こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
国際郵便で送れないものに化粧品は入るのか──海外で暮らす家族や友人に、日本のスキンケアやコスメを送ってあげたい。定番の仕送り品なのに、いざ調べると「香水はダメ」「スプレーはダメ」「アルコール24%がどうこう」と断片的な情報ばかりで、結局どれが送れてどれが送れないのか、すっきりしませんよね。うっかり香水を入れて箱ごと返送された、という失敗談も珍しくありません。
実は化粧品の可否には、明快な判定軸があります。「化粧品だから」ではなく、その製品が航空危険物に当たるかどうか。この記事では、日本郵便の公式ルール(2026年7月時点)をもとに、送れない化粧品(香水・マニキュア・スプレー缶など)と送れる化粧品を品目別の○×で整理し、成分表でのセルフチェック法、液漏れしない梱包、インボイスの書き方、そして香水をどうしても届けたいときの代替案まで解説します。読み終わるころには、コスメボックスを自信を持って荷造りできるようになっていますよ。
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📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- 送れない化粧品の一覧(香水・マニキュア・スプレー缶など)
- 分かれ目になる「アルコール濃度24%」基準の使い方
- 送れる化粧品の見分け方と品目別の○×
- 液漏れしない梱包・インボイスの書き方・香水の代替案
国際郵便で送れないもの:化粧品の一覧

まずは結論の一覧からです。日本郵便が公式に示している「国際郵便として送れないもの」のうち、化粧品・美容関連を抜き出して整理しました。
まず結論:分かれ目は危険物
化粧品でよく使うアイテムの○×を、先にまとめて示します。
| 品目 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 香水・オーデコロン | × | 引火性液体(公式で名指し) |
| マニキュア・除光液 | × | 引火性液体(公式で名指し) |
| スプレー缶全般(制汗・ヘアスプレー等) | × | 高圧ガス(中身を問わず) |
| ヘアトニック・日焼け止め | △ | アルコール濃度24%超は不可 |
| 口紅・リップクリーム | ○ | 固形・非危険物 |
| ファンデーション・アイシャドウ等の粉物 | ○ | パウダー・非危険物 |
| クリーム・乳液・シートマスク | ○ | 非引火性なら可(成分は要確認) |
| 化粧水・美容液 | △ | ノンアルコール〜低アルコールなら可 |
見えてくる法則はシンプルです。「化粧品だから送れない」のではなく、「航空危険物(引火性液体・高圧ガス)に当たる化粧品が送れない」。つまりアルコールとガス、この2つを見張れば判定の8割は終わります。以下、品目ごとに理由と落とし穴を見ていきましょう。
なぜ化粧品が「危険物」になるのか
ピンとこない方のために背景を少しだけ。国際郵便は基本的に旅客機・貨物機の貨物室で運ばれます。上空では気圧が下がり、貨物室の温度も大きく変わるため、揮発性の液体や加圧された容器は、地上では起きない膨張・漏出・引火のリスクを持ちます。だからこそ国際航空運送協会(IATA)が「危険物に関する規則」を定め、日本郵便もこれに従って、該当品を郵便物の種類や輸送手段に関わらず引き受けない、と明確にしています。香水がライター燃料と同じ扱いなのは意地悪ではなく、どちらも「よく燃えるアルコール・溶剤の液体」という同じ物性だから。ルールの理屈がわかると、個別の品目判定もぐっと楽になりますよ。
香水とマニキュアは全滅
コスメギフトの華である香水は、残念ながら国際郵便では送れません。日本郵便の公式ページで、引火性液体の例として「ライター用燃料、ペイント類、香水、ヘアトニック、マニキュア、アルコール飲料」と名指しされています。香水はアルコール(エタノール)が主成分で、ライター燃料と同じカテゴリーの危険物として扱われるためです。高級ブランドのミニボトルでも、数mlのアトマイザーでも、量の多少にかかわらず引受対象外と考えてください。
