こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
海外に荷物を送ろうとして料金を調べはじめると、たいてい途中で手が止まります。EMS、国際小包、小形包装物、クーリエ、そして「一番安い」と紹介されているSAL便。名前が多すぎて、どれが自分の荷物に当てはまるのかが見えてこないんですよね。
そして調べているうちに、もっと厄介なことが起きます。比較記事に書かれている「安い順」が、記事ごとに違うのです。ある記事は船便が最安と書き、別の記事はSAL便を推し、また別の記事はクーリエのほうが結果的に安くなると言う。どれも嘘をついているわけではなくて、前提にしている重さと国が違うだけなんです。
さらに言うと、2026年に入ってから日本郵便の国際郵便は制度側がかなり動きました。名前が変わったサービスがあり、終了した扱いがあり、そして取扱いが止まったままの便があります。ところが検索上位にある比較記事の多くは、そこがまだ更新されていません。つまり今、ネットで見つかる「安い順」のいくつかは、そもそも申し込めない方法を含んでいます。
この記事では、私が日本郵便の公式料金表を重量帯ごとに突き合わせて作り直した「本当に今使える安い順」を出します。結論から言うと、2kgまでと10kg超で最安の答えは完全に別ものになります。そして多くの人が見落としている一律料金の枠が、実はかなり強いです。
✅ この記事でわかること
- 今も「最安」と紹介され続けている便が、実際には申し込めない理由
- 2kgまでの荷物なら、国を問わず同じ金額で送れる枠があること
- 10kgを超えた荷物で料金が3分の1になる送り方と、その代償
- 送料の比較だけでは足りない、後から乗ってくる費用の正体
海外発送 安い順は2026年に入れ替わった

まず前提の整理からいきます。ここを飛ばすと、この先の料金表を読んでも判断ができません。日本郵便の国際郵便は「どのサービスで出すか」と「どの輸送手段で運ぶか」の掛け算で料金が決まります。サービスは小形包装物・国際エアパケット・印刷物・国際小包・EMSといった種類で、輸送手段は航空便・SAL便・船便です。
この掛け算の組み合わせが、そのまま料金表の行と列になっています。だから「国際小包は高い」とか「小形包装物は安い」といった言い方は、実はあまり意味がありません。同じ国際小包でも航空便と船便では3倍近い差が出ますし、同じ小形包装物でも輸送手段を変えれば倍以上変わります。
一番安いはずのSAL便が使えない
ここが一番大事なところです。日本郵便の公式ページには、SAL便について次のように書かれています。
「ただいま、こちらの発送方法のお取り扱いを停止しています。」
出典:日本郵便「SAL便」ページ(本記事の確認時点)
SAL便というのは、日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間だけ航空輸送する仕組みです。公式の説明では「船便より速く、航空便より安いサービス」とされています。つまり速さと安さのちょうどいい中間で、国際郵便のなかでは長らく人気の選択肢でした。
ところが今、そのSAL便は申し込めません。にもかかわらず、料金表のページにはSAL便の欄が今も残っています。これが混乱の元なんです。料金表を開くと、たとえば米国宛ての小形包装物はSAL便2kgで4,020円と書かれていて、航空便の4,820円よりはっきり安く見えます。安いほうを選びたくなりますよね。でも、その欄は選べません。
私が今回、検索上位にある海外発送の料金比較記事をひととおり読んでみたのですが、かなりの数の記事が今もSAL便を「安い選択肢」として紹介したままでした。悪意があるわけではなくて、料金表に数字が載っている以上、更新の必要に気づきにくいのだと思います。ただ読む側からすると、郵便局の窓口に行ってから断られることになります。
まず押さえておくこと
・SAL便は現在、取扱いが停止している
・それでも料金表にはSAL便の欄が残っている
・つまり「SAL便が最安」と書かれた比較表は、今は使えない
再開の見通しは示されていない
気になるのは「いつ戻るのか」ですが、公式ページに再開時期の記載はありません。関連する動きとしては、日本郵便が国際eパケットライトというサービスを再開したときに、SAL便扱いから通常の航空便扱いへ変更したうえで、料金を引き上げて再開したという経緯があります。SAL便の再開の見通しが立たないことが理由として説明されていました。
