こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
海外へ荷物を送ろうと段ボールを探していて、「家にある箱でいいのかな」と手が止まったことはありませんか。実はその箱選びが、海外発送でいちばん最初につまずくポイントなんです。
日本郵便もヤマト運輸も、公式の案内で「食品や家電の絵が入った箱は避けてほしい」と明記しています。理由は、外装の印刷を見た税関に禁制品と判断されて、荷物が止まってしまう可能性があるからです。中身がどれだけ問題なくても、箱で引っかかることがあるんですね。
もうひとつ、緩衝材をたっぷり入れて大きな箱にすると安心だと思いがちですが、これも落とし穴があります。国際宅配便には容積重量という考え方があって、箱が大きいだけで実際の重さの2倍以上の料金になることがあるんです。
この記事では、日本郵便とヤマト運輸の公式情報をもとに、海外発送 梱包方法の基本を手順に沿って整理します。そのうえで、送料が跳ね上がる仕組みや、税関に開けられる前提での詰め方といった、やってみないと気づきにくいところまでお伝えしますね。
📋 この記事でわかること
- 公式が推奨する箱・テープ・緩衝材の選び方と貼り方
- 容積重量の計算方法と、梱包で送料が倍になる仕組み
- 税関に開けられる前提で詰めるときの考え方
- 木箱やパレットを使うときに必要になる検疫の手続き
海外発送 梱包方法の基本と手順
まずは基本からいきましょう。国内の宅配便と海外発送では、求められる梱包のレベルがまったく違います。長時間の航空輸送に耐えて、複数の国の作業者に扱われて、ときには税関で開けられる。その全部を前提に箱を作るという感覚ですね。
まず無地の段ボールを選ぶ
いちばん最初にお伝えしたいのが、箱そのものの選び方です。ヤマト運輸は国際宅急便の案内で、ダンボールはなるべく無地で強度があるものを使うよう求めています。これは見た目の話ではなく、通関のための実務的な理由があります。
外装に入っていると止まる可能性があるもの
- 電化製品の写真
- 食品の絵や名前
- 肉・野菜・果物などの生鮮食品の印刷
日本郵便も留学生向けの案内のなかで、肉・野菜などの生鮮食品や家電製品の空き箱は避けましょう、と書いています。二社そろって同じことを言っているというのは、それだけ現場で実際に起きているということですね。
食品や家電の絵がNGな理由
なぜ箱の絵で止まるのかというと、税関の職員が外装から中身を推測するからです。たとえば牛肉の写真が印刷された箱が届けば、その国が牛肉を禁制品にしている場合、中身を確認するまでもなく止められる可能性があります。
家電製品の空き箱も同じです。リチウムイオン電池を内蔵した製品の箱には、電池を示す表示が印刷されていることがあります。中身が電池と無関係の衣類だったとしても、外装の表示を見た作業者が航空搭載できない荷物だと判断すれば、そこで止まってしまいます。
ヤマト運輸の案内でも、外装にこうした記載があると禁制品と判断され、お届けする国の税関で荷物が止まってしまう可能性があると説明されています。家にある空き箱を再利用したい気持ちは分かるのですが、ここは新しい無地の箱を買うほうが結果的に安上がりです。
強度はダブルカートンで
次に強度です。日本郵便は、ダブルカートンなどの厚手タイプの段ボールで梱包するよう案内しています。ダブルカートンというのは、波型の中芯が二層になっている段ボールのことですね。
国内向けの薄い箱だと、海外の仕分け現場で放り投げられたり、上に重い荷物を積まれたりしたときに潰れます。日本の配送現場の丁寧さを基準に考えると、まず失敗します。
箱選びのチェックリスト
- 無地であること(印刷・ロゴ・絵がない)
- 厚手のダブルカートンであること
- 一度使った箱なら、角や辺が潰れていないこと
- 中身に対して大きすぎないこと(後述する送料に直結します)
古い箱を再利用する時の注意
手元にある箱を使い回すのは悪いことではありません。ただ、国際発送で再利用するときは、無地かどうかとは別にもうひとつ確認してほしいことがあります。前に貼られていた伝票やバーコードの跡です。