マニキュア(ネイルポリッシュ)も同じく名指しのNG品。溶剤に引火性の成分を含むためで、除光液(アセトン)はさらに強い引火性を持ちます。ネイル用品を送りたい場合は、ジェルネイルシールやネイルチップといった「塗らない系」への置き換えが現実解です。そして意外と知られていない重要ルールがこれ。航空危険物は「船便扱いでも」送れません。「急がないから船便で香水を…」は通用しない、輸送手段を問わない全面ルールなんです。
「機内持ち込みでは香水OKなのに、なぜ郵便はダメ?」という疑問もよく聞きます。飛行機の客室持ち込みや預け荷物では、化粧品類は1容器0.5L以下・1人2kg(2L)まで等の条件付きで例外的に認められています。これは乗客本人が管理する手荷物だからこその特例。一方、郵便物は無人の貨物として大量に積まれ、輸送中に誰も状態を確認できないため、例外なしの厳しいルールが適用されるのです。「旅行で持って行けたから郵送もできるはず」は、この特例の差を見落とした典型的な勘違い。持ち込みと郵送は別のルールブックで動いていると覚えてください。
スプレー缶は中身を問わず不可
制汗スプレー、ヘアスプレー、日焼け止めスプレー、ドライシャンプー──スプレー缶(エアゾール製品)は、中身が何であれ高圧ガスとして送れません。缶の中に噴射剤として可燃性ガスや圧縮ガスが封入されており、気圧や温度の変化で破裂・引火の恐れがあるためです。
ここでの落とし穴は「スプレー」という言葉の範囲。NGなのはガスの力で噴射する「エアゾール缶」で、指でポンプを押して霧にする「ポンプスプレー・ミストボトル」は高圧ガスではありません。化粧水ミストやヘアミストでも、ポンプ式なら容器としてはセーフ側。ただし中身のアルコール濃度が高ければ引火性液体側で引っかかるため、「容器がポンプ式」かつ「中身が低アルコール」の両方を満たす必要があります。同じ商品名でも「スプレータイプ」と「ミストタイプ」で構造が違うことがあるので、缶かボトルかを現物で確認しましょう。
見分けの決め手は缶の注意書き
エアゾールかどうかの最終確認は、容器の表示を見るのが確実です。日本の高圧ガス保安法により、エアゾール製品には「高圧ガス」の表記と「火気と高温に注意」等の注意書きが必ず印字されています。この文字がある容器は、中身がただの水でも国際郵便には載せられません。逆にポンプ式ミストにはこの表記がありません。ちなみに美容家電まわりでは、スプレー以外にも注意品目があります。ヘアアイロンやシェーバーなどのリチウムイオン電池内蔵機器は電池の条件次第、モバイルバッテリー単体は全面NG。コスメボックスに「ついで」で美容家電を入れるときは、電池の有無をワンチェックしてください。
日焼け止めは24%が分岐点

日本郵便の公式ページには、日焼け止めとヘアトニックについて「アルコール濃度24%を超えるもの」が送れない、という条件が付いています。この「24%」は酒類にも適用される、引火性液体判定の公式基準値。つまり化粧品の液体は、アルコール濃度24%以下なら送れる可能性が高く、超えると危険物です。
実務では次のように読み替えると使いやすくなります。①ジェル・ミルクタイプの日焼け止めは大半がセーフ側(アルコール配合は多くても数%〜十数%)、②「さっぱり」「クールタイプ」「拭き取り系」はアルコール高配合の可能性がある要注意組、③スプレー式日焼け止めは濃度以前にエアゾールでNG。正確な濃度は成分表に書かれていないことが多いので、判断に迷う製品はメーカーの製品ページを確認するか、後述の公式検索・プロ相談を使うのが確実です。「エタノール」が成分表の最初のほうに来ている製品は、高配合のサインとして警戒してください。