この流れを見るかぎり、SAL便が近いうちに戻ってくる前提で計画を立てるのは危ないかなと思います。少なくとも今から送る荷物については、SAL便を選択肢から外して考えるのが現実的です。
小形包装物の船便は世界一律料金

SAL便が消えたことで、じゃあ2kgまでの小さな荷物はどうするのが一番安いのか、という話になります。ここで出てくるのが小形包装物の船便です。そして今回、公式料金表を地帯ごとに突き合わせてみて、私が一番驚いたのがこの枠でした。
日本郵便の国際郵便料金は、宛先の国を第1地帯から第5地帯に分けて、地帯ごとに違う料金を設定しています。第1地帯は中国・韓国・台湾、第2地帯はそれ以外のアジア、第3地帯はオセアニア・北米(米国を除く)・中近東・ヨーロッパ、第4地帯は米国(グアム等海外領土を含む)、第5地帯は中南米(メキシコを除く)・アフリカです。ふつう、遠い地帯ほど料金は上がります。
ところが小形包装物の船便だけは、地帯が変わっても金額が動きません。第1地帯の料金表でも、第3地帯の料金表でも、第4地帯の料金表でも、まったく同じ数字が並んでいます。
| 重量 | 第1地帯 | 第3地帯 | 第4地帯 |
|---|---|---|---|
| 100gまで | 480円 | 480円 | 480円 |
| 250gまで | 600円 | 600円 | 600円 |
| 500gまで | 800円 | 800円 | 800円 |
| 1.0kgまで | 1,300円 | 1,300円 | 1,300円 |
| 2.0kgまで | 2,200円 | 2,200円 | 2,200円 |
出典:日本郵便の通常郵便物料金表(第1地帯・第3地帯・第4地帯)より、小形包装物の船便料金を抜粋。
2kgまでなら2,200円で届く
つまり、2kgまでの荷物であれば、韓国に送っても、ドイツに送っても、アメリカに送っても2,200円です。これは知っておく価値がある数字だと思います。同じ2kgを航空便で出すと第3地帯で3,930円、第4地帯なら4,820円かかります。EMSなら第3地帯6,700円、第4地帯7,900円です。
米国宛ての2kgで並べると、船便2,200円に対してEMSは7,900円。3.5倍以上の差です。中身が急ぎでないなら、この差は無視できないですよね。
ただ、遠い国ほど得になるということは、逆に近い国ではうまみが小さいということでもあります。第1地帯(中国・韓国・台湾)の小形包装物は航空便でも2kgで2,250円です。船便の2,200円との差はたった50円。ここまで差がないなら、私は素直に航空便を選びます。近距離では船便を選ぶ理由がほぼないんです。
この「地帯によって得か損かが反転する」という構造が、比較記事ごとに安い順が違って見える原因のひとつです。誰かが「船便は圧倒的に安い」と書き、誰かが「船便でもたいして変わらない」と書く。どちらも、自分が見ていた地帯では正しいんですよね。
追跡がない代わりに安い
もちろん、安いには理由があります。小形包装物には追跡サービスが付きません。荷物が今どこにあるのかを確認する手段がない状態で、船に乗って海を渡っていくのを待つことになります。
しかも船便ですから、時間もかかります。公式ページには船便の具体的な所要日数の記載はありませんが、航空便が数日から1週間台で届く距離を、船便では数週間から1か月以上かけて運ぶイメージになります。相手に「いつ着くよ」と伝えられないので、送る前に一言添えておくのが親切かなと思います。
加えて、以前は小形包装物に書留を付けて追跡と補償を確保するという使い方ができました。これも今はできません。
「小形包装物および物品を内容とする盲人用郵便物の書留扱いは、2025年12月31日(水)をもちまして終了しました。」
出典:日本郵便「国際郵便の発送方法」ページ
つまり小形包装物は、追跡も補償も付けられない前提の枠になりました。安さと引き換えに何を手放すのかがはっきりしたわけです。壊れ物や、代わりが手に入らないもの、金額の大きいものをここに乗せるのは避けたほうがいいと思います。
国際エアパケットは全世界へ広がった
