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EMSで薬が送れない?海外へ薬を届ける条件と対処法を徹底解説

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こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。

EMSで薬が送れないと聞いて、不安になって調べていませんか。留学中のお子さんに常備薬を、海外駐在のご家族に飲み慣れた風邪薬を、と考えたときに立ちはだかるのが、医薬品ならではの厳しいルールです。実は、世界共通で郵便に入れてはいけない薬が条約で決まっているうえ、相手国ごとの規制、スプレーや液体といった形状の問題まで、チェックポイントが何層にも重なっています。送れない薬を知らずに送ると、没収や返送だけでなく、受取人に迷惑がかかることさえあるんです。

この記事では、EMSで送れない薬の基準を「世界共通ルール」「国別ルール」「形状のルール」の3層に分けて整理し、処方薬・市販薬・サプリメント・目薬それぞれの注意点、そして送れないとわかったときの現実的な対処法まで、まとめて解説します。読み終わるころには、手元の薬が送れるのかどうか、送れないなら次にどうすべきかが、自分で判断できるようになっているはずですよ。

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📋 この記事でわかること

  • 条約で世界共通に禁止されている薬の種類
  • 国ごとに違う医薬品規制の具体例と危ない成分
  • 処方薬・市販薬・サプリ・目薬それぞれの送り方の注意点
  • EMSで送れないとわかったときの現実的な代替手段
目次

EMSで薬が送れないのはどんなケースか

EMSで薬が送れないルールを3層で整理するイメージ

まず全体像から。薬が送れるかどうかは、①世界共通のルール、②相手国のルール、③薬の形状・成分のルール、という3つの関門をすべて通れるかで決まります。ひとつずつ見ていきましょう。

万国共通で禁止されている薬

最初の関門は、万国郵便条約に基づく世界共通の禁制品です。日本郵便の共通条件には、こう明記されています。「国際麻薬統制委員会が定める麻薬及び向精神薬並びに名あて国において禁止されているその他の不正な薬物」は郵便物に入れてはならない。つまり、どの国宛てであっても、麻薬・向精神薬に分類される成分を含む薬は、EMSでは原則送れないんです。

「麻薬なんて送らないよ」と思いますよね。ところがここに大きな落とし穴があります。日本で普通に処方・販売されている薬の中に、国際的には麻薬・向精神薬として扱われる成分が含まれているケースが少なくないんです。

  • 睡眠薬・抗不安薬──ベンゾジアゼピン系などの成分は向精神薬として条約規制の対象。処方薬の定番ですが、郵便では原則NGと考えるべきカテゴリです
  • コデイン配合の咳止め──麻薬性鎮咳成分として規制する国が多く、市販の咳止めシロップや錠剤にも配合されていることがあります
  • プソイドエフェドリン配合の風邪薬──覚醒剤の原料になり得る成分として、厳しく規制する国があります(鼻炎用の市販薬に多い成分です)

条約には「医療上又は学術上の目的で送付されることを認める国にあて、小包郵便物で差し出す場合」という例外規定もありますが、これは相手国の許可制度に乗った正式な手続きが前提で、個人が家族に送るケースで気軽に使える道ではありません。規制成分を含む薬は「郵便では送れないもの」として代替手段を考えるのが現実的な出発点です。

規制成分かどうかを自分で調べる方法

「うちの薬に規制成分が入っているか分からない」という方は、次の手順で確認できます。まず、薬の外箱か添付文書の「成分」欄を見て、成分名を書き出します。処方薬なら薬局でもらう薬剤情報提供書に成分名が載っています。次に、その成分名で「成分名+向精神薬」「成分名+麻薬」と検索すると、日本の麻薬及び向精神薬取締法上の分類が確認できます。厚生労働省の麻薬取締部のサイトには、海外に薬を持ち出す・送る場合の考え方も掲載されているので、あわせて目を通しておくと安心です。

それでも判断がつかないときは、調べるより聞くほうが早い。処方元の薬局に電話して「この薬を海外の家族に送りたいのですが、規制成分は入っていますか」と質問すれば、薬剤師が成分の分類を教えてくれます。5分の電話で没収リスクが消えるなら、かけない理由はありませんよね。

