こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
国際郵便でフランスに送れないものは何か──パリ駐在の家族へ日本食を、留学中の子へ常備薬を、と調べ始めた方に、最初に知ってほしい事実があります。フランス宛のEMSでは「食料品」がまるごと禁止物品なんです。お菓子も、インスタント麺も、お茶さえも、EMSという枠では引き受けてもらえません。これを知らずに窓口へ持ち込んで戸惑う人、発送後に返送されて送料を失う人が後を絶ちません。
でも安心してください。これは「フランスに食品を送れない」という意味ではなく、「EMS以外の郵便種別を選べばいい」という話。この記事では、日本郵便の国際郵便条件表(2026年7月時点)をもとに、フランス宛で送れないもの・EMSだけがダメなもの・条件付きのものを整理し、食品を送るための郵便種別の選び方、HSコード入力の実務、贈り物の45ユーロ免税ライン、そして5kgを超えたら送料が逆転する節約術まで解説します。フランス便の「なぜか止まる・返される」を、この1本で根こそぎ潰していきましょう。
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📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- フランス宛EMSで食料品が送れないという最大の注意点
- たばこ・薬・サプリ・美術品などの禁止・制限品
- 食品を送るための郵便種別の選び方とHSコード実務
- 贈り物の45ユーロ免税ラインと5kg超の送料節約術
国際郵便でフランスに送れないもの一覧

まずは全体像からです。フランスの禁制品リストには「全種別で禁止」のものと「EMSだけ禁止」のものが混在していて、ここを区別できると一気に見通しが良くなります。
まず結論:EMSと食品に注意
日本郵便の国際郵便条件表(フランス)から、送る人目線で重要な品目を整理しました。
| 区分 | 品目 | ポイント |
|---|---|---|
| EMSのみ禁止 | 食料品 | 小形包装物・国際小包なら枠として可 |
| EMSのみ禁止 | 美術品・骨董品 | 絵画や古美術はEMS不可 |
| EMSのみ禁止 | キャッシュカード・クレジットカード・小切手 | 貨幣価値のあるもの |
| 全種別で禁止 | たばこ | 郵便で送ると税関没収と明記 |
| 全種別で禁止 | 生肉・生皮・羊の原毛・動物の毛 | 動物由来の未加工品 |
| 全種別で禁止 | 模造真珠、非メートル法の計量器など | フランス独特の名指し品 |
| 条件付き | 医薬品、健康食品・サプリ | 当局の許可書・ライセンスが条件 |
| 条件付き | ワイン・ぶどう由来の酒 | ワイン王国ならではの保護規制 |
ポイントは、「EMSだけがダメな品」を見極めて種別を乗り換えること。とくに食料品は影響が大きいので、次で詳しく見ていきます。
なぜ「EMSだけ禁止」があるのか
「同じ郵便なのに種別で違うの?」と不思議に思いますよね。EMSは各国の郵便事業体が高速配達を約束する商品で、通関も優先処理されます。その速さを維持するため、名あて国側が「EMSでは受けない品目」を独自に設定できる建て付けになっているんです。フランスは食料品・美術品・カード類をEMSの受け入れ対象から外しており、これは「フランスの輸入規制」というより「フランス郵便のEMS取り扱い方針」に近いもの。だから同じ品物でも、通常郵便や国際小包という別の商品枠なら受け付けられる、という一見不思議な構造が生まれます。理屈がわかれば、「EMSがダメなら別の便で」という発想が自然に出てくるはずです。
食料品はEMSで送れない
フランス便最大の落とし穴がこれです。条件表の禁止物品リストに、「食料品」が種類=EMSとして掲載されています。つまり肉や乳製品のような定番の規制品だけでなく、せんべいも、乾麺も、緑茶も、「食料品」というくくりごとEMSでは引き受け不可。日本の家庭からフランスへ送られる荷物の主役が食品であることを考えると、影響範囲は絶大です。