「安いのはいいけど追跡がないのは怖い」という人向けの選択肢が、2026年に大きく変わりました。国際エアパケットです。
「2026年6月1日(月)より、『国際eパケットライト』から『国際エアパケット』へ名称変更し、取扱国・地域を全世界へ拡大しました。(航空便の運休などに伴う、引受停止中の国・地域を除きます。)」
出典:日本郵便「国際エアパケット」ページ
ここは2つの変化が同時に起きています。ひとつは名前が変わったこと。もうひとつは、取扱国・地域が全世界へ拡大したことです。以前の国際eパケットライトは対応している国が限られていたので、調べても自分の送り先が対象外だった、という経験がある人もいるかもしれません。その制約が外れました。
ここも検索で出てくる比較記事の多くが、まだ旧名称のまま書いています。「国際eパケットライトで探したけれど見つからない」という状態になっている人がいるとしたら、名前が変わったからです。
追跡を付けて2kgまで送る
国際エアパケットは、公式の説明では「追跡機能付きで配送状況が確認できる、航空便扱いの小形包装物(2kgまで)配達サービス」とされています。お届け先の郵便受箱に配達する形なので、受取人が在宅していなくても届きます。
料金は2kgまでで第1地帯2,620円、第2地帯3,030円、第3地帯4,300円、第4地帯5,190円、第5地帯5,860円です。この金額には国際特定記録料370円が含まれています。つまり追跡の費用が最初から入った値段ということですね。
サイズには制約があります。長さ・幅・厚さの合計が90cm以内で、長さは最大60cmまで。巻物の形なら長さと直径の2倍の合計が104cm以内で、長さは最大90cmまでです。下限もあって、長さ14.8cm、幅10.5cm以上である必要があります。小さすぎる封筒は逆に受け付けてもらえないので、そこは注意してください。
整理すると、2kgまでの荷物では「追跡なしで最安の船便」「追跡なしで中間の航空便」「追跡ありの国際エアパケット」「速くて追跡も補償もあるEMS」という4段階になります。安い順に並べたうえで、どこで折り返すかを自分で決める話です。
印刷物の5kg枠は商品には使えない
もうひとつ、安さで有名な枠があります。印刷物です。本や雑誌、書類を送るための区分で、重量上限が5kgまであるのに料金が安いという、かなりおいしい枠でした。
船便の印刷物は、こちらも地帯によらず同じ料金です。5kgまでで4,440円。2kgまでなら2,190円です。本を5kg分、つまり単行本なら10冊以上をアメリカに4,440円で送れる計算になります。EMSで5kgを米国に送ると15,100円ですから、3分の1以下ですね。
ただし、2026年に条件が変わりました。
本を売った荷物は物品扱いになる
2026年6月1日から、商品や販売品は印刷物ではなく物品として差し出す必要があるというルールになりました。つまりフリマアプリや通販で本を売って発送する場合、印刷物の枠は使えません。小形包装物や国際エアパケット、国際小包で出すことになります。
この変更の影響が一番大きいのは、実は重量です。印刷物なら5kgまで1本で出せたものが、小形包装物や国際エアパケットに移ると2kgが上限になります。単行本だと10冊前後で2kgに届いてしまうので、そこが新しい分かれ目になりました。詳しい整理は漫画を海外発送する方法でまとめています。
逆に、自分の私物の本を海外の自宅に送る、家族に読み終えた本を送る、といった販売を伴わないケースなら印刷物の枠は今も使えます。ここは「売ったかどうか」で線が引かれているので、自分がどちら側なのかを先に確認してください。
小形包装物の書留は終わった
先ほども触れましたが、ここは独立して押さえておく価値があります。小形包装物の書留扱いが2025年12月31日で終了したことで、「安い枠に追跡と補償を後付けする」という節約の型が使えなくなりました。
以前はこの型がかなり便利でした。小形包装物という安い枠で出しつつ、書留を付けて追跡番号を得る。EMSより安く、追跡もある。海外通販の個人発送などでよく使われていた手です。
その役割は、今は国際エアパケットが引き受けています。名称変更と全世界への拡大が同じ2026年に起きているので、たぶん意図的な整理なんだと思います。安い枠に追跡を付けたいなら、書留ではなく国際エアパケットを選ぶ、という置き換えになります。
