こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
国際郵便でスウェーデンに送れないものは何か──ストックホルム駐在の家族へ日本食を、留学中の子へ常備薬を、と考えて調べ始めた方は、この国のルールの厳しさに驚くことになります。スウェーデン宛の郵便では、味噌汁もだしもソース類も「調製食料品」として全種別で禁止。チーズやはちみつなどの動物性食品も、肉や魚の加工品も送れません。さらにお酒は国の専売機関ルート以外は実質不可、薬さえも個人宛には送れない建て付け。ヨーロッパの中でも指折りの「郵便で物を送りにくい国」なんです。
でも、絶望する必要はありません。禁止の網がどこまでかかっていて、どこが空いているのかを正確に知れば、送れるものは意外とありますし、食品を届けたい場合の現実的な代替ルートもあります。この記事では、日本郵便の国際郵便条件表(2026年7月時点)をもとに、スウェーデン宛で送れないもの・条件付きのもの・送れるものを整理し、それでも日本の品を届けるための実践策まで解説します。「知らずに送って没収」を、この1本で確実に防ぎましょう。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- スウェーデン宛で食品がほぼ全面的に送れない理由と範囲
- 酒は専売制・薬は個人宛不可という独自ルール
- 香水・化粧水・カード類などその他の注意品
- 送れるものリストと、食品を届けたい場合の現実的な方法
国際郵便でスウェーデンに送れないもの一覧

まずは全体像です。スウェーデンの禁制品リストは、食品が関税分類(HS類)の正式名称で並ぶ独特のスタイル。送る人目線に翻訳して整理します。
まず結論:食品は原則アウト
日本郵便の国際郵便条件表(スウェーデン)の要点を一覧にまとめました。
| 区分 | 品目 | ポイント |
|---|---|---|
| 全種別で禁止 | 各種の調製食料品 | スープ・だし・ソース・調味料など |
| 全種別で禁止 | 肉・魚・甲殻類などの調製品 | 缶詰・かつお節・ジャーキー等 |
| 全種別で禁止 | 酪農品・卵・天然はちみつ | チーズ・バター系・はちみつ全般 |
| 全種別で禁止 | 生鮮食料品、ペットフード類 | 生もの・飼料も対象 |
| 実質不可 | 酒類(アルコール1.8%以上) | 専売公社ルート以外は許されない |
| 実質不可 | 医薬品 | 個人宛は対象外(販売許可者等のみ) |
| EMSのみ禁止 | タバコ、ワイン、カード類、冷蔵冷凍品 | 種別を替えても酒は上記規制あり |
| 条件付き | アルコール含有の香水・化粧水 | 当局許可が条件 |
ポイントは、「食品・酒・薬」という日本からの三大定番ギフトが、スウェーデン宛ではほぼ封じられていること。それぞれの中身と、わずかに残る例外を順番に見ていきます。
なぜスウェーデンはここまで厳しいのか
背景を知ると納得感が変わります。スウェーデンは高福祉国家として知られる一方、国民の健康と食の安全を国が強く管理する伝統を持つ国です。酒の専売制はその象徴で、アルコールによる健康被害を抑えるために小売を国が独占してきました。食品の輸入管理も同じ思想の延長にあり、個人が海外から食品を持ち込むルートを郵便レベルで細かく制限しています。EU加盟国でありながら独自の厳しさを保っているのは、加盟時にこうした制度の維持を認めさせた経緯があるから。つまり「たまたま厳しい」のではなく「思想として厳しい」国。ルールが緩む期待はせず、枠内で最善を尽くすのが正解です。
調製食料品は全種別で禁止
スウェーデンの禁制品リストでもっとも影響が大きいのが、「各種の調製食料品」が通常郵便・小包・EMSのすべてで禁止物品という一行です。「調製食料品」は関税分類の用語で、スープ・ブイヨン、だし、ソース、調味料ミックス、酵母製品などの加工食品カテゴリー。日本の荷物でいえば、フリーズドライ味噌汁、顆粒だし、めんつゆ、カレールー、ふりかけといった「日本の台所セット」の主役たちが軒並みこの枠に入ります。