具体的な品目でイメージを揃えておきましょう。要注意度が高い順に、①拭き取り化粧水・ピーリングローション(エタノール主体の製品が多い)、②メンズの「シーブリーズ系」清涼ローション・アフターシェーブローション(爽快感=アルコールの気化熱なので高配合が基本)、③ヘアトニック・スカルプローション(公式名指しの品目)、④香水に準ずるボディミスト・フレグランスミスト。この4グループは「送らない」前提で考えたほうが安全です。反対に、オールインワンジェル、とろみ系化粧水、乳液は低リスク帯。同じ「化粧水」という名前でも、さっぱり系としっとり系で危険物該当リスクがまるで違う──ここが化粧品判定の面白くも厄介なところです。
送れる化粧品の見分け方
逆に、安心して送れるコスメの共通点は「固体・粉・油ベース」です。
- 固形もの──口紅、リップクリーム、スティックタイプの美容バーム、石けん、固形ファンデ。引火も液漏れもなく最優秀
- パウダーもの──フェイスパウダー、アイシャドウ、チーク。危険物該当なし(割れ対策の梱包だけ注意)
- クリーム・油ベース──保湿クリーム、ワセリン系バーム、クレンジングバーム。アルコールが主役でないものはセーフ側
- シート・パックもの──シートマスク、パックシート、あぶらとり紙。軽くてかさばらずギフト向き
- 化粧水・美容液──「ノンアルコール」「アルコールフリー」表記があれば安心度が高い。とろみ系美容液も比較的低リスク
日本のシートマスクやプチプラスキンケアは海外で人気が高く、この「送れる側」だけで十分に喜ばれるコスメボックスが組めます。迷ったら「燃えそうな液体か?ガスが入っているか?」と自問する──これが化粧品仕分けの合言葉です。シャンプーやトリートメントなど液体日用品の判定と梱包はEMSでシャンプーを送る方法の解説記事で詳しくまとめているので、あわせてどうぞ。
喜ばれる「送れるコスメボックス」の実例
送れる側だけで組んだギフト構成の実例を挙げておきます。①シートマスク10〜20枚(軽い・平たい・種類で遊べる主役)、②プチプラの保湿クリームとリップ(日本のドラッグストアコスメは海外で高評価)、③フェイスパウダーやアイシャドウパレット(割れ対策必須)、④あぶらとり紙・コットン・ヘアゴムなどの消耗小物(現地で地味に高い)、⑤ノンアルコール化粧水1本(ジッパー袋で厳重に)。この構成なら総重量1〜2kgに収まり、送料も抑えられます。メンズ向けなら、シートマスクの代わりにフェイスペーパー(ボディシート)、リップの代わりに固形の保湿バーム、それにあぶらとり紙と使い捨てカミソリ(刃はカバー付きで保護の上、少量)あたりが定番構成。女性向けと同じく「固形・粉・シート」の原則で組めば失敗しません。海外在住者への調査でも「日本のシートマスクとあぶらとり紙は定番の頼まれ物」というのが実感値。危険物を避けることは、選択肢を狭めることではないんです。
国によって違う追加規制
ここまでは全世界共通のルールですが、化粧品にはもう1枚、宛先国ごとの規制というフィルターがあります。たとえば「薬用美白クリーム」「薬用ニキビケア」のような医薬部外品(薬用○○)は、日本では化粧品コーナーの商品でも、国によっては医薬品側で審査されることがあります。韓国のように健康機能食品・医薬品の輸入に受取人側の通関申告を求める国では、薬用コスメも同じ扱いを受ける可能性があります。医薬品側で見られたときの考え方はEMSで薬を送るときの注意点の解説記事が参考になります。
また、どの国でも共通するのが数量の常識です。同じ商品を10個20個と詰めると、個人使用ではなく販売目的と見なされ、化粧品の輸入規制(届出・許可制)の対象になり得ます。ギフトや仕送りなら、1品目につき数個まで・種類を分散、が安全圏。「大量の同一コスメ=ビジネス輸入」と各国の税関は見る、と覚えておいてください。