2026年前後に起きた変化のまとめ
・SAL便は取扱い停止中(料金表には欄が残っている)
・小形包装物の書留扱いは2025年12月31日で終了
・国際eパケットライトは2026年6月1日に国際エアパケットへ改称、全世界へ拡大
・2026年6月1日から商品・販売品は印刷物として差し出せない
この4つがまとめて起きたので、以前の常識で組んだ「安い順」は今そのままでは通りません。逆に言えば、ここを踏まえて選べるだけで、検索して出てくる比較記事より正確な判断ができます。
海外発送 安い方法を重さから選ぶ

ここからは実際の選び方です。私が強くおすすめしたいのは、サービス名から探すのをやめて、荷物の重さから入る方法です。なぜかというと、重量帯によって最安の答えが入れ替わるからなんですよね。サービス名から入ると、自分の重さでは不利な枠を選んでしまうことがあります。
目安としては2kgが最初の壁、そして10kgあたりで景色がもう一度変わります。順番に見ていきます。
2kgまでの料金を並べて比べる
まず2kgまで。ここは選択肢が一番多い帯です。公式料金表から2kgちょうどの料金を抜き出して並べてみます。SAL便は使えないので外してあります。
| 送り方 | 追跡 | 第1地帯 | 第3地帯 | 第4地帯 |
|---|---|---|---|---|
| 小形包装物・船便 | なし | 2,200円 | 2,200円 | 2,200円 |
| 小形包装物・航空便 | なし | 2,250円 | 3,930円 | 4,820円 |
| 国際エアパケット | あり | 2,620円 | 4,300円 | 5,190円 |
| EMS | あり | 3,400円 | 6,700円 | 7,900円 |
出典:日本郵便の通常郵便物料金表、国際エアパケット料金表、EMS料金表より2.0kg時点の金額を抜粋。
第4地帯(米国)の列を縦に見ると、2,200円から7,900円まで3.5倍以上のレンジがあります。同じ2kgの荷物なのに、選び方でここまで変わるわけです。
私の考え方はシンプルで、「壊れない・代わりが買える・急がない」ものなら小形包装物の船便、そのどれかが当てはまらないなら国際エアパケット、期日が決まっているならEMSです。国際エアパケットとEMSの差額が第4地帯で2,710円なので、その差で何日短縮できるかを見て決める感じですね。
近い国では差が小さい
第1地帯の列を見てください。2,200円から3,400円で、上下の差は1,200円しかありません。第4地帯の差額5,700円と比べると、選択の重みがぜんぜん違います。
中国・韓国・台湾のように近い国に送る場合、正直なところ節約のために追跡を捨てるのは割に合わないかなと思います。1,200円の差でEMSの速さと補償が手に入るなら、私はEMSを選びます。逆にアメリカやヨーロッパのように遠い国では、その判断が変わります。
「海外発送で安いのはどれか」という問いに単一の答えが出せない理由が、ここに集約されています。距離が遠いほど、安い枠の価値が跳ね上がるんです。
10kgを超えると船便が圧勝する

2kgを超えると、小形包装物と国際エアパケットは使えません。どちらも上限が2kgだからです。ここから先は国際小包とEMSの勝負になります。そして国際小包には航空便と船便の両方があるので、実質3択です。
10kgで並べてみます。
| 送り方 | 第1地帯 | 第3地帯 | 第4地帯 |
|---|---|---|---|
| 国際小包・船便 | 5,400円 | 7,900円 | 8,900円 |
| 国際小包・航空便 | 8,350円 | 23,200円 | 26,700円 |
| EMS | 10,600円 | 23,500円 | 27,100円 |
出典:日本郵便の国際小包料金表およびEMS料金表より10.0kg時点の金額を抜粋。
数字の落差がすごいですよね。米国宛て10kgで、船便8,900円に対してEMSは27,100円。3倍以上です。金額で言えば18,200円の差になります。
そしてもうひとつ気づくことがあります。国際小包の航空便とEMSが、ほぼ同じ金額なんです。第4地帯で26,700円と27,100円、その差は400円。第3地帯でも23,200円と23,500円で300円差です。
EMSの3分の1で届く