配送の現場では、ラベルの読み取りをかなりの部分機械が担っています。古い伝票が半分だけ残っていたり、前のバーコードが読める状態で残っていると、機械がそちらを読んでしまって行き先が変わることがあるんですね。国内便でも起こることですが、国際便は経由する業者が増えるぶん、リスクも積み重なります。
再利用するなら、古いラベル類は端まできれいに剥がしてください。剥がしきれない場合は、上から無地の紙を貼って完全に隠してしまうのが確実です。バーコードの上に黒い線を引くだけでは読み取られることがあるので、隠すなら全面を覆いましょう。
それと、角が潰れている箱やへこんでいる箱は使わないほうがいいです。段ボールの強度は角の部分で支えられているので、そこが一度潰れた箱は見た目以上に弱くなっています。一度でも輸送を経験した箱は、それだけ寿命が減っていると考えてください。
テープはH字に貼るのが基本
箱が決まったら、次はテープです。日本郵便は、箱はH字に止めましょうと案内しています。底面と上面の中央の合わせ目に一本、その両端に直角に一本ずつ貼って、アルファベットのHのような形にする貼り方ですね。
この貼り方のいいところは、水の侵入を防ぎながら強度も上がる点です。合わせ目を一本貼っただけだと、そこから水が入りますし、箱が膨らんだときに口が開きます。特に船便や雨の多い地域へ送るときは、この差が効いてきます。
テープの種類も大事です。日本郵便が用意するものとして挙げているのはガムテープですが、種類までは指定されていません。私のおすすめは布製のガムテープです。紙のクラフトテープは湿気で粘着力が落ちるので、長距離の輸送には向かないんですね。
幅についても、細いテープより幅の広いものを選んだほうが安心です。そして、上面と底面だけで止めるのではなく、テープの端を箱の側面まで5cmほど回して貼ってください。合わせ目の端から裂けていくのを防げます。
逆に避けたいのが、剥がしやすさを売りにした養生テープです。あれは粘着力が弱く設計されているので、長時間の圧迫や温度変化で簡単に浮いてきます。国内で数日運ぶだけなら持ちますが、海を越える荷物には向きません。
複数の箱をまとめてはいけない
ここは知らないとやってしまいがちなところです。日本郵便は、複数の箱をガムテープや紐で1つにして出すのは非常に危険だとはっきり書いています。
理由は二つあります。ひとつは、税関の検査で荷物が分割されたときに、どの箱がどの発送ラベルに対応するのか分からなくなること。もうひとつは、紐やテープが外れたときに、ラベルのついていない箱が生まれてしまうことです。
ラベルのない箱は、行き先が分からないので配達できません。送料を節約したくて2つの箱をまとめたくなる気持ちは分かるのですが、これは紛失に直結するので、素直に別々に出してください。
緩衝材で隙間をなくす
箱と中身の間に隙間があると、輸送中に中身が動いて壊れます。日本郵便も、箱と中身の間にすき間ができると荷物が壊れやすくなるため緩衝材を利用しましょう、と案内していますね。
ヤマト運輸はもっとはっきりしていて、箱の中で荷物が動いてしまう場合は扱うことができないため、動かないように適宜緩衝材を使ってほしいと書いています。つまり、隙間のある荷物は受付そのものを断られることがあるということです。
新聞紙とエアクッションの使い分け
緩衝材として日本郵便が挙げているのは、新聞紙やエアクッションです。どちらも手に入りやすいですが、性格が違うので使い分けるといいですよ。
| 緩衝材 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|
| 新聞紙・クラフト紙 | 隙間をしっかり埋める・重いものを支える | かさばる・重さが出る |
| エアクッション | 軽い・衝撃を吸収する | 大きな隙間を埋めにくい |
| 発泡シート | 表面の擦れを防ぐ | 衝撃の吸収力は弱い |
| 丸めた衣類・タオル | 荷物としても送れて無駄がない | 汚れると使えない |
個人的におすすめなのは、衣類やタオルを緩衝材として使う方法です。どうせ送る荷物なら、緩衝材の分だけ余計な重さを増やさずに済みますよね。ただし、割れ物を包むときはタオルだけだと足りないので、エアクッションと併用してください。