大事なのは、これが「EMSという郵便種別の制限」であって「フランスへの食品輸入の全面禁止ではない」こと。通常郵便物(小形包装物)や国際小包には、食料品を全面禁止とする項目はありません。「速いからEMSで」と考えがちな食品ボックスこそ、フランス宛では小形包装物・国際小包に乗り換える──これがフランス便の第一原則です。窓口で「フランス宛のEMSです」と食品箱を出すと、この規定を根拠に引き受けを断られるか、案内が行き届かず受け付けられてしまい現地で止まるか、どちらにしても良い結果になりません。ただし種別を替えても、生肉・生皮などの動物由来未加工品の禁止や、後述の健康食品規制は全種別共通。さらにEU圏共通で肉・乳製品の個人輸入には厳しい目が向けられるため、食品を送るなら「植物性・市販品・加工済み」に寄せるのは他のEU諸国と同じ心得です。
たばこは没収・酒も制限あり
たばこの記載は素っ気ないほど明快です。「郵便により送付されたタバコは税関により没収される」。紙巻きも、加熱式のスティックも、フランス宛の郵便に入れた時点で没収コース。フランスはたばこの販売を国の免許制(タバコ専売店)で管理している国で、郵便ルートの持ち込みは認めていません。「現地のたばこは高いから日本から」という発想は、確実に品物を失う結果になります。
お酒には、ワイン王国らしい独特の規制があります。フランス以外で製造されたぶどう酒で同国の法律の条件を満たさないものは禁止、ぶどうジュースやぶどうで造った酒には輸入許可書の枠組みがあり、個人間の贈り物には分量の上限が設けられています。またアルコール45度以上のアニス系酒(アブサンの類い)は名指しで禁止。日本酒や焼酎そのものを名指しする項目はありませんが、アルコール度数24%超は航空危険物側の制限もかかるため、度数の高い蒸留酒は郵便には不向きです。日本酒(15度前後)を1本、割れ物梱包で──がフランス宛の現実的な線。受取側で酒税やVATがかかる可能性は伝えておきましょう。
ワイン規制はフランスの歴史そのもの
ぶどう酒の規制根拠が「1899年2月1日付け法律」と19世紀の法令なのは、フランスらしい豆知識です。当時のフランスはワインの原産地偽装に苦しみ、外国産ワインの流入を厳しく管理する法体系を作り上げました。これが現代のAOC(原産地統制呼称)制度につながる歴史です。つまり「ワインの国にワインを送る」のは、規制的にも文化的にも筋が悪い贈り物。日本ワインを飲ませたい気持ちはわかりますが、それは相手が日本に来たときの楽しみに取っておいて、フランスへは日本酒・梅酒(低度数)など「フランスにないもの」を選ぶのが、規制とセンスの両面で正解です。
薬・サプリは許可制

意外と厳しいのが薬とサプリメントです。条件表によると、医薬品はフランスの関係当局が発行する許可書を付している場合に限り送ることができます。さらに健康・美容のための食品、飲料及びサプリメントも、保健当局発行の輸入ライセンス等の認証謄本が条件。つまり書類上は、市販のビタミン剤や青汁ですら気軽に送れない建て付けなんです。
実務では、個人使用の常識的な量の常備薬が一律に止められるわけではありませんが、ルール上のリスクがある以上、①受取人が現地の薬局・医療制度で調達できるものは現地調達を優先する、②どうしても送る場合は処方箋や説明書きを添えて少量にとどめる、③サプリはEUでも流通している成分・製品に限る、という守りの運用が賢明です。医薬品の国際発送の基本的な考え方はEMSで薬を送るときの注意点の解説記事で詳しくまとめています。フランスは医療アクセスの良い国なので、「薬は送るより現地で」が基本方針と覚えてください。
化粧品はどうかというと、フランス宛でも判定軸は世界共通の「航空危険物かどうか」です。香水・マニキュア・スプレー缶は郵便全体でNG、ノンアルコールのスキンケアや固形コスメはOK側。コスメ大国フランスに日本のスキンケアを送るのは意外に喜ばれるギフトで、シートマスクやプチプラの保湿クリームは定番の頼まれ物です。品目別の○×と梱包のコツは国際郵便で送れない化粧品の解説記事に詳しくまとめているので、コスメボックスを組む方はあわせてどうぞ。