この400円差というのは、判断材料としてけっこう重要です。国際小包の航空便を選んで400円節約するくらいなら、EMSにしたほうがいいと私は思います。EMSは国際郵便のなかでも優先して運ばれる扱いなので、同じ航空輸送なら速さが違います。
つまり10kg以上の帯では、実質的に「船便で3分の1にするか、EMSで速く送るか」の二択になります。航空便の国際小包は、EMSとの価格差が小さすぎて選ぶ理由が薄いんですよね。ここは料金表を横に並べてみないと気づけない部分かなと思います。
船便を選ぶときの注意点は、時間です。10kgの荷物が数週間から1か月以上かかると想定しておく必要があります。留学の初期に必要なものを船便で送ると、現地に着いてから届くまで手元にない期間ができます。そこを見越して、先に必要なものだけEMSで出して、急がない残りを船便に回すという分け方が現実的です。
速さを買うならEMSが基準になる
ここまで安い順で見てきましたが、EMSの立ち位置も整理しておきます。EMSは重量30kgまで対応していて、追跡もあり、補償もあります。料金は米国宛てで0.5kg 3,900円から始まって、30kgで75,100円まで上がります。
EMSの料金は重量に対してほぼ一直線に伸びていく設計です。米国宛てなら10kgで27,100円、15kgで39,100円、20kgで51,100円、25kgで63,100円、30kgで75,100円。5kg増えるごとに12,000円ずつ増えていく形ですね。
この直線性が何を意味するかというと、重い荷物ではEMSがどんどん不利になるということです。30kgを米国に送ると75,100円。同じ30kgを国際小包の船便で送れば20,900円です。差額は54,200円。ここまで開くと、もう別の商品という感じがします。
日数と料金は交換関係にある
結局のところ、国際郵便の料金は「どれだけ待てるか」で決まっています。急ぐならEMS、待てるなら船便。これは節約テクニックというより、料金表の設計そのものです。
なので節約を考えるときに一番効くのは、送るタイミングを早めることです。1か月前に決断できれば船便が選べて、前日に決断すると選択肢がEMSしかなくなります。同じ荷物、同じ宛先で、決断の早さだけで数万円変わるということですね。
これは自分で経験しないと実感しにくい部分ですが、海外発送でもっとも高くつく原因は「重さ」ではなく「締切の近さ」です。何かの予定に合わせて送るのであれば、逆算して船便が間に合う日付を先に押さえておくと、かなり楽になります。
大きすぎる荷物は郵便から外れる
ここまで重さで話してきましたが、実は重さより先に効いてくる条件があります。サイズです。
EMSの場合、最大の長さが1.5m以内、長さと横周の合計が3m以内という上限があります。重量は30kgまでですが、宛先国によって下がることがあって、たとえばオーストラリアやフィリピン宛ては20kgが上限です。国際小包も同様のサイズ制約があります。
この上限を超えると、重さがいくら軽くても郵便では出せません。軽いけれど大きい荷物、たとえばスーツケース、こたつ、組み立て家具、自転車などが引っかかります。測り方と国別の例外はEMS 大きさ 制限は長さ+横周3mが上限で詳しくまとめました。
サイズ上限を先に確かめる
順番としては、料金を調べる前に箱を測るのが正解です。料金表を全部読み比べてから「そもそも出せませんでした」となるのはつらいですし、実際にこれで時間を使ってしまう人が多いところだと思います。
メジャーで縦・横・高さを測って、長さと横周の合計を計算する。これだけで、郵便が使えるのか、それ以外を探す必要があるのかが分かります。1分で終わる作業です。
もし上限を超えていたら、選択肢は民間のクーリエか、発送代行になります。郵便が使えない荷物に対して「安い順」を考える意味はあまりなくて、そもそも出せる手段を探す話に切り替わるわけですね。このあたりの整理は海外発送代行は3タイプにまとめています。
送料以外で増える費用を見落とさない

料金表の比較が終わったら、最後にもうひとつ確認してほしいことがあります。送料以外で乗ってくる費用です。ここを見ないまま「船便が一番安い」と決めると、あとで合計額が想定を超えることがあります。