もうひとつ覚えておくと得なのが、衣類は圧縮袋でかさを減らせるということです。国際発送の料金は箱の大きさでも決まるので、ふわっとした衣類をそのまま詰めると、軽いのに料金が高い荷物になってしまいます。
圧縮袋で空気を抜けば、同じ量の衣類がひとつ小さい箱に収まることがあります。ただ、圧縮しすぎると箱の中で塊になって固い部分ができるので、割れ物と一緒に入れる場合は緩衝の役目は期待しないでください。衣類だけをまとめて送るときに効く方法ですね。
割れ物と液体は二重包装に
陶器やガラス、液体を送るときは、箱を二つ使う二重包装が基本です。日本郵便も、内箱を緩衝材で保護してから外箱に入れる方式を推奨しています。
二重包装の作り方
- ① 品物を一つずつエアクッションで包む
- ② 内箱に入れて、隙間を緩衝材で埋める
- ③ 内箱を閉じてテープで止める
- ④ 外箱の底に緩衝材を敷く
- ⑤ 内箱を置いて、四方と上にも緩衝材を入れる
- ⑥ 外箱をH字に止める
ポイントは、内箱が外箱の内側の面にどこも触れていない状態を作ることです。外箱が衝撃を受けても、緩衝材の層で吸収されて内箱まで届かなくなります。和食器のような割れやすいものを送る場合の具体的な手順は和食器を海外発送する方法|割れない梱包術と規制・送料を解説でも詳しく整理しているので、あわせてご覧ください。
液体の場合は、これに加えてキャップをテープで固定し、品物ごとにビニール袋で密封します。気圧の変化で漏れることがあるので、万一漏れても外箱まで届かないようにしておくのが大事ですね。
電池が入った機器は端子を絶縁
割れ物と並んで気を使ってほしいのが、電池の入った機器です。ワイヤレスイヤホン、電動歯ブラシ、カメラ、ゲーム機など、身の回りのものにはかなりの割合でリチウムイオン電池が入っています。
この手の荷物は、そもそも送れるかどうかが配送会社と相手国によって変わります。そのうえで梱包の側でやっておくべきことは二つです。輸送中に電源が入らないようにすること、そして端子が金属に触れないように絶縁することですね。
スイッチのあるものはオフにしたうえで、可能ならロック機能をかけます。充電端子や電池の接点は、テープを貼るか個別の袋に入れて、他の金属と接触しない状態にしておきます。箱の中で動いて端子がぶつかり合うと、発熱や発火の原因になるからです。
なお、電池の容量によって引き受けの条件が変わるサービスもあります。梱包の前に、使う予定の配送会社の案内を必ず確認してくださいね。
梱包から発送までの手順
ここまでの内容を、実際の作業順に並べておきます。この順番で進めると手戻りが少ないですよ。
梱包から発送までの流れ
- ① 送るものが禁制品でないか確認する
- ② 無地で厚手の箱と緩衝材を用意する
- ③ 品物を個別に包んで箱に詰める
- ④ 隙間を緩衝材で埋めて、振っても動かないか確認する
- ⑤ H字にテープを貼って閉じる
- ⑥ 重さと三辺のサイズを測る
- ⑦ 内容品のリストとインボイスを作る
- ⑧ 発送方法を決めて窓口に出す、または集荷を依頼する
この手順で意外と時間を取られるのが、内容品リストを書くところです。詰めながらメモしていけばすぐ終わるのに、詰め終わってから思い出そうとすると、箱を開け直すことになります。品物を一つ入れるたびに書き足していくのがいちばん楽なやり方ですね。
重さとサイズは詰め終わってから測る
⑥を先にやってしまう方が多いのですが、必ず詰め終わってから測ってください。梱包材の重さも料金に含まれますし、緩衝材を入れると箱が膨らんで三辺の合計が変わることがあるからです。
UGXの案内でも、実重量は梱包および添付書類を含む重量だと定義されています。箱と緩衝材とテープの重さは、意外と1kg近くになることもあります。ぎりぎりの重量帯を狙っているときは、ここで料金が一段上がってしまうので注意してくださいね。
もうひとつ、詰め終わったあとにやっておくと安心なことがあります。宛先と差出人を書いた紙を、箱の中にも一枚入れておくことです。
外側のラベルは、輸送中に擦れたり、雨で濡れたり、剥がれたりすることがあります。行き先が読めなくなった荷物は、途中で開封されて中身から送り先を探すことになります。そのときに中に宛名の紙が入っていれば、そこから配達を再開できる可能性があるんですね。
