出てこないところだと思います。日本郵便の公式ページは上限の数字を教えてくれますが、超えていた場合にどうするかまでは書かれていません。結論から言うと、選択肢は思っているより少なく、そして早めに手を打ったほうが安く済みます。
国別の上限を先に確かめる
まずやるべきは、宛先の国の数字を見ることです。基本は長さ1.5m・合計3mですが、例外がある国は決して少なくありません。日本郵便のEMS大きさ・重量制限一覧表から、主な国の数値を並べてみます。
| 国・地域 | 最大の長さ | 長さと横周の合計 | 重量 |
|---|---|---|---|
| 中国 | 1.8m以内 | 3m以内 | 30kg |
| 韓国・台湾・香港 | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
| タイ・シンガポール・ベトナム | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
| フィリピン | 1.5m以内 | 3m以内 | 20kg |
| アメリカ | 1.5m以内 | 2.75m以内 | 30kg |
| カナダ | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
| イギリス・フランス | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
| ドイツ | 1.05m以内 | 2m以内 | 30kg |
| オーストラリア | 1.05m以内 | 3m以内 | 20kg |
| ニュージーランド | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
| インド・ブラジル | 1.5m以内 | 3m以内 | 30kg |
この表を眺めると、中国だけ長さが1.8mまで伸びているのが目を引きます。細長いものを中国へ送るなら、他の国ではどうにもならないサイズが通る可能性があるということですね。逆にドイツとオーストラリアは長さが1.05mで止まります。
数値は変更されることがあります。発送前には必ず日本郵便の公式一覧で、その時点の宛先国の条件をご確認ください。正確な情報は公式サイトでの確認が確実です。
アメリカは小包のほうが厳しい
ここは知っておくと得をするポイントです。アメリカ向けのEMSは長さ1.5m・合計2.75mまでですが、同じアメリカ向けの国際小包(航空便・船便)は長さ1.05m・合計2mまでしか受け付けていません。つまり、大きさの面ではEMSのほうが有利なんです。
これは直感に反する話だと思います。「急ぎでないから船便にしよう」「EMSで断られたから国際小包で出そう」という発想は、アメリカ向けでは逆効果になります。EMSで断られたサイズが国際小包で通ることはなく、むしろ小包の枠のほうが小さいわけですね。
この非対称は国ごとに違います。中国はEMSが1.8mで国際小包は1.5m、やはりEMSのほうが緩い設定です。一方でドイツはEMSも国際小包も1.05m・2mで同じ数字です。宛先によってどちらが緩いかが変わるので、両方を見比べる習慣をつけておくと安心です。
ドイツは一辺40cmが限界
ヨーロッパ向けで一番きついのがドイツです。長さ1.05m・長さと横周の合計2mというのは、実際に箱を当ててみるとかなり小さく感じます。立方体で逆算すると一辺40cmが限界、平たい箱でも長さ80cm・幅30cm・高さ30cmで合計200cmちょうどという計算です。
家具や家電のような、ある程度かさばるものをドイツへ郵便で送るのは、現実的にはほぼ無理だと考えたほうがいいです。以前まとめたこたつを海外へ発送する方法でも、天板の大きさがこの2mの枠にまったく収まらず、郵便では物理的に送れないという結論になりました。
ドイツに限った話ではなく、ヨーロッパは国によって条件のばらつきが大きい地域です。同じEU圏でもイギリス・フランスは3mなのにドイツは2m、というように隣の国で基準が変わります。ひとくちに「ヨーロッパ向け」とまとめずに、国名単位で調べてください。
郵便の中に逃げ道はない
次に、EMSでダメだった場合に郵便の別サービスで回避できないかを考えてみます。結論はほぼノーです。
日本郵便には、EMS・国際小包のほかにUGX(ゆうグローバルエクスプレス)というサービスがあります。こちらの大きさ制限は長さ1.5m以内かつ長さ+胴回り3m以内、重量30kg以内。EMSの標準と同じ枠です。つまりUGXに切り替えても、大きさの天井は上がりません。取扱いは51か国・地域なので、対象国もEMSより狭くなります。