美術品やカード類も注意
EMS限定の禁止品には、食料品のほかにも見落としやすい項目があります。まず美術品・骨董品。絵画、掛け軸、アンティークの類いはEMSでは送れません。美術市場の中心地であるフランスは文化財の輸出入管理に敏感で、高価な美術品はそもそも郵便ではなく専門の美術品輸送を使うべきカテゴリーです。趣味で描いた絵や複製ポスターまで一律にアウトというわけではありませんが、「美術品」と見られ得る品は種別と申告に注意が必要です。
次にキャッシュカード・クレジットカード・小切手その他の貨幣価値のあるものもEMS禁止。日本で再発行したクレカを駐在中の家族にEMSで送る──というありがちなシーンが、実は規制に触れます。カード類を送る必要がある場合は、カード会社の海外緊急再発行サービスを使うのが本筋です。現金(紙幣・硬貨)を郵便物に入れるのは論外として、金地金にも通常郵便限定の条件があるなど、「お金に近いもの」ほど郵便から遠ざける、と覚えておきましょう。
本・雑誌・同人誌はどうか
フランスの条件付き品目には出版物関連も多く、版権侵害の出版物は禁止、複製物や書籍にも細かい条件が付いています。ただしこれらは主に商業出版・海賊版を想定した規制で、個人が市販の本や雑誌、漫画を数冊ギフトで送る分には実務上問題になりません。日本の漫画はフランスで絶大な人気を誇り、書籍ギフトの定番です。気をつけるのは、同人誌など権利関係が微妙な印刷物を大量に送るケースと、成人向け内容(わいせつ物は万国共通の禁制品)。「市販品・少量・一般向け」なら、本は安心して送れるカテゴリーですよ。
日本からフランスへの定番ギフトの「送りやすさ」も整理しておきます。文房具(ボールペン・ノート・マスキングテープ)は最優等生で、フランスの文具好きへの鉄板ギフト。衣類・タオル・風呂敷も問題なし。陶器・和食器は規制上OKですが割れ物梱包を厳重に。扇子・うちわ・和柄小物も安心枠です。要は「食品・薬・美術品・お金・危険物」の5大要注意カテゴリー以外は、フランス便はかなり自由。この5つを避けた「和雑貨ボックス」なら、EMSでスピード重視の発送もできます。食品を混ぜた瞬間にEMSが使えなくなる、という切り替えポイントだけ忘れずに。
逆にフランスの受取人がよくリクエストする品も紹介しておくと、抹茶・ほうじ茶などの日本茶(軽くて小形包装物向き)、だしパック・乾燥ゆず(フレンチシェフにも人気の和素材)、包丁(刃物は梱包と申告に注意が必要ですが、日本の包丁は現地で高い人気)、料理漫画や日本の雑誌など。「日本らしさ×フランスの生活で使える」の掛け算が、喜ばれるギフト選びのコツです。
その他の意外な禁止品
フランスの禁制品リストには、歴史を感じる独特の項目が並んでいます。模造の真珠(イミテーションパール)は名指しで禁止。真珠製品の信用を守るための古い規制で、コスチュームジュエリーを送るときは素材表記に注意が必要です。フランスで定めた単位(メートル法)以外を用いた計量器も禁止──ヤード・ポンド表示のみのはかりや巻き尺は送れません。ほかにもサッカリンの錠剤、管付きのほ乳器(純ゴム製表示のないもの)、ふたや底が膨らんだ変形した缶詰など、細かい名指しが続きます。
そしてもうひとつ、地味に重要なのが原産地証明印のルール。条件表には「受取人の個人的消費にあてられることが明らかな場合を除き、すべての商品はラテン文字の消えない原産地証明印がなければ許されない」とあります。裏を返せば、個人ギフトであることが書類から明らかなら、この重い条件は適用されないということ。「for personal use / gift」の明記がフランス宛では特に効く、と理解してください。ライター(ブタンガス式)や富くじ関連が禁止なのは他国と共通です。