逆に、宛名ラベルを箱の側面や角をまたぐ形で貼るのは避けてください。折れ曲がった面のラベルは読み取り機で認識されにくく、手作業に回されて時間がかかります。平らな上面に、一枚だけ、まっすぐ貼るのが基本です。
海外発送 梱包方法で失敗しないコツ
ここからは、基本を押さえたうえでさらに一歩踏み込んだ話をします。梱包は丁寧にすればするほどいい、というわけでもないんです。やりすぎると別の問題が出てきます。
梱包が大きいと送料が上がる
国際宅配便には、容積重量という料金の考え方があります。日本郵便の国際宅配便サービスであるUGX(ゆうグローバルエクスプレス)は、容積重量を荷物の容積を5,000立方センチあたり1kgとして換算した重量だと定義していて、実重量と容積重量のどちらか重い方が請求重量になると案内しています。
つまり、軽いけれど大きい荷物は、実際の重さではなく箱の大きさで料金が決まるということですね。緩衝材をたっぷり入れて一回り大きい箱にした結果、送料が倍になるということが普通に起こります。
ここで大事なのが、この考え方が効くサービスと効かないサービスがあることです。EMSや国際小包といった国際郵便の料金表は、原則として重量の区分で組まれています。箱が大きくても、重さが同じなら料金は変わりません。そのかわり大きさには上限があって、超えるとそもそも受け付けてもらえません。
一方、UGXやヤマトの国際宅急便、民間の国際宅配便は、箱の大きさが料金に直接響きます。どのサービスで送るかによって、箱を一回り大きくしたときの跳ね返り方がまったく違うということですね。
容積重量の計算方法
計算式はとてもシンプルです。縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5,000で、答えがキログラムになります。電卓があればすぐ出せますね。
| 箱のサイズ | 容積重量の計算 | 容積重量 |
|---|---|---|
| 30×30×30cm | 27,000÷5,000 | 5.4kg |
| 40×40×40cm | 64,000÷5,000 | 12.8kg |
| 50×40×30cm | 60,000÷5,000 | 12.0kg |
| 60×50×40cm | 120,000÷5,000 | 24.0kg |
注目してほしいのは、箱の一辺を少し大きくしただけで容積重量が急に増えるところです。30cm角の箱を40cm角にすると、たった10cmの差で容積重量は5.4kgから12.8kgへ、2倍以上に跳ね上がります。体積は三乗で効いてくるからですね。
実重量15kgが32.5kgになる例
UGXが示している計算例が分かりやすいので紹介します。大きさが縦45cm×横55cm×高さ65cm、実重量15kgの荷物の場合、容積重量は45×55×65÷5,000で32.175kgになります。
この荷物に適用されるのは、実重量の15kgではなく、容積重量を切り上げた32.5kgのほうです。実際には15kgしかないのに、32.5kgぶんの送料を払うことになるわけですね。
なお、ヤマト運輸の国際宅急便も考え方は同じで、縦・横・高さの3辺の合計と実重量を比較して、大きい方のサイズの扱いになると案内されています。料金の決まり方はサービスごとに違いますが、大きいだけで高くなるという原則は共通です。
梱包で送料を無駄にしないために
- 中身にちょうど合うサイズの箱を選ぶ
- 緩衝材は隙間を埋める量にとどめ、余白を作らない
- 大きい箱に少し入れるより、小さい箱にきっちり詰める
- 詰め終わったら、実重量と容積重量の両方を計算して比べる
とはいえ、割れ物の緩衝材をケチって中身が壊れたら本末転倒です。安全と送料のバランスを取るなら、箱を小さくする方向で調整するのが正解かなと思います。料金の全体像は郵便料金値上げは2026年10月から!海外発送を安く守る対策でも整理しているので、送料そのものを抑えたい方はそちらもどうぞ。