フランス宛では「EMSだけ食品禁止(他の種別なら可)」でしたが、スウェーデンは種別を替えても逃げ道がない全面禁止。ここが決定的な違いです。同じEU圏・同じ第3地帯でも、国が変わればルールはここまで変わるという典型例。EU圏の郵便事情の比較として、フランスに送れないものの解説記事とあわせて読むと、この違いの大きさが実感できるはずです。
「調製食料品」という言葉の範囲も補足しておきます。これは関税分類(HSコード)第21類の日本語名称で、スープ・ブイヨン・ソース・混合調味料・酵母・アイスクリームなどを含むカテゴリーです。逆に言えば、麺類・菓子・パン(第19類)やチョコレート(第18類)、茶(第9類)は、この「調製食料品」の分類には入りません。スウェーデンの禁止リストが第21類・第16類・第4類という分類単位で書かれていることが、後述する「菓子類は禁止リスト外」という読みの根拠になります。ただし分類の判定は最終的に通関当局が行うため、この読みを過信しないことも同じくらい重要です。
肉・魚・乳・はちみつも不可
動物性の食品は、さらに明確に封じられています。条件表に並ぶのは「肉、魚又は甲殻類、軟体動物若しくはその他の水棲無脊椎動物の調製品」「酪農品、鳥卵、天然はちみつ及び他の類に該当しない食用の動物性生産品」という、関税分類そのままの表現。翻訳すると、ハム・ソーセージ・ジャーキー・魚の缶詰・かつお節・煮干し・チーズ・バター・粉ミルク・卵製品・はちみつが、すべて全種別で禁止です。
さらに生鮮食料品も全種別禁止、冷蔵品・冷凍品・生ものはEMSで名指し禁止、ペットフードを含む調製飼料も不可。バターやマーガリン、動物性食品には当局許可の条件付き枠が一応ありますが、個人のギフトで許可を取るのは現実的ではありません。「動物に由来する食べ物はスウェーデンへは郵送できない」と割り切って覚えるのが、いちばん事故のない理解です。
見落としやすい具体例を挙げると、かつお節・煮干し・だしパック(魚の調製品)、シーチキンの缶詰、鮭フレーク、いくらや明太子(生もの+魚卵)、プロテインパウダー(乳由来ならNG側)、はちみつ入りのど飴(はちみつが主原料級なら注意)、バター入りクッキー──最後のクッキーのように「動物性成分を含む加工菓子」まで広げて考え出すとキリがありませんが、実務の線引きは「動物性が主役の食品はNG、副原料レベルの菓子は次項の『禁止リスト外』の議論へ」。この整理で大半の品は判定できます。EU共通でも肉・乳製品の個人輸入は原則禁止なので、スウェーデンはそれを郵便ルールとして明文化している国、と捉えるとわかりやすいですよ。
酒は専売制・個人宛は不可

お酒のルールはスウェーデンの国柄そのものです。条件表いわく、重量比1.8%以上のアルコール分を含む酒精飲料(ぶどう酒を含む)は、酒類専売公社または専売公社から輸入許可を与えられた者に宛てる場合に限り許される。ビールも2.8%以上は同じ扱いです。つまり、友人や家族といった個人に宛てて日本酒やワインを送ることは、ルール上できません。EMSではアルコール・ワインが端的に禁止品目として名指しされています。
背景にあるのは、スウェーデンの酒類専売制度。この国ではアルコール度数の高い酒の小売を国営企業が独占しており、個人が自由に酒を輸入して受け取る仕組みになっていないのです。「結婚祝いに日本酒を」「お世話になったホストファミリーにウイスキーを」という定番ギフトが使えないので、お酒の贈り物は相手が日本に来たときのお楽しみに取っておくか、現地の店で買えるものをギフトカード等で贈る形に切り替えましょう。ちなみに条件付きリストには「アルコールの蒸留装置」まで載っています。密造対策まで郵便ルールに書かれている、それだけ本気の管理体制なんです。
ノンアルコール・低アルコールなら?