相手国の規制で送れない薬

第2の関門が、相手国ごとの輸入規制です。共通条件には「名あて国において輸入又は流布が禁止されているその他の物品」も禁制品と定められていて、薬の可否は最終的に相手国のルールで決まる建て付けになっています。

ここが薬のやっかいなところで、各国の医薬品規制は本当にバラバラです。医薬品全般を許可制にしている国、特定成分だけを名指しで禁じる国、市販薬なら比較的寛容な国。しかも規制は医薬品行政の変更でよく動きます。「前に送れたから今回も大丈夫」という経験則が通用しにくいカテゴリなんです。

規制が動きやすいのには理由があります。世界的に偽造医薬品の流通が問題になっていて、各国とも郵便・宅配ルートでの医薬品流入に神経をとがらせているんです。加えて、鎮痛剤の乱用問題を抱える国では鎮痛系成分の監視が年々厳しくなり、通関の電子データ化で「何が入っているか」を事前チェックする体制も整ってきました。つまり医薬品の郵送は、世界的に「緩くなる」方向ではなく「厳しくなる」方向に動いている。数年前の体験談やブログ記事を鵜呑みにせず、送るたびに最新情報を確認する姿勢が必要です。

「偽造薬・粗悪薬」の禁止にも注意

多くの国が「偽造又は海賊版の物品」「粗悪な医薬品」を明確に禁止しています。本物の薬を送るぶんには関係ないと思いきや、パッケージから出して詰め替えた薬は、中身の証明ができず疑われるリスクがあります。ピルケースに移し替えたり、箱を捨てて錠剤シートだけにしたりせず、外箱・説明書ごと送るのが鉄則。かさばっても、それが「正規品の証明」になります。

国別の薬規制の具体例

国ごとに異なる医薬品規制を比較するイメージ

当サイトで日本郵便の国際郵便条件表を国別に調べてきた中から、薬に関する規制の実例を紹介します。国によってここまで違う、という感覚を掴んでください。

薬に関する郵便の規制(条件表より)
スリランカ現地の医療薬剤委員会が認める品目以外の医薬品は禁止(事実上の許可制)
ベトナム人や動物に危険をもたらし得る医薬品・薬剤・薬用調合品が禁止
ミャンマー紅色キニーネが名指しで禁止。皮下注射器・注射針は政府許可制
フィリピン粗悪な・偽の商標を付けた医薬品が禁止
ネパール掲載外の輸入禁止品が多数あるため「受取人と事前連絡を取ること」が公式ルール
アメリカ小包・EMS自体が「個人間の贈答品100USドル以下」限定(2026年6月時点)。加えてFDAの医薬品規制が厳しく、処方薬の郵送は原則難しい

とくにスリランカのような「リスト掲載品以外は全部ダメ」方式の国では、日本の市販薬はほぼ送れないと考えるべきです。逆に規制が緩めの国でも、量が多ければ「販売目的」とみなされて止まります。国名と品目の組み合わせごとに答えが変わるのが薬の世界。だからこそ、この後で説明する事前確認のプロセスが大切になるんです。

表に挙げた国以外でも、傾向として押さえておきたいポイントがあります。韓国・台湾・香港などの東アジア圏は市販薬レベルなら比較的通りやすい一方、数量に敏感で、同じ薬が数箱を超えると販売目的を疑われやすくなります。中国は医薬品の輸入管理が厳格で、個人宛でも成分によっては没収リスクが高め。オーストラリアやニュージーランドは検疫大国だけあって、サプリや生薬系まで含めて成分ベースの確認が入ります。いずれも「絶対」ではなく傾向ですが、アジア圏=量に注意、オセアニア圏=成分に注意という大づかみは、品選びの初期段階で役立つはずです。

なお、そもそも郵便自体が止まっている国も30以上あります。宛先の国がEMSを受け付けているかどうかから確認したい方は、EMSで送れない国の一覧と代替手段の解説記事を先にどうぞ。