それに、大きさには料金とは別に上限もあります。EMSや国際小包には国ごとに大きさの制限が設けられていて、長さや、長さと横周の合計が一定を超えると受け付けてもらえません。緩衝材を入れて膨らんだ結果、その上限をまたいでしまうこともあるので、大物を送るときは詰める前に上限を調べておくと安心ですね。
税関に開けられる前提で詰める
見落とされがちなのが、荷物は税関で開けられることがあるという点です。開けられたあとは、現地の職員がテープで閉じ直します。当然ながら、こちらが作ったような丁寧な梱包には戻りません。
日本郵便が複数の箱をまとめてはいけない理由として挙げているのも、税関検査で荷物が分割されるケースです。検査は珍しいことではなく、普通に起こる前提で梱包を考える必要があります。
開封検査に耐える梱包の考え方
- 中身のグループごとに袋や内箱で分けておく
- 内容品リストの順番と、詰める順番をそろえる
- 閉じ直されても壊れないよう、品物ごとに包んでおく
- 過剰にテープでぐるぐる巻きにしない(開けにくいと乱暴に開けられます)
特に最後の項目は大事ですね。全面をテープで覆うような梱包は、検査官がカッターで切ることになります。カッターの刃が中身まで届いてしまう事故は、実際に起きています。H字に必要なだけ貼るというのは、強度だけでなく、こういう意味でも理にかなっているんです。
それから、詰める前に中身の写真を撮っておくことをおすすめします。手間はかかりますが、これが効く場面が二つあります。
ひとつは、税関から内容品について問い合わせがあったときです。何をいくつ入れたのかを写真で説明できると、やり取りが一往復で済むことがあります。もうひとつは、荷物が破損して補償を申請するときですね。発送前の状態を示せる資料があるかどうかで、話の進み方がかなり変わります。
箱を開けた状態で全体を一枚、そのあと品物のグループごとに一枚ずつ。それだけでも十分です。スマホで撮って残しておくだけなので、慣れると2分もかかりませんよ。
木箱やパレットは検疫の対象
大きな機械や重いものを送るときに木箱やパレットを使う方もいると思いますが、ここには専用のルールがあります。木材こん包材は、国際基準(ISPM No.15)に基づく消毒処理と、処理済みであることを示すマークの表示が必要になります。
植物防疫所の輸出用木材こん包材消毒実施要領では、熱処理や臭化メチルくん蒸などの処理をしたうえで、所定のマークを付けることが定められています。処理されていない生の木材を使うと、相手国で荷物ごと止められたり、廃棄されたりすることがあります。
個人の荷物でここまで必要になるケースは少ないですが、自作の木枠で送ろうと考えているなら要注意ですね。段ボールで足りるならそちらのほうが確実に安全です。
Fragileシールの効果と限界
割れ物シールを貼れば丁寧に扱ってもらえる、と期待している方は多いと思います。ただ、これは国際輸送では期待しすぎないほうがいい部分です。
日本郵便は留学生向けの包装案内で、海外への発送には「こわれもの」「天地無用」の取り扱いがありませんと、はっきり書いています。国内便のような割れ物扱いのオプションが、そもそも存在しないということですね。そのうえで、送る場合は二重包装にするよう案内しています。
国際便は途中で複数の国・複数の業者を経由します。日本語の「割れ物注意」は現地では読めませんし、自動仕分けの機械は当然シールを見ません。守るのは表示ではなく中身の詰め方だと考えてください。
割れ物表示を使うときの考え方
- 英語(FRAGILE / HANDLE WITH CARE)で書く
- 4側面すべてに表示する(どの向きで置かれても見える)
- 表示があっても落下前提の梱包にする
- 本当に大事なものは、そもそも郵送を避ける選択肢も考える
あわせて、天地無用の表示についても同じことが言えます。国際便では荷物が横に置かれたり、逆さに積まれたりする前提で考えたほうが現実的です。液体をボトルで送るときは、横倒しでも漏れない状態にしてから箱に入れる。それが表示に頼らないやり方です。
外装そのものについてもひとつ。段ボール以外のもの、たとえば布の袋、紙袋、スーツケースをそのまま出すのは避けてください。積み重ねに耐えられず、他の荷物の下で潰れます。スーツケースを送りたい場合は、スーツケースごと段ボールに入れるか、専用の外装を用意するのが基本になります。