小形包装物はさらに小さく、2kgまで・3辺合計90cm以内です。書類や小物専用と考えてください。印刷物や書状の枠も当然もっと小さいので、ここに活路はありません。
UGXは本記事の確認時点で、スリランカ・パキスタン・バングラデシュ・ベトナム・マカオ・ミャンマー・モルディブ・ロシア宛ての取扱いを一時停止しています。この一時停止の対象国は随時変わるため、国名だけで判断せず、発送前にその時点の取扱状況もあわせてご確認ください。
要するに、長さと横周の合計3mというのは日本の郵便で個人が送れる大きさのほぼ上限だということです。ここを超えたら、郵便という枠の外に出るしかありません。
宅配便は3辺計160cmで別基準
それなら民間の宅配便はどうか。ここでも数え方が変わります。ヤマト運輸の国際宅急便は、縦・横・高さの合計が160cm以内、重量は25kgまでという条件です。国内の宅急便と同じ3辺計で測るので、EMSとは比較の軸がずれます。
そして重要なのは、こちらのほうが枠が狭いということです。60×60×60cmの箱はEMSなら合計300cmでぎりぎり通りますが、ヤマトの3辺計では180cmになるので受け付けてもらえません。「EMSで通るならヤマトでも通るはず」という思い込みは危険です。
| サービス | 大きさの数え方 | 上限 | 重量 |
|---|---|---|---|
| EMS | 長さ+横周 | 長さ1.5m・合計3m(国別に例外) | 30kgまで |
| 国際小包 | 長さ+横周 | 国により1.05m・合計2mなど | 30kgまで |
| UGX | 長さ+胴回り | 長さ1.5m・合計3m | 30kgまで |
| ヤマト国際宅急便 | 3辺の合計 | 160cm | 25kgまで |
| 小形包装物 | 3辺の合計 | 90cm(長さ60cm) | 2kgまで |
ヤマトは3辺計の大きさと実重量を比べて、大きいほうのサイズの扱いになります。サイズの刻みは国内の宅急便と同じ考え方で、公式には次のように案内されています。
国際宅急便のサイズと重量の対応
- 60サイズ:60cm以内・2kgまで
- 80サイズ:80cm以内・5kgまで
- 100サイズ:100cm以内・10kgまで
- 120サイズ:120cm以内・15kgまで
- 140サイズ:140cm以内・20kgまで
- 160サイズ:160cm以内・25kgまで
※ 書類パックはB4以内・1kgまでの別枠です。
注意したいのは、サイズと重量が組になっているところです。3辺計が100cmに収まっていても中身が12kgあれば、100サイズでは収まらず120サイズの扱いになります。軽くてかさばる荷物は寸法側、小さくて重い荷物は重量側で料金が決まる仕組みですね。
分解して分けて送る
ここまでで、既製のサービスの枠はだいたい見えたと思います。上限を超えている荷物に対して現実的に効くのは、荷物そのものを小さくすることです。方法は2つあります。分解するか、分けるかですね。
分解は、組み立て式の家具やベビーカー、スポーツ用品などで効果が大きいです。脚を外す、ハンドルを畳む、タイヤを外すだけで、長さが劇的に縮むことがあります。自転車を海外発送する方法で調べたときも、輪行箱に入れた状態では長さと横周の合計が3mを大きく超えてしまい、郵便では物理的に不可能という結果でした。分解の深さがそのまま送れるかどうかを決めます。
分解するときに気をつけたいのが、外した部品の扱いです。ネジや小さな金具は別の袋にまとめて本体と同じ箱に入れ、どこの部品かを書いたメモを添えておくと、受け取った側が組み直せます。工具が必要な場合は、その工具も一緒に送れるかを先に確認してください。刃物に該当する工具は国によって禁制品なので、そこだけで止まることがあります。
分けるほうは、1つの箱に詰めていたものを複数の箱に振り分けるやり方です。大きさも重さも1個単位で判定されるので、2つに分ければそれぞれが枠に収まる可能性が出てきます。書類や食品のように分割しても価値が落ちないものなら、これが一番手っ取り早い解決策です。
分割すると送料はどう変わるか
ただし、分割はタダではありません。EMSの料金は重量が増えるほど1kgあたりの単価が下がる仕組みなので、小分けにすると総額は上がります。第2地帯(中国・韓国・台湾を除くアジア)の料金で比べてみます。
| 送り方 | 計算 | 合計 |
|---|---|---|
| 20kgを1個 | 23,350円 | 23,350円 |
| 10kgを2個 | 13,350円×2 | 26,700円 |
| 5kgを4個 | 8,150円×4 | 32,600円 |