規制の基準は「重量比1.8%以上」なので、ノンアルコール飲料(0.00%)や甘酒(米麹タイプ)は酒類規制の対象外です。ただし忘れてはいけないのが、これらは「飲料・調製食料品」側の食品規制に引っかかり得るということ。つまり「酒としてはセーフでも食品としてアウト」の二重チェックが必要で、結局のところスウェーデン宛に飲み物を送る選択肢はほぼ残りません。みりんや料理酒も、アルコール度数的に酒類側、用途的に調味料(調製食料品)側と、どちらのルートでも規制に当たります。「液体の口に入るものは全部送らない」──スウェーデン便は、この乱暴なくらいの割り切りがちょうどいい国です。
薬も個人宛には送れない
もうひとつの驚きポイントが医薬品です。条件表によると、スウェーデン宛の医薬品は「当該医薬品の販売を許されている者」「大学・国立の研究機関」などに宛てる場合に限り許されるとされています。リストのどこにも「個人使用なら少量OK」の枠がない──つまり留学中の子どもに常備薬を送る、という定番の仕送りが、スウェーデン宛では原則できません。
現実的な対処は、渡航時の持参と現地調達の二本立てです。①渡航前に必要な薬を手荷物で持参する(処方薬は英文の処方箋・薬剤証明を添えて)、②現地では薬局(Apotek)と医療制度を利用する──スウェーデンは医療水準の高い国で、処方薬も市販薬も現地で入手できます。日本から薬を送る前提の生活設計をしないことが、この国では正解。薬の国際発送には国を問わず個人使用の原則がありますが、スウェーデンはその中でも最も厳しい部類だと覚えてください。
サプリメントや健康食品も同じ文脈で考えてください。ビタミン剤やプロテインは、成分と形状によって医薬品側にも食品側にも判定され得ますが、スウェーデン宛ではどちらに転んでも規制の網にかかります。「薬機法上は食品だから大丈夫」という日本の理屈は通用しません。コンタクトレンズの洗浄液や目薬など、医療っぽい日用品も判定が割れやすい品目。渡航前に必要量を持参する、現地のApotekで代替品を探す、が基本方針です。なお、眼鏡・コンタクトレンズ本体(器具)は医薬品ではないので送れます。「飲む・体に入れるものはNG、身につける器具はOK」という線引きが実務的です。
香水・カード類などの注意品
食品・酒・薬以外にも、押さえておきたい項目があります。まずアルコールを含有する香水・化粧水は当局の許可が条件。香水はそもそも航空危険物として郵便全体でNGですが、スウェーデンは化粧水レベルまで名指ししている点が独特です。ノンアルコールのスキンケアや固形コスメを選べば回避できます。化粧品の品目別の判定は国際郵便で送れない化粧品の解説記事を参考にしてください。
また、EMSではタバコ、キャッシュカード・クレジットカード類、納骨壷などが禁止品目。カード類は「悪用のおそれ」を理由にした禁止で、再発行クレカの郵送はカード会社の海外サービスを使うべき領域です。短剣・飛び出しナイフは全種別で禁止(包丁を贈りたい場合は要注意カテゴリー)。100スウェーデンクローネを超える硬貨・銀行券には事前許可の条件があり、現金は実質送れません。木の実・ナッツ製品にも当局規制の枠があるので、ミックスナッツ系のおつまみも避けるのが無難です。
スウェーデンらしい細かい規定たち
条件表を眺めていると、この国の几帳面さが伝わる項目がいくつもあります。鶏卵には「Import of eggs」の消えない表示を求める規定、ガスマスク類は戦争装備局の許可制、有価証券はスウェーデン銀行の事前許可、加工した金・銀製品は「国内製造品と同等の品質保証刻印」が条件──どれも個人ギフトではまず出会わない品目ですが、「例外を作らず、全部ルール化する」姿勢が徹底しています。裏を返せば、ルールに書いていない品(衣類・雑貨・本など)は安心して送れるということ。恣意的な運用に怯える必要がない点は、この国の美点でもあります。
国際郵便でスウェーデンに送れないものを避けるコツ

禁止の地図が頭に入ったら、実践編です。「じゃあ何なら送れるのか」「食品を届けたいときはどうするか」を整理します。