マルシェ好きに人気の輸入食材にも一言。フランスからチーズやワインを「持ち帰る」話は皆さん熱心ですが、逆方向の「日本からフランスへ」の食品は、この記事のとおりEMS不可+動物性規制の壁があります。時々聞かれる「梅干しや味噌はフランスに送れる?」への答えは、植物性の市販加工品なので小形包装物・国際小包の枠でOK側。ただし自家製の味噌や漬物は中身の証明ができず検疫リスクが上がるため、市販品を選ぶこと。手作りの味を伝えたいなら、レシピと市販の材料を送って現地で作ってもらうのが、遠回りに見えて確実な方法です。
国際郵便でフランスに送れないものを避けるコツ

禁止品の地図が頭に入ったら、実践編です。食品の送り方、通関データの入力、免税ラインの使い方、そして送料の最適化まで整理します。
食品を送る郵便種別の選び方
フランスへ食品を届ける場合の種別選びはこうなります。
| 種別 | 重量上限 | 食料品 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| EMS | 30kg | × | 食品以外の急ぎ便(書類・衣類・日用品) |
| 小形包装物(航空便) | 2kg | 枠として可 | お菓子・お茶など軽い食品ギフト |
| 国際小包(航空便) | 30kg | 枠として可 | 2kg超の食品ボックス |
| 国際小包(船便) | 30kg | 枠として可 | 急がない重量物(1〜2か月) |
軽い食品ギフトなら小形包装物(2kgまで・航空便)+書留が定番。小形包装物は追跡なしが基本のため、確実に届いたか見守りたい食品ギフトには書留(+数百円)を付ける価値があります。2kgを超えるなら国際小包の航空便です。中身は「植物性・市販品・加工済み」に寄せ、乾麺・お菓子・調味料・お茶・フリーズドライを主役に。肉エキスの強いレトルトや乳製品は、EU共通の動物性規制の観点から外しておくのが安全です。なお、2026年7月現在SAL便は全世界向けで停止中なので、航空か船かの二択になります。「食品=EMS不可」さえ覚えれば、フランス便の事故の大半は防げますよ。
宛名の書き方と配達事情
フランスの住所は「番地・通り名・郵便番号(5桁)・都市名」の構成で、宛名はローマ字(フランス語表記のまま)で書けば問題ありません。パリ市内は郵便番号の下2桁が区番号(75001=1区)になっているなど、5桁の郵便番号が配達精度の鍵を握ります。アパルトマンの場合は建物の呼び鈴に出る名前と受取人名が一致していないと配達員が部屋を特定できないことがあるので、「c/o(気付)」で建物の契約者名を併記するのが安全。また、フランスは不在時の再配達が日本ほど手厚くなく、郵便局や指定のポイントリレー(受け取り店舗)での保管受け取りになるケースが多め。追跡番号を受取人と共有し、到着通知を見逃さないようにしてもらいましょう。夏のバカンス期(7〜8月)は物流全体がゆったりモードになるため、日数に余裕を見るのもフランス便の知恵です。
日数の目安は、EMSがパリ宛で2〜4日、国際小包の航空便が1〜2週間、船便が1〜2か月。クリスマスシーズン(11月末〜12月)はヨーロッパ物流の最繁忙期で、この時期のプレゼントは通常より2週間以上早めの発送が必須です。フランスには年賀状ならぬ「ボンナネのカード」を1月に送り合う文化もあるので、カードなら通常郵便で気軽に送れます。用途と時期で便を使い分けてください。
受け取り側の環境も確認を。パリのアパルトマンはオートロック+管理人不在の建物が多く、大きな箱は不在票→郵便局留めになりがちです。受取人の生活パターン(平日に受け取れるか、最寄りの郵便局はどこか)を聞いておくと、サイズや発送タイミングの判断がしやすくなりますよ。
HSコードと通関データの入力
フランス宛でもうひとつ重要な実務が、通関電子データです。条件表のEMS特別条件に「差出人が内容品に関するHSコード類を事前の通関電子データに入力しない場合、税関による輸入が認められない場合がある」と明記されています。HSコードとは品物を分類する国際的な番号のこと。国際郵便マイページでラベルを作成する際、品名と一緒にHSコードを入力する欄があります。