まず梱包材です。船便や航空便で長い距離を運ばれる荷物は、国内宅配便より雑に扱われる前提で組む必要があります。段ボール、緩衝材、テープを買い足すと、荷物ひとつで1,000円から2,000円くらいは動きます。2,200円で送れる小形包装物の船便に、2,000円の梱包材をかけるとコスト構造が変わってしまいますよね。
次に、容積重量という考え方です。国際発送では、実際の重さと、箱の大きさから計算した重さを比べて、大きいほうで料金を決める仕組みがあります。つまり軽いものを大きな箱に入れると、実重量より高い料金を取られることがあります。軽いものだから安いはず、とはならないわけです。
関税と手数料は受取人に届く
そして一番トラブルになりやすいのが、到着側でかかるお金です。関税、消費税に相当する税、そして通関手数料。これらは基本的に受取人が払います。送った側の料金表には出てきません。
安く送ろうとして「安い枠だから申告額を低めに書いておこう」と考えてしまう人がいますが、これはやめたほうがいいです。実際の価値と違う金額を書くのは申告内容の不正確な記載になりますし、税関で内容を確認された結果、通関が止まって受取人に連絡が行くこともあります。節約になっていないんですよね。
それから、これは制度側の話ですが、国によって少額品の免税ラインが変わっています。以前は「少額なら税金はかからない」で済んでいた荷物が、そうでなくなっているケースがあります。送料が安くても到着側で費用が乗るなら、受取人にあらかじめ伝えておいたほうが、お互い気持ちがいいかなと思います。
なお、ここで挙げた費用の話はあくまで一般的な目安です。関税率や免税条件は宛先の国ごとに違い、改定もされます。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、金額の大きい荷物や事業として送る荷物については、最終的な判断は専門家にご相談ください。
📦 郵便で出せない荷物は、ポチロジに相談する
サイズ上限を超えた荷物、重い荷物、中身が送れるか不安な荷物は、倉庫へ運ぶだけで発送まで任せられます。通関書類の準備も含めて対応してもらえます。
海外発送 安い選び方のまとめ
長くなったので、判断の順番だけ表にしておきます。上から順に確認していけば、自分の荷物に合う枠が絞れるはずです。
| 確認すること | 判断 |
|---|---|
| 箱のサイズは郵便の上限内か | 超えるならクーリエか発送代行へ |
| 中身は送れるものか | 禁制品なら枠の比較より先に確認 |
| 重さは2kg以内か | 以内なら選択肢が一番多い帯 |
| 2kg以内・急がない・追跡不要 | 小形包装物の船便(全地帯2,200円) |
| 2kg以内・追跡がほしい | 国際エアパケット(第4地帯5,190円) |
| 2kg以内・期日がある | EMS(第4地帯7,900円) |
| 2kg超・急がない | 国際小包の船便(米国10kg 8,900円) |
| 2kg超・急ぐ | EMS(米国10kg 27,100円) |
| 国際小包の航空便を検討中 | EMSとの差が数百円なのでEMS推奨 |
| SAL便が安いと書かれていた | 取扱い停止中なので選べない |
| 本を売って送る | 印刷物は使えず2kg上限の枠へ |
| 送料以外の費用 | 梱包材・容積重量・到着側の関税 |
海外発送 安い方法を探すときに一番効くのは、実は料金表の読み比べではなく、早めに動くことでした。締切が近いほど選べる枠が減って、勝手に高いほうへ寄っていきます。逆に1か月の余裕があれば、米国宛て10kgで18,200円の差を自分の手で取りに行けるわけです。
そのうえで、サイズや重さで郵便から外れてしまった荷物については、無理に郵便で押し込もうとしないほうがいいと思います。そこは節約の問題ではなく、出せるか出せないかの問題なので、対応できる手段を探すほうが早いです。
本記事の料金は日本郵便の公式料金表を確認した時点の金額です。国際郵便の料金・取扱条件は改定されることがあり、航空便の運休などにより引受を停止している国・地域もあります。実際に差し出す前に、必ず日本郵便の公式サイトと国際郵便条件表で最新の条件をご確認ください。記載内容はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断は専門家にご相談ください。