同じ20kgでも、4個に分けると9,000円以上高くなります。分割は「送れるようにする」ための手段であって、節約のための手段ではないということですね。細かく分けすぎると、通関の手間も個数分だけ増えます。
なお料金は改定されることがあるので、上の数字はあくまで一般的な目安として見てください。正確な情報は日本郵便の公式料金表でご確認ください。
代行や転送に相談する
分解も分割もできない、それでも送りたい。そういう荷物が残ったときの最後の選択肢が、発送代行やフォワーダーへの相談です。個人向けの既製サービスの枠を超えた荷物は、法人向けの物流の仕組みに乗せるという考え方に切り替えます。
代行に任せると変わるのは、まず梱包です。届いた荷物を倉庫で分解・再梱包して、枠に収まる形に組み直してもらえます。自分では「これは分解できない」と思っていたものが、慣れた人の手だと箱に収まることは珍しくありません。送り方の選択肢そのものも増えます。
もう1つは、そもそも送れるのかという確認を先にしてもらえる点です。大きさの制限を突破できても、内容品が禁制品なら結局止まります。大きい荷物は中身も複雑になりがちなので、大きさと禁制品の両方をまとめて見てもらえるのは実務上かなり大きいですね。
個人で見積もると高くなる理由
ここは正直にお伝えしておきます。大きい荷物を個人が国際宅配便の会社に直接問い合わせると、想像よりずっと高い金額が返ってきます。理由は容積重量です。大きくて軽い荷物は、実重量ではなく体積から換算した重量で料金が決まるので、箱が大きいほど一気に跳ね上がります。
先ほど触れたイギリス向けの事例でも、EMSで断られたあとに国際宅配便へ問い合わせたところ、十数万円という見積が出たという話が個人のQ&Aサイトに残っています。送りたいものの価値と輸送費が釣り合わなくなって、結局諦めるという結末になりがちです。
発送代行を挟むと、法人の契約料金で手配してもらえる分だけ条件が変わってきます。必ず安くなると約束できるものではありませんが、個人で問い合わせて出てきた金額で諦める前に、一度別の見積を取ってみる価値はあると思います。無料で相談できるところなら、聞くだけならリスクもないですからね。
📦 上限を超えた荷物、まずポチロジに相談する
郵便で断られた大きい荷物も、倉庫での再梱包や分割で送れる形になることがあります。発送前の可否確認から通関書類のサポートまで一括対応。まずは送りたいものを伝えて、見積を取ってみてください。
EMS 大きさ 制限のまとめ
最後に、この記事の要点を整理しておきます。大きい荷物を送るときは、箱を買う前にこの表を見返してみてください。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 数え方 | 長さ+(幅+高さ)×2。ゆうパックの3辺計とは別物 |
| 基本の上限 | 最大の長さ1.5m以内・長さと横周の合計3m以内 |
| 立方体の目安 | 合計3mなら一辺60cm、2.75mなら55cm、2mなら40cm |
| 重量 | 30kgまでが基本。オーストラリア・フィリピンは20kg |
| 最小 | 長さ14cm・幅9cm。巻き物は長さ+直径の2倍が17cm以上 |
| 例外が大きい国 | 中国は長さ1.8m、アメリカは合計2.75m、ドイツは1.05m・2m |
| アメリカの注意 | 国際小包は1.05m・2m。EMSより枠が小さい |
| UGX | 長さ1.5m・合計3m・30kg。EMSと同じ枠で回避にならない |
| ヤマト国際宅急便 | 3辺計160cm・25kgまで。EMSより枠が狭い |
| 超えた時 | 分解・分割、それでも無理なら発送代行に相談 |
大きさの話でいちばんもったいないのは、詰め終わったあとに気づくことです。EMS 大きさ 制限は宛先の国の欄を1回見るだけで確認できるので、段ボールを買う段階で済ませてしまいましょう。長さと横周の計算式さえ頭に入っていれば、店で箱を手に取った時点で判断できます。
そして上限を超えていたとしても、送る手段が完全になくなるわけではありません。分解して形を変える、複数に分ける、それでも収まらなければ倉庫を持っている代行業者に相談する。この順番で当たっていけば、たいていの荷物には道が残っています。諦める前に、まず測って、それから相談してみてください。
この記事の内容は、日本郵便およびヤマト運輸の公開情報をもとに2026年9月時点で整理したものです。大きさ・重量の制限や料金は改定されることがあり、記載内容はあくまで一般的な目安です。正確な情報は各社の公式サイトをご確認ください。通関や輸入規制の個別判断については、最終的に専門家や各社の窓口にご相談ください。