スプレーや液体タイプの注意点

第3の関門は、薬の成分ではなく「形状」です。航空輸送の危険物ルールにより、中身が薬でも容器や性状の理由で送れないものがあります。

  • スプレー缶タイプは全滅──冷却スプレー、消毒スプレー、虫よけスプレー、喘息用を除く医療用エアゾール類。圧縮ガスを使う製品は郵便の危険物(ガス類)に該当し、EMSでは送れません
  • アルコール濃度の高い消毒液──引火性液体に該当するため不可。アルコール高配合の液体薬品も同様の判定を受けることがあります
  • 水銀体温計──水銀は有害物質として郵便不可。体温計を送るならデジタル式を(電池の扱いは別途確認)

一方、液体でもシロップ剤や目薬、化粧水程度のものは、危険物に当たらなければ送ること自体は可能です。ただし液体は輸送中の破損・漏れリスクが高いので、①フタをテープで固定、②1本ずつビニール袋に密封、③プチプチで包んで箱の中央に配置、の三段構えで梱包してください。漏れて他の郵便物を汚すと、損害賠償の話にまで発展しかねません。

送れる形状に置き換える発想

形状で引っかかる場合、同じ効能の別形状に置き換えられないか考えてみてください。冷却スプレーがダメなら冷却ジェルシート、消毒スプレーがダメならアルコール綿や消毒ジェル(アルコール濃度に注意)、虫よけスプレーがダメなら虫よけシールやミストでないタイプ。日本の薬局は同一用途で複数の形状が揃っているので、「スプレー以外の選択肢」は意外なほど見つかります。送れない形状に固執するより、送れる形状を探すほうが早くて確実ですよ。

湿布・塗り薬は「成分」をチェック

湿布や塗り薬は形状的には送りやすいのですが、成分によっては相手国で医薬品規制にかかることがあります。とくに消炎鎮痛成分の中には、国によって処方薬扱いのものがあります。定番の湿布だから大丈夫と思い込まず、送る前に成分名(パッケージの英語表記や添付文書)を控えて、相手国での扱いを確認するのが安全です。

処方薬を送るときの条件

処方薬を海外へ送るための書類を準備するイメージ

「病院で処方された薬を、海外の家族に送りたい」。これがいちばん相談の多いケースですが、実は最難関でもあります。処方薬はそもそも本人の診断に基づいて交付されるもの。それを第三者が国境を越えて送るのは、相手国から見れば「無許可の医薬品輸入」になり得るからです。

そのうえで、規制成分を含まず、相手国が個人使用目的の受け取りを認めている場合に限り、次の準備をして送るのが一般的な進め方です。

  • 処方箋の写し、または処方内容がわかる書類(英文)を同封する──薬剤情報提供書を英訳したメモでも助けになります
  • 数量は個人使用の常識的な範囲に──一般的に1〜3か月分程度が目安とされます。それ以上は販売目的を疑われます
  • 薬は正規のパッケージのまま──詰め替え・小分けはしない
  • インボイスには成分の一般名を英語で記載──「Medicine」ではなく具体的に書くのが通関を早くします

ただし繰り返しになりますが、睡眠薬・抗不安薬など向精神薬系の処方薬は、この準備をしても郵便では送れないのが原則です。また、受取人が現地の医療制度で同じ薬を入手できるなら、それが最も安全で確実。「送る」以外の解決策も含めて、かかりつけ医や薬剤師に相談してから動くことを強くおすすめします。健康に直結することなので、最終判断は必ず専門家と一緒に行ってください。

処方薬でよくあるNGパターン

相談を受けていて多い「気持ちはわかるけど危ない」パターンを3つ挙げておきます。①半年分・1年分をまとめて送る──個人使用の範囲を超え、販売目的とみなされる典型例。小分けにして数か月ごとに送るほうが安全です。②本人以外の処方薬を送る──「私に処方された薬だけど、症状が似ている夫にも」は医学的にも法的にもアウト。薬は処方された本人のためのものです。③ピルケースに詰め替えて容量を稼ぐ──正規品の証明ができなくなり、通関で最も疑われる形になります。どれも善意から始まる行動だけに、あらかじめ知っておくことが大事なんです。