国別の傾向も少しだけ。アメリカやEU圏は個人使用の化粧品ギフトに比較的寛容ですが、成分規制(特定の美白成分・防腐剤など)が日本と異なるため、大量・高額だと確認が入る可能性があります。中国は化粧品の輸入管理が厳しめで、個人間ギフトでも数量は控えめに。オーストラリア・ニュージーランドは検疫大国ですが、化粧品は食品ほど厳しくなく、危険物ルールさえ守れば送りやすい部類です。いずれの国でも「個人使用の常識的な量・種類を分散・品名を具体的に」の3点セットが通用します。国別の細かい規制が気になる場合は、当サイトの国別記事シリーズか、記事末尾の無料相談をご活用ください。
国際郵便で送れないものを避けて化粧品を送るコツ

送れる・送れないの判定ができたら、次は実践です。セルフチェックの道具、梱包、申告、そして「どうしても香水を」の代替案まで一気に整理します。
危険物検索と成分表の使い方
判定に迷ったときの公式ツールが、日本郵便の「航空危険物等の品名を検索する」ページです。品名を入れると危険物への該当可能性を確認でき、窓口での引受判断とも整合します。あわせて使いたいのが製品の成分表示。チェックポイントは3つです。
- ①容器を見る──缶に「高圧ガス」「火気と高温に注意」の表記があればエアゾール=NG。ポンプ式・ジャー・チューブはセーフ側
- ②成分表の冒頭を見る──「エタノール」「変性アルコール」が水の次あたりに来ていたら高配合を疑う。末尾のほうなら低配合
- ③迷ったらメーカーページか窓口へ──「国際郵便で送りたいのですが」と郵便局の窓口で現物を見せて相談すれば、その場で判断してもらえます
このセルフチェックを荷造り前に回すだけで、返送リスクは大きく下がります。X線検査は引受後に行われ、危険物が見つかると発送前に返送等の扱いになる、と公式にも明記されています。「バレなければ」ではなく「引っかかる前に外す」が鉄則ですよ。
もし危険物が混ざったまま差し出してしまうと、どうなるか。引受後のX線検査や税関検査で発見された場合、郵便物は発送されずに返送などの扱いになります。往復の時間が丸ごと無駄になるうえ、香水の瓶が1本入っていただけで、箱の中の他のギフト全部が道連れです。さらに悪いケースでは、輸送中の漏出で他の郵便物を汚損させれば損害の責任問題にもなり得ます。「1本くらい平気だろう」の1本が、箱全体と相手の予定を巻き込む──化粧品の危険物ルールは、そう考えて厳格に守るのが結局いちばんの近道です。
窓口での相談時にひとつ便利な小ワザを。判定が微妙な液体を送るときは、商品の成分表示面をスマホで撮影しておき、窓口やメーカー問い合わせでそのまま見せられるようにしておくと話が早く進みます。国際郵便マイページで品名を入力する際にも、撮影した表示を見ながら「non-alcoholic」等の補足を正確に書けます。荷造りの前に「箱に入れる液体・ミスト類を全部並べて撮影」──この1枚が、窓口・申告・受取人への説明のすべてで使い回せる万能メモになりますよ。
液漏れしない梱包テクニック
化粧品輸送の実害でいちばん多いのは、没収よりも液漏れ・破損です。気圧変化のある航空輸送では、キャップの緩みがそのまま事故になります。
- STEP1:キャップをテープで固定──ボトルの口にラップを一枚かませてからキャップを閉め、マスキングテープで固定
- STEP2:1本ずつジッパー袋へ──万一漏れても被害を1本分に限定。袋の空気は軽く抜く
- STEP3:プチプチ+立てて梱包──瓶物は横倒しにせず立てて、箱の中央に。すき間は衣類やタオルで埋める
- ガラス瓶・ミラー付きパレットは二重巻き──割れ物はパウダー系こそ注意(粉々になりやすい)
夏場の高温でクリームが分離したり、リップが溶けたりすることもあるので、猛暑期の発送は保冷剤なしの通常便だと品質リスクがあることも受取人に伝えておくと親切です。逆に冬の欧米・カナダ宛は凍結で乳液が分離することもあります。季節と品物の相性も、少しだけ気にしてあげてください。
新品・未開封が基本マナー
梱包に関連してもうひとつ。海外へ送る化粧品は、新品・未開封が基本です。使いかけの化粧品は中身の証明ができず、検査で不審物扱いされやすいうえ、輸送中に漏れるリスクも段違いに高くなります。「自分が使っていて良かったから半分あげたい」という気持ちは、新品を1つ買って送ることで伝えましょう。また、外箱付きの商品は外箱ごと送るのがおすすめ。商品名・成分・メーカーが印字された外箱は、それ自体が通関への説明書として機能します。かさばるからと外箱を捨てるのは、化粧品輸送ではもったいない選択です。