調べ方は簡単で、日本郵便サイトの「内容品の日英・中英訳、HSコード類の例」ページに、菓子・衣類・文房具など定番品のコードが一覧化されています。品名は英語で具体的に(「Rice crackers」「Green tea bags」)、それぞれにHSコードを添え、数量・単価も正直に。CN23の記載が不十分だと通関遅延だけでなく差し押さえの可能性まで条件表に書かれているのがフランスです。EU圏は通関の電子化・厳格化が最も進んだ地域。「品名・HSコード・金額の三点セットを丁寧に」が、フランス便を最速で通す鍵です。
ラベル作成の実務手順もまとめておきます。①国際郵便マイページにログインし、宛先と品物を入力(手書きラベルは引受不可の流れが定着済み)、②品名は1品ずつ英語で、単価・数量・原産国(Japan)を記入、③HSコード欄に日本郵便の例示ページから該当コードを転記、④「贈物(Gift)」区分を選択して「for personal use」を明記、⑤印刷して荷物に貼付。ここまでやれば、書類起因のトラブルはほぼ防げます。逆に「中身はサプライズにしたいから品名をぼかしたい」は通関の世界では通用しません。サプライズはラッピングで実現し、書類は正直に──これが国際郵便の鉄則です。
45ユーロの免税ラインを活かす
贈り物の税金にも、知っていると得する明確な線があります。条件表に記載された関税・VATのルールでは、個人間の贈答品(CtoC)は45ユーロ未満なら免税。45ユーロ以上になるとEU共通税率で課税されます(ネット販売品=BtoCは150ユーロ未満で内容品ごとに3ユーロ、150ユーロ以上でEU共通税率)。
1ユーロ170円換算で45ユーロは約7,650円。つまり申告総額7,000円台までのギフトボックスなら、受取人に税金の請求が行かない可能性が高いということです。プチプラのお菓子・お茶・雑貨で組む定番ボックスは、意識せずともこの枠に収まりますが、デパートのギフトや高級食材を詰めると簡単に超えます。超えそうなら2箱に分ける、高額品は単独で送って課税を受取人に予告しておく、という調整を。申告額を実際より安く書くのは過少申告のリスクがあるので絶対にNG。「正直な申告で45ユーロ未満に設計する」が正解です。
課税された場合の流れも知っておくと安心です。関税・VATが発生すると、フランス側の配達時に受取人へ請求が届き、支払いを済ませてから受け取る形になります(オンライン決済または窓口払い)。ここで受取人が「身に覚えのない請求」と勘違いして受け取りを拒否すると、荷物は保管期間を経て日本へ返送。送料も中身の税金も、全部が無駄になります。45ユーロを超えそうなギフトを送るときは、「税金の請求が来るかもしれないけど、それは正常な手続きだから支払って受け取ってね。税金分は負担するよ」とひとこと伝えておく──このコミュニケーションが、フランス便の受け取り率を大きく上げてくれます。
ちなみに45ユーロの判定は「郵便物1個あたりの内容品の合計価額」で見られます。家族4人へのプレゼントを1箱にまとめると合計で枠を超えるが、宛名を分けて2箱にすれば各箱が枠内に収まる、というケースは実際によくあります。同じ住所への複数個口も、常識的な頻度・内容なら問題ありません。「箱の分け方」も免税設計の道具になる、と覚えておくと便利です。
5kgを超えたらポチロジ

フランスはEMS料金の第3地帯(ヨーロッパ)で、料金水準はアジア宛の倍近く。重量が増えるほど負担が急増します。そこで比較したいのが、中古車輸出大手ビィ・フォアードの個人向け輸送代行ポチロジです。
| 重量 | EMS | ポチロジ | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1kg | 4,400円 | 5,109円 | EMSが709円安い |
| 5kg | 13,000円 | 12,588円 | ポチロジが412円安い |
| 10kg | 23,500円 | 17,786円 | ポチロジが5,714円安い |
| 15kg | 34,000円 | 22,985円 | ポチロジが11,015円安い |