市販薬とサプリメントの扱い

市販薬(OTC薬)は処方薬よりはハードルが下がりますが、それでも「なんでもOK」ではありません。カテゴリごとに整理しますね。

品目送りやすさの目安注意点
解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン等)比較的送りやすい量は常識的な範囲で。国によって規制あり
風邪薬(総合感冒薬)成分次第プソイドエフェドリン・コデイン配合品は避ける
胃腸薬比較的送りやすい生薬成分が動植物規制にかかる国も
目薬(一般用)比較的送りやすい液体梱包を厳重に。医薬品扱いの国あり
湿布・塗り薬成分次第消炎鎮痛成分の規制を確認
サプリメント国によって大差食品扱いの国と医薬品扱いの国に分かれる

サプリメントは意外な伏兵です。日本では健康食品でも、オーストラリアのように成分ベースで厳格に管理する国では医薬品側に分類されることがあり、ビタミン剤ひとつでも申告や成分確認を求められる場合があります。また、ハーブ系・生薬系のサプリは、原料が動植物規制(ワシントン条約や検疫)に触れる可能性もある二重リスク品目。サプリを送るなら「成分表の英語名を控えて相手国の扱いを確認」がセットと覚えてください。

目薬・コンタクト用品を送るときのポイント

検索でも多い目薬について、もう少し掘り下げておきます。一般用の目薬は「比較的送りやすい」グループですが、抗菌成分やステロイドを含む医療用の点眼薬は処方薬扱いになるため、市販品とは別物と考えてください。コンタクトレンズ本体は多くの国で「医療機器」に分類され、度付きレンズは処方情報を求められる場合があります。洗浄液は液体としての梱包リスクに加えて、過酸化水素タイプは成分面の確認が必要です。目薬2〜3本を家族に送る程度なら大きな問題になりにくいですが、まとめ買いした10本セットのような量は控えるのが賢明。目のトラブルは現地の眼科・薬局で相談するのが最善という原則も、忘れないでくださいね。

お子さん向けの薬を送るケースにも触れておきます。子ども用の解熱剤やシロップ剤は、成分自体は大人用より穏やかでも、液体形状の梱包リスクと、国によっては小児用医薬品への独自規制があります。また妊娠中の家族への薬は、成分の適否判断がとてもデリケートなので、送る前に必ず現地の医師に相談してもらってください。「常備薬セット」を作って送るなら、①解熱鎮痛薬、②胃腸薬、③絆創膏・体温計(デジタル)などの衛生用品、を軸に、規制に触れやすい咳止め・鼻炎薬系を外した構成にすると、セット全体が止められるリスクを減らせます。

EMSで薬が送れないときの対処法

薬が送れないとわかったときの対処法を考えるイメージ

ここからは「じゃあどうするか」です。確認の手順、書類の書き方、そして送る以外の道まで、現実的な選択肢を順番に見ていきましょう。

送る前に確認すべき3つの窓口

薬の可否は情報が命です。あいまいなネット情報ではなく、次の3つの窓口で確認してください。

  • ①日本郵便の国際郵便条件表──宛先国のページで「医薬品」「薬品」の項目を確認。禁止・条件付きの区分と条件が書かれています
  • ②受取人経由で現地の税関・保健当局──「この成分の薬を日本から受け取れるか」を現地語で確認してもらうのが最も確実。受取人の協力が得られるなら最優先で
  • ③かかりつけの医師・薬剤師──成分の国際的な規制区分(麻薬・向精神薬に当たるか)や、代替薬の有無を教えてもらえます

この3つを通すと、「送れる薬なのか」「送れないなら何が引っかかるのか」がはっきりします。とくに②は効果絶大で、現地当局の回答があれば通関トラブルの大半は未然に防げます。面倒に見えますが、没収されて薬が消えるダメージと比べれば、確認の手間は安いものですよ。