送れるものリストで考える
スウェーデン便は「送れないもの」を数えるより「送れるもの」から組み立てるほうが早い国です。安心して送れる主力カテゴリーはこちら。
- 衣類・ファッション小物──ヒートテック系インナー・靴下・手袋は北欧の冬の定番ギフト
- 本・漫画・雑誌──日本の漫画は北欧でも人気。市販品を数冊なら問題なし
- 文房具──日本の文具は世界的に評価が高く、軽くて送料効率も抜群
- 和雑貨・キッチン雑貨──風呂敷・手ぬぐい・箸・弁当箱(食品が触れる器はOK、食品そのものがNG)
- おもちゃ・ホビー用品──電池単体を除く。電池内蔵品は条件確認
- ノンアルコールの固形コスメ・シートマスク──香水・アルコール化粧水を避ける
「食品・酒・薬・現金・刃物」の5つを外せば、スウェーデン便はむしろ穏やかです。北欧の暮らしに寄り添う「日本の冬支度ボックス」(インナー・靴下・カイロ※貼るカイロは使い捨てカイロの輸送条件に注意・入浴剤など)が、食品に代わる定番ギフトになります。入浴剤は化粧品類の扱いで成分によって判定が分かれるため、シンプルな無機塩系を少量にとどめると安全です。
ギフト選びのヒントも添えておきます。北欧はデザイン大国で、シンプルで機能的なものへの審美眼が肥えた土地柄。日本の品では、今治タオル、南部鉄器の小物、木製の箸や器、質の良い文房具、風呂敷(ラッピング文化と相性抜群)などが「わかる人に刺さる」ギフトです。また、日照の短い冬が長いため、ブルーライトカットグッズや温活アイテム(腹巻き・湯たんぽカバー)も実用的。「日本らしさ×北欧の暮らしの文脈」で選ぶと、食品が送れないハンデを感じさせない箱が組めますよ。子ども向けなら日本の折り紙・シールブック・ガチャガチャの小物も鉄板です。
逆に「送れそうで危ない」品も整理しておきます。お茶請けの和菓子(あんこ系は植物性だが「調製食料品」解釈のグレー帯)、出汁入り味噌(確実にNG)、ふりかけ(魚粉入りが多くNG側)、インスタント味噌汁(NG)、日本酒ケーキ・ウイスキーボンボン(酒類成分)、蜂蜜入りカステラ(はちみつ)。食品の「ついで入れ」がスウェーデン便最大の事故原因なので、雑貨ボックスに食品を混ぜない運用が鉄則です。箱の中身を10品書き出して、口に入るものが1つでもあれば立ち止まる──このチェック習慣だけで、没収リスクはほぼゼロにできます。
食品を届けたい時の現実解
「それでも日本の味を届けたい」への正直な答えを書きます。まず、お菓子・麺類・チョコレートなどは禁止リストの分類(調製食料品・肉魚調製品・酪農品)に明示的には含まれていません。米菓やキャンディが枠外として通る余地は読み取れます。ただし「各種の調製食料品」の線引きは通関当局の判断次第で広くも狭くも運用され得るため、「菓子なら大丈夫」と断定せず、送る前に個別確認するのがスウェーデン便の鉄則です。だし・味噌汁・調味料・レトルトは確実にNG側なので、最初から外してください。
より確実な現実解は3つ。①現地調達──ストックホルムには日本食材店やアジア食材店があり、基本的な日本食品は手に入ります。「現地で買えるものは現地で」が第一選択。②手荷物で運ぶ──一時帰国や訪問のタイミングで、EUの持ち込みルール(動物性食品は原則不可等)の範囲内で持参する。③プロの輸送サービスに事前相談する──郵便とは別の商業輸送ルートでは扱いが異なる場合があるため、何がどこまで運べるかを個別に確認する。この③が、後述する無料相談のいちばん価値のある使い方です。
手荷物で運ぶ場合の注意も簡単に。EU圏への食品持ち込みは、肉・乳製品が原則禁止(例外は粉ミルク等ごく一部)、それ以外の食品も量と種類に規制があります。菓子や乾麺程度は旅行者の携行品として現実的に持ち込まれていますが、かつお節やだしパックは郵便同様に動物性でグレー。スーツケースに入れるなら植物性の加工菓子中心にして、到着時の税関申告で正直に答えられる範囲にとどめてください。「郵便でダメなものは持ち込みでも疑われる」という相場観を持っておくと、空港で気まずい思いをせずに済みます。