| 20kg | 44,500円 | 28,064円 | ポチロジが16,436円安い |
| 30kg | 65,500円 | 43,781円 | ポチロジが21,719円安い |
5kgで逆転し、15kgで1万円超、30kgでは2万円以上の差。ヨーロッパ宛は逆転が早く差も大きい、ポチロジがもっとも輝く地帯です。しかも通関書類の作成(HSコード含む)はプロが代行してくれるので、フランス便の書類の細かさに悩む必要もなし。2026年3月からは佐川急便と提携した集荷サービスも始まっています(料金は個別見積もり)。引越しの追加荷物や日本食のまとめ送りなら、まず見積もりを取って比べてください。
ポチロジの使い方は、①Webの問い合わせフォームから「何をフランスに送りたいか」を相談(商品ページのURLを貼ると判定が速い)、②見積もりを確認、③荷物を千葉県の倉庫へ送るか集荷を依頼、④通関書類の作成と国際発送はプロにおまかせ、の4ステップ。フランス宛で悩ましい「これはEMSでいける?食品はどの枠?HSコードは?」という設計の部分ごと相談できるのが、料金差以上の価値です。日本のネット通販で買った品を倉庫へ直送して送ってもらう使い方もできるので、フランス在住者が自分の「日本の買い物」をまとめて呼び寄せる、という使い方にも向いていますよ。
なお、フランス宛の住所でコルシカ島・アンドラ・マイヨットは同じ条件表の適用範囲ですが、アンドラ宛にアンドラ以外で製造された商品を送る場合は特別な証明書が必要という独自条件があります。海外領土(レユニオン、仏領ポリネシア等)は別の条件表になる場合があるので、本土以外へ送る方は宛先の扱いを日本郵便サイトで確認してから準備を始めてください。
没収・返送のコストを忘れずに
最後にリスクの数字感覚を。フランス宛の第3地帯は送料の単価が高く、5kgの箱なら13,000円前後、10kgなら2万円前後を支払います。この箱がEMS食品規制やCN23不備で返送されると、往路の送料は戻らず、場合によっては返送費用も発生。「知らなかった」の授業料としてはあまりに高い金額です。荷造り前にこの記事の一覧表と照合し、種別を確認し、書類を丁寧に作る──合計15分の手間で、数万円と数週間が守られます。フランス便は準備の質がそのまま結果に出る、やりがいのある路線ですよ。
まとめ:国際郵便でフランスに送れないものを確認

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 食料品はEMSで送れない──小形包装物・国際小包へ乗り換える
- たばこは郵便で送ると税関没収──例外なし
- 薬・サプリは当局の許可制──基本は現地調達、送るなら少量
- 美術品・カード類はEMS禁止──クレカ送付はカード会社の緊急サービスで
- 個人ギフトの明記が効く──原産地証明印の重い条件を回避できる
- HSコード事前入力必須──未入力は輸入不許可のリスク
- 贈答品45ユーロ未満は免税──約7,600円以内の設計が得
- 5kg超はポチロジ──30kgで21,719円の差+書類代行つき
- 返送コストは数万円級──荷造り前15分の照合が最大の保険
「この食品ボックスはどの便で送るのが正解?」「このサプリは大丈夫?」──フランス便は種別と書類の設計で結果が変わるだけに、最後の確認はプロに聞くのが確実です。ポチロジなら発送可否の確認と見積もりが無料。問い合わせフォームに商品ページのURLを貼って「フランスに送れますか」と尋ねれば、成分や規制まで見て具体的に答えてもらえます。サービスの実態はポチロジの評判を徹底調査した記事でどうぞ。
本記事の規制・料金情報は2026年7月時点の日本郵便・国際郵便条件表に基づいています。EU圏の通関ルールは更新が続いているため、発送直前には最新の条件表もあわせて確認してください。
ルールが細かい国は、裏を返せば「ルールどおりに出せば確実に届く国」です。食品はEMS以外で、書類は三点セットで、贈り物は45ユーロ未満で。この3つを合言葉に、フランスで暮らす大切な人へ、日本の味と暮らしを届けてあげてください。