受取人に現地確認を頼むときは、聞き方も具体的に。「日本から薬を受け取れる?」という漠然とした質問だと「たぶん大丈夫」という危険な回答が返ってきがちです。「成分◯◯(英語名)の市販薬を◯箱、個人使用目的で日本から郵送してもらう場合、輸入許可や税金は必要か」と、成分・数量・目的をセットで聞いてもらいましょう。英語圏なら「Can I receive OTC medicine containing ◯◯ (◯ boxes, for personal use) mailed from Japan? Any import permit required?」のような一文を受取人に渡せば、そのまま問い合わせに使えます。

インボイスと数量の正しい書き方

送れると判断できたら、次は書類です。薬の通関は申告書類の書き方で結果が変わると言っても大げさではありません。

まず品名。「Medicine」「Drug」とだけ書くのは最悪手で、中身のわからない医薬品として検査対象に直行します。正解は成分の一般名を英語で書き、用途と「個人使用」を明記すること。たとえば解熱鎮痛薬なら「Acetaminophen tablets (OTC pain reliever), for personal use」のような書き方です。パッケージの英語表記や添付文書に成分の英名が載っているので、それを写せばOKです。

数量と価格も正直に。数量は「家族が1〜3か月で使い切る量」を上限の目安にして、同じ薬を何十箱も入れない。価格は購入時の実勢価格を書きます。安く書いて関税を逃れようとするアンダーバリューは、発覚時に荷物全体が疑われる自滅行為です。インボイス作成の基本形はEMSインボイス作成の書き方完全ガイドで詳しく解説しているので、書きながら参照してください。

品名の英語表記・実例集

よく送られる品目の書き方例を挙げておきます。胃腸薬なら「Stomach medicine (OTC, main ingredient: ◯◯), for personal use」、一般用目薬なら「Eye drops (OTC), for personal use」、湿布なら「Pain relief patches (OTC, ◯◯), for personal use」といった具合に、①何の薬か、②市販薬(OTC)であること、③主成分、④個人使用、の4要素を入れるのが基本形です。成分の英語名はパッケージの裏面や、製薬会社の英語版サイトで確認できます。ここまで書いてある申告書は「中身を隠す意図がない」ことの何よりの証明になり、検査対象になる確率をぐっと下げてくれますよ。

現地調達という選択肢

視点を変えると、「日本から送る」ことが唯一の解ではありません。むしろ薬に関しては、現地で調達するほうが安全・確実・合法という場面が多いんです。

多くの国では、日本の市販薬に相当する解熱鎮痛薬・風邪薬・胃腸薬は現地の薬局で普通に買えます。成分ベースで探せば同等品が見つかることがほとんどで、価格も日本より安い国が少なくありません。処方薬についても、現地の医療機関を受診して同成分の薬を処方してもらうのが、法的にも医学的にも正攻法です。受診のハードルが高い国でも、最近はオンライン診療や日本語対応クリニックの選択肢が広がっています。

地域ごとの調達事情もざっくり掴んでおきましょう。北米は薬局のOTC薬が非常に充実していて、解熱鎮痛・アレルギー・胃腸系はまず現地で揃います。ヨーロッパは薬剤師への相談文化が根付いていて、症状を伝えれば適切なOTC薬を選んでもらえます。アジアの主要都市には日系のドラッグストアや日本の医薬品を扱う薬局があることも多く、「いつもの薬」がそのまま買えるケースすらあります。つまり多くの国で、薬は「送ってもらう」より「現地で手に入れる」ほうが早いんです。送る手配に数週間かけるより、受取人が今日薬局に行くほうが、体調のためにもなりますよね。

「日本の◯◯じゃないと効かない気がする」という気持ちはよくわかります。ただ、有効成分が同じなら効果は基本的に同じです。パッケージや剤形の違いへの不安は、成分名のメモを受取人に渡して現地の薬剤師に相談してもらえば解消できます。薬こそ、モノを動かすより情報を渡すほうがうまくいく分野なんです。

輸送代行に相談する方法

「規制の判断が難しい」「郵便では断られたが、どうしても送る必要がある」。そんなときの相談先が、個人向けの輸送代行サービスです。中でも中古車輸出大手ビィ・フォアードが運営するポチロジは、送れるかどうかの確認と見積もりが無料で、危険物判定や相手国規制を踏まえた回答をプロからもらえます。