もうひとつの裏ワザ的な選択肢が、EU域内からの調達です。スウェーデンはEU加盟国なので、ドイツやオランダにある日本食材のオンラインショップからの購入は「EU域内の流通」となり、日本から送るより規制のハードルが大きく下がります。味噌や醤油、日本米などの定番は、こうしたEU内の日本食材ECで買って届けてもらうのが、実はいちばん確実で速いルート。日本からは「EUでは買えないもの」に集中する──この役割分担が、スウェーデン在住者への支援のベストプラクティスです。
申告・料金・種別の選び方
送れる品で組んだ荷物も、書類の丁寧さが仕上がりを決めます。スウェーデンはEU加盟国なので、通関電子データの事前送信とHSコード入力が実務の標準。国際郵便マイページでラベルを作成し、品名は「Clothes (cotton socks)」「Comic books」「Stationery (pens, notebooks)」のように1品ずつ英語で具体的に書きます。
また、EU共通ルールとして個人間の贈答品は45ユーロ未満なら免税が目安(スウェーデンでの徴収はクローナ建て)。それ以上は付加価値税(スウェーデンの標準税率は25%と高め)の課税対象になり得ます。高価な品を送るときは「受取時に税金の請求が来るかもしれない」と受取人に伝えておきましょう。「Gift / for personal use」の明記と正直な金額申告は、ここでも鉄則。曖昧な「Miscellaneous goods」のような書き方は、ただでさえ検査の厳しい国で開封検査を呼び込むだけです。
宛名の実務も一言。スウェーデンの住所は「通り名+番地、郵便番号(3桁+2桁の5桁)、都市名」の構成で、ローマ字表記のまま書けば問題ありません。ストックホルムなど都市部の集合住宅では、ドアに世帯主の姓が表示されている方式が一般的なので、受取人の姓がドア表示と一致しているかを確認しておくと誤配を防げます。不在時は近隣の受け取りポイント(スーパーやキオスク内の窓口)での保管になるのが標準で、身分証を持って取りに行くスタイル。追跡番号を共有し、到着通知をこまめに見てもらうよう伝えておきましょう。
課税の実際も知っておくと安心です。45ユーロ相当を超える贈答品には、スウェーデンの付加価値税(標準25%)と通関手数料が受取人に請求されることがあります。北欧は物価も税率も高いため、「日本では5,000円の品が、受け取りに数千円かかった」という笑えない事態も。高価な品は申告額と相談しながら、箱を分ける・時期を分けるなどの工夫をしてください。逆に45ユーロ未満の小さな箱をこまめに送るスタイルは、税金面でも受け取りの手間でも優秀です。
日数の目安は、EMSがストックホルム宛で3〜5日、小形包装物の航空便が1〜2週間、船便が1〜2か月。スウェーデンは国土が南北に長く、北部の地方都市宛は都市部より数日余計にかかることがあります。極夜期の冬は物流もゆっくりになるので、季節の挨拶の品は早め早めの発送を心がけてください。
スウェーデンはEMS第3地帯(ヨーロッパ)。主な料金は、500gで3,150円、1kgで4,400円、2kgで6,700円、5kgで13,000円、10kgで23,500円。日数はEMSで3〜5日程度が目安です(ストックホルムなど都市部)。軽い雑貨や本なら、2kgまでの小形包装物(航空便)が割安で、追跡を付けたければ書留を追加できます。なお2026年7月現在、SAL便は全世界向けで停止中のため、急がない大型荷物は船便(1〜2か月)か次項の代行サービスの二択です。
冬の北欧は日照が短くクリスマス文化が濃い土地柄。11月末〜12月はヨーロッパ物流の最繁忙期なので、ユール(北欧のクリスマス)向けの贈り物は2週間以上の余裕を持って発送してください。夏は7月の長期休暇(多くの職場が数週間夏休み)で受け取りが遅れることもあるため、発送前に受取人の在宅予定を確認するのがスマートです。
5kgを超えたらポチロジ