インボイスの品名の書き方
通関書類の品名は「Cosmetics」と一括りにせず、品目別に、危険物でないことが伝わる書き方にします。国際郵便マイページでラベルを作る際の実例です。
| 品物 | 品名の書き方例 |
|---|---|
| 化粧水(ノンアルコール) | Face lotion (non-alcoholic, non-aerosol) |
| 保湿クリーム | Facial moisturizing cream |
| 口紅 | Lipstick |
| シートマスク | Facial sheet masks |
| ファンデーション | Powder foundation (pressed powder) |
数量・単価は正直に記載し、「for personal use / gift」を添えて個人使用であることを明示します。医薬部外品(薬用コスメ)を入れる場合は「Medicated skin cream (quasi-drug, for personal use)」のように quasi-drug(医薬部外品)と正直に書き、数量を1〜2個に抑えるのがトラブル回避のコツです。品名を具体的に書くほどX線検査での開封率が下がり、通関もスムーズです。逆に「Beauty goods」「Gift」のような曖昧表記は、開封検査を呼び込む最悪手。5分の丁寧さが到着日数の差になります。
金額の書き方にも触れておきます。化粧品ギフトの申告額は、実際の購入価格を正直に。プチプラコスメの詰め合わせなら総額数千円で、ほとんどの国の免税枠に収まります。逆にデパコスをまとめて送ると申告総額が膨らみ、受取人に関税・輸入税の請求が行く可能性が出てきます。高級ラインを送るなら1〜2品に絞る、あるいは受取時に課税されるかもしれない旨をひとこと伝えておく。この気配りがあるだけで、「せっかくのプレゼントで税金を払わせてしまった」という気まずさを防げます。
発送手段と送料の目安
コスメボックスの発送手段も簡単に。軽さが身上の化粧品ギフトは、2kg以内なら小形包装物(航空便)が割安で、追跡をつけたいなら書留を追加できます。スピードと補償を重視するならEMSで、アジア宛なら1kgで2,000〜3,150円、欧米宛でも3,000〜4,400円程度が目安(宛先地帯で変動)。シートマスク中心の1kg箱なら、送料は数千円で収まります。まとめて重くなる場合や、他の生活用品と混載する場合は、輸送代行のポチロジに見積もりを取って比べるのも手。化粧品は軽くて単価が高い品目なので、送料効率はもともと良好。「軽く・具体的に・危険物ゼロ」の3拍子が揃えば、コスパの良いギフトになりますよ。
受取人と事前にすり合わせるのも、化粧品ギフトならではのコツです。スキンケアは肌質・好み・現地の気候で「欲しいもの」が大きく変わります。乾燥の激しい欧米内陸部なら高保湿クリーム、湿度の高い東南アジアならさっぱり系ジェルやパウダー、と喜ばれる品が正反対になることも。送る前に「いま何が切れてる?現地で買えなくて困ってるものある?」のひと言メッセージを送るだけで、同じ送料で満足度が倍になります。日本のドラッグストアの新商品情報は海外在住者にとって貴重なので、「最近これが流行ってるよ」と選択肢の写真を送ってあげるのも喜ばれますよ。
香水を届けたい時の代替案

「それでも香りの贈り物がしたい」という方のために、郵便ルールの内側でできる代替案を挙げます。
- 練り香水(ソリッドパフューム)──ワックスベースでアルコール無配合の製品なら固形コスメ側。和香の練り香水は海外ギフトとして人気
- 香り付きハンドクリーム・ボディバター──香りを楽しめてクリーム枠でセーフ側
- サシェ(香り袋)・アロマワックスバー──火も液体も使わない香りアイテム