ポイントは、問い合わせの段階で情報を具体的に渡すことです。①薬の商品名と成分(英語名があればなお良し)、②市販薬か処方薬か、③数量、④宛先の国と都市、⑤誰が使うのか(家族の個人使用など)。ここまで書けば、「送れる・送れない・条件付きで送れる」の判断と、送れる場合の料金まで一度に返ってきます。もちろん、規制上送れないものは輸送代行でも送れません。ただ「ダメならダメと理由付きでわかる」こと自体に価値があります。ダメな理由がわかれば、現地調達や代替薬という次の一手に迷いなく進めますからね。

問い合わせ文の実例も置いておきます。「市販の胃腸薬◯◯(主成分:◯◯)を3箱、オーストラリアのシドニーに住む娘へ個人使用目的で送りたいです。発送可否と、可能な場合の航空輸送の見積もりをお願いします。薬の詳細はこちらです:(メーカー公式の商品ページURL)」──この粒度で書けば、1往復で実のある回答が返ってきます。

ここでのコツは薬の詳細がわかるURLを問い合わせ文に貼っておくことです。問い合わせフォームには写真を添付できないため、メーカー公式サイトや大手ECの商品ページのURLを書いておけば、担当者が成分表示までその場で確認でき、判断が速く正確になります。パッケージの写真を直接見てもらいたい場合は、フォーム送信後に始まる担当者とのメールのやりとりで添付すればOK。メールが苦手な方も、この型を写すだけで大丈夫ですよ。

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サービスの実態や利用者の声が気になる方は、ポチロジの評判・口コミを徹底調査した記事もどうぞ。良い口コミも悪い口コミも隠さずまとめています。

まとめ:EMSで薬が送れない時の判断

EMSで薬が送れないときの判断フローをまとめるイメージ

最後に、この記事の判断基準をフローとして整理します。上から順にチェックしていけば、手元の薬をどう扱うべきかが数分で判定できるはずです。ブックマークして、発送のたびに見返してもらえたらうれしいです。

チェックNGなら
①麻薬・向精神薬系の成分を含む?(睡眠薬・コデイン・プソイドエフェドリン等)郵便は不可。現地調達・現地処方へ切り替え
②相手国の規制で医薬品が制限されている?(許可制の国など)受取人経由で現地当局に確認。ダメなら現地調達
③スプレー・高濃度アルコール・水銀など危険物形状?形状を変える(デジタル体温計等)か現地調達
④3つの関門をクリア正規パッケージ・英文成分名・個人使用量でEMS発送
⑤判断に迷う・郵便で断られた輸送代行の無料相談で可否と理由を確認

この記事の内容は執筆時点の一般的な情報のまとめです。医薬品の規制は国・成分・時期によって変わるため、実際の発送にあたっては、日本郵便の最新の国際郵便条件表と相手国の公式情報を必ず確認してください。とくにアメリカ宛の引受条件(個人間の贈答品100USドル以下)のような大きなルールは、情勢によって更新される可能性があります。健康に関わる最終判断は、必ず医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。

よくある質問にも短く答えておきます。「バレなければ大丈夫では?」──X線検査と通関電子データで医薬品は特に見つかりやすく、無申告発覚時のペナルティは正直に申告して止められるより何倍も重くなります。「手荷物で持ち込むのとルールは同じ?」──違います。旅行者の携帯品には別の制度(携帯品としての持込許可や数量枠)があり、郵送より柔軟な場合が多いので、近く渡航する人がいるなら手荷物で運ぶほうが確実なこともあります。「絆創膏やマスクは?」──医薬品ではなく衛生用品なので、薬よりずっと送りやすいグループです。常備薬セットの「かさ増し」はこうした衛生用品でするのが安全ですよ。

薬は「届けたい気持ち」がいちばん強くなる荷物です。だからこそ、ルールを知らずに送って没収される悲しい結末だけは避けてほしい。この記事の3つの関門と対処法を使えば、送れる薬は確実に届けられ、送れない薬にも必ず代替の道が見つかります。迷ったら、無料で聞ける窓口を遠慮なく使ってくださいね。

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