ヨーロッパ宛は送料が高く、重量が増えるほど差が開きます。そこで比較したいのが、中古車輸出大手ビィ・フォアードの個人向け輸送代行ポチロジ。第3地帯の料金をEMSと並べます。
| 重量 | EMS | ポチロジ | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1kg | 4,400円 | 5,109円 | EMSが709円安い |
| 5kg | 13,000円 | 12,588円 | ポチロジが412円安い |
| 10kg | 23,500円 | 17,786円 | ポチロジが5,714円安い |
| 20kg | 44,500円 | 28,064円 | ポチロジが16,436円安い |
| 30kg | 65,500円 | 43,781円 | ポチロジが21,719円安い |
5kgで逆転し、30kgでは2万円以上の差。引越しの追加荷物や衣類・生活用品のまとめ送りなら比較必須のレベルです。しかもポチロジは通関書類の作成を代行し、「この品はスウェーデンに送れるか」という判定自体を発送前に無料で相談できます。禁止範囲の広いスウェーデンでは、この事前判定の価値が他の国より一段高い。2026年3月からは佐川急便と提携した集荷サービスも始まっています(料金は個別見積もり)。
ポチロジの使い方は、①Webの問い合わせフォームから「何をスウェーデンに送りたいか」を相談(商品ページのURLを貼ると成分・分類まで確認してもらえる)、②見積もりを確認、③荷物を倉庫へ送るか集荷を依頼、④通関書類の作成と国際発送はプロにおまかせ、の4ステップ。スウェーデンのように「これは調製食料品に当たるのか?」という分類判定が素人に難しい国では、判定をプロに委ねられること自体が最大の価値です。ダメな品は代替案を考えればいいだけ。当てずっぽうで送って没収されるより、聞いてから荷造りするほうが、時間もお金も気持ちも守られます。
まとめ:国際郵便でスウェーデンに送れないものを確認

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 調製食料品(だし・味噌汁・ソース等)は全種別で禁止──種別替えの逃げ道なし
- 肉・魚の加工品、乳製品・卵・はちみつも全面不可──動物性は送らない
- 酒は専売公社ルートのみ=個人宛は実質不可──1.8%以上が対象
- 薬も個人宛には送れない──持参と現地調達で設計する
- 香水・アルコール化粧水・カード類・現金・刃物も注意
- 送れる主力は衣類・本・文具・和雑貨──「冬支度ボックス」が定番
- 菓子類は禁止リスト外だが断定禁物──送る前に個別確認
- 5kg超はポチロジ──30kgで21,719円の差+書類代行つき
- 食品の「ついで入れ」が最大の事故原因──雑貨箱に食品を混ぜない
「このお菓子は大丈夫?」「この入浴剤は化粧品扱い?」──禁止範囲の広いスウェーデンこそ、一品ごとの判定をプロに聞く価値があります。ポチロジなら発送可否の確認と見積もりが無料。問い合わせフォームに商品ページのURLを貼って「スウェーデンに送れますか」と尋ねれば、成分や分類まで見て具体的に答えてもらえます。ダメならダメで代替案を考えられるので、荷造りのやり直しも没収も防げますよ。サービスの実態はポチロジの評判を徹底調査した記事でどうぞ。
本記事の規制・料金情報は2026年7月時点の日本郵便・国際郵便条件表に基づいています。規制は変わることがあるため、発送直前には最新の条件表もあわせて確認してください。
ルールが厳しい国は、贈り物の知恵が試される国でもあります。スウェーデンで暮らす人がいちばん恋しがるのは、実は食べ物そのものより「日本の暮らしの手触り」だと言われます。使い慣れた文具、肌に合うインナー、湯船に浸かる時間。食品が送れなくても、届けられる「日本」はたくさんあります。食べ物の代わりに、北欧の長い冬を暖める日本の冬支度を。フィーカ(お茶の時間)のお供の代わりに、素敵な湯のみと手ぬぐいを。制約の中でこそ、心のこもった箱は作れますよ。