- 現地ECのギフトカード──本命の香水そのものは、現地の正規店・ECで買ってもらうのが結局いちばん確実
お香・アロマオイル(精油)は製品によって引火性の判定が分かれるため、送るなら事前確認を。「香りのもの=要注意カテゴリ」という感覚を持っておくと安全です。
ちなみに「香水を小分けボトルに移して、品名を別のものにして送れば…」という発想は、絶対にやめてください。危険物の虚偽申告は返送では済まず、事故が起きた場合の責任も重大です。ルールの内側にこれだけ代替案があるのですから、グレーな抜け道を探す必要はありません。どうしても現物の香水を渡したいなら、次の一時帰国や旅行のときに手荷物ルール(1容器0.5L以下等)で自分で運ぶのが、合法かつ確実な唯一の方法です。
お香・キャンドル系の補足も。アロマキャンドルはワックス主体で基本セーフ側ですが、オイルランプ用の液体燃料はNG。お線香・お香は可燃物ではあるものの、マッチや花火のような発火物とは扱いが異なり、通常は送れる側です。ただし着火用のライター・マッチを同封したくなるのが人情──これが典型的なNGパターンなので、火をつける道具は必ず現地調達にしてください。香りのギフトは「香りのもの自体」より「付属品」で事故る、と覚えておくと安全です。
よくある質問にも短く答えておきます。「試供品・サンプルパウチは送れる?」──中身が危険物でなければ送れますが、成分表示がないため、まとまった量だと確認が入る可能性があります。数枚をついでに入れる程度に。「韓国コスメを日本経由で送るのは?」──製品としての判定は同じですが、転売と誤解されない数量に。「手作り化粧品・手作り石けんは?」──成分の証明ができないため国際発送には不向きです。市販品を選びましょう。判断に迷うケースの共通解は、「市販品・未開封・少量・表示付き」に寄せることです。
本記事の内容は2026年7月時点の日本郵便公式情報に基づいています。危険物の判定基準は国際規則の改定で変わることがあるため、発送直前には日本郵便の「国際郵便として送れないもの」ページと宛先国の条件表もあわせて確認してください。
まとめ:国際郵便で送れないもの・化粧品編

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 判定軸は「危険物かどうか」──引火性液体と高圧ガスを見張る
- 香水・マニキュア・除光液は全面NG──船便でも送れない
- スプレー缶は中身を問わずNG──ポンプ式ミストはセーフ側
- アルコール濃度24%が公式基準──「さっぱり系・拭き取り系」は要警戒
- 固形・粉・クリームは優等生──シートマスクはギフトの主役
- 薬用(医薬部外品)は国によって薬扱い──数量は1品目数個まで
- 品名は具体的に──non-alcoholic / non-aerosol が伝わる書き方で
- 使いかけはNG・新品未開封で外箱ごと──外箱が通関への説明書になる
「この化粧水、アルコール何%かわからない」「薬用クリームはこの国に送れる?」──最後の一歩で迷ったら、プロに聞くのが確実です。中古車輸出大手ビィ・フォアードの個人向け輸送代行ポチロジなら、発送可否の確認と見積もりが無料。問い合わせフォームに商品ページのURLを貼って「◯◯国に送れますか」と尋ねれば、成分や材質まで見て判定してもらえます。通関書類の作成も代行してくれるので、化粧品のような判定の細かい品ほど頼りになりますよ。サービスの実態はポチロジの評判を徹底調査した記事でどうぞ。
そして、判定に自信が持てないまま送るくらいなら、「怪しい1本は抜く」勇気を持ちましょう。抜いた1本のせいでギフトが色あせることはありませんが、入れた1本のせいで箱ごと返送されることはあります。送れるコスメは十分すぎるほどある──それがこの記事でいちばん伝えたかったことです。
化粧品は、毎日の暮らしを少し明るくする小さな魔法です。危険物のルールさえ味方につければ、日本のコスメは世界中どこへでも届けられます。あなたのコスメボックスが、遠くの誰かの鏡の前を楽しくしますように。