梱包に自信がない時の選択肢
ここまで読んで、思ったより気を使うことが多いなと感じた方もいるかなと思います。実際、荷物の内容によっては個人で完璧に梱包するのが難しいケースがあります。
代行を検討したほうがいい荷物
- 複数のショップから届いた荷物をまとめて送りたい
- 割れ物や精密機器など、壊れたら代えがきかないもの
- 箱のサイズを詰めて送料を最小化したい
- そもそも送れるかどうかが判断できない
- インボイスの書き方が分からない
代行に任せると何が変わるか
転送・発送代行サービスを使うと、国内の倉庫宛てに荷物を送って、そこで検品・梱包・発送まで済ませてもらえます。複数の荷物を一つの箱にまとめる同梱もできるので、箱数が減って送料が下がることも多いです。
それに、無地の箱に詰め替えてもらえるのは大きいですね。ネット通販の外箱をそのまま使うリスクを、最初から避けられます。容積重量を意識した箱選びも、日常的に国際発送をしている業者のほうが確実に上手です。
パソコンのように電池が入っていて手続きが複雑なものは、DHLでパソコンを中国に送る方法|電池の事前承認と2000元の壁で具体的な流れをまとめているので、あわせて読んでみてください。
梱包のやり方を一つずつ調べて詰め直すより、まとめて任せてしまったほうが早いし安いというケースは、思っているより多いです。
📦 梱包から発送までまとめて任せる
箱選びも緩衝材も容積重量の計算も、国内倉庫に送るだけであとはおまかせ。発送前の可否確認・通関書類サポートまで一括対応します。
費用の面でも、代行は思っているほど割高ではないことが多いです。箱をひとつにまとめられれば送料が減りますし、梱包材を自分で買いそろえる必要もなくなります。無地の段ボール、エアクッション、布ガムテープを一式買うと、それだけで数千円になりますからね。
何より、送れるかどうかの判断を自分で抱えなくて済むのが大きいと思います。梱包をやり直す手間や、止められて返送される送料を考えると、最初に相談してしまうほうが結果的に早いというのが正直な実感です。
海外発送 梱包方法のまとめ
海外発送 梱包方法の要点を、最後に一覧で確認しておきましょう。
| 項目 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 箱の選び方 | 印刷のない無地の段ボールを使う | 外装の絵や文字が通関で誤解される |
| 箱のサイズ | 中身にちょうど合う大きさにする | 宅配便は容積重量で送料が決まる |
| 箱の強度 | 不安ならダブルカートンにする | 積み替え回数が国内便より多い |
| テープ | 底と上面をH字に貼る | 底抜けを防ぎ、開封もしやすい |
| まとめ方 | 複数の箱を一つにくくらない | 検査で分割され追跡不能になる |
| 緩衝材 | 振って動かないまで隙間を埋める | 箱の中で動くと必ず壊れる |
| 割れ物 | 一つずつ包んで二重包装にする | 落下・圧迫の両方に備える |
| 液体 | 袋で密封してから箱に入れる | 漏れると他の荷物も汚損する |
| 木材こん包 | ISPM No.15の消毒とマークが必要 | 未処理だと相手国で止まる |
| 迷ったとき | 発送代行に梱包から任せる | 可否判断と書類まで一括で済む |
細かく見ていくとやることは多いですが、優先順位をつけるなら、まずは無地の箱と隙間をなくすことの二つです。この二つを守るだけで、通関で止まる可能性と中身が壊れる可能性がぐっと下がります。
そのうえで、箱を無駄に大きくしないこと。この三つが海外発送 梱包方法の骨格だと思ってもらえれば大丈夫です。あとは荷物の中身に合わせて調整していけば、そう大きく失敗することはないですよ。
この記事の料金・規制に関する情報はあくまで一般的な目安です。送料や受付条件、相手国の通関ルールは予告なく変わることがあります。正確な情報は日本郵便・各配送会社および相手国税関の公式サイトをご確認ください。関税や法令の適用について判断に迷う場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。










