こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
EMSで送れない国がどこなのか、調べてもなかなか一覧が見つからなくて困っていませんか。窓口で突然「この国宛は引受停止です」と言われて途方に暮れた、という声も本当によく聞きます。実は今、郵便物が全面的に停止している国が30もあり、EMSだけ使えない国・地域まで含めると100を超えます。さらにアメリカ宛にも大きな制限がかかっていて、国際郵便の地図は数年前とは別物になっているんです。
この記事では、日本郵便の最新の差出可否データをもとに、送れない国の一覧と理由、そして停止中の国へ荷物を届けるための現実的な代替手段まで、まとめて解説します。読み終わるころには、あなたの送りたい国の状況と、次に取るべき行動がはっきりしているはずですよ。
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📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- 郵便が全面停止している30の国・地域の一覧
- EMSだけ使えない国と通常郵便・船便で送れる国の見分け方
- アメリカ宛「100ドル以下の贈答品限定」ルールの中身
- 停止中の国へ荷物を届ける現実的な代替手段
EMSで送れない国の一覧と最新状況

まずは「どこに送れないのか」を正確に押さえましょう。日本郵便が公開している差出可否早見表(2026年6月26日現在)を全部読み解いた結果を、停止の度合いごとに整理してお伝えします。
郵便が全面停止している30の国
いちばん重いのがこのグループです。EMSどころか、通常郵便・小包・EMSのすべてが引受停止になっている国・地域が、2026年6月時点で30あります。
【全種別停止中の国・地域】
ロシア/北朝鮮/キューバ/シリア/イラン/イエメン/スーダン/南スーダン/ソマリア/リビア/ハイチ/ベネズエラ/ボリビア/東ティモール/トルクメニスタン/ザンビア/ジンバブエ/ナミビア/ボツワナ/レソト/ルワンダ/ブルンジ/ニジェール/ガンビア/カーボベルデ/エスワティニ/ガイアナ/アンギラ/バーミュダ諸島/北方諸島
顔ぶれを見ると、理由はおおむね3系統に分かれます。①国際情勢・制裁によるもの(ロシア、北朝鮮、イラン、シリアなど)、②現地の治安・輸送インフラの問題(ハイチ、スーダン、ソマリアなど)、③航空輸送ルートの途絶(アフリカ南部や島しょ部の多く)です。意外なところでは、南米のボリビアや観光地のバーミュダ諸島まで停止中。「そんな大ごとの国じゃないのに送れない」というケースが普通にあるのが今の国際郵便なんです。
このグループ宛は、郵便局にどれだけ通っても受け付けてもらえません。対処法は後半の章でまとめて解説しますが、先に結論だけ言うと「郵便以外の輸送ルートを探す」の一択になります。
EMSだけ使えない国も80以上ある
次に多いのが、「郵便自体は動いているのに、EMSだけ取扱いがない・停止している」国です。早見表を数えると、こうした国・地域は80以上あります。代表的なところを地域別に挙げますね。
| 地域 | EMSが使えない主な国・地域 |
|---|---|
| ヨーロッパ | アイスランド、ジョージア、セルビア、コソボ、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、バチカン、ベラルーシ、グリーンランド |
| 中央アジア | カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、アルメニア |
| 中南米 | グアテマラ、ドミニカ共和国、ニカラグア、バハマ、ベリーズ、パラグアイ |
| 大洋州 | フィジー、ニューカレドニア、仏領ポリネシア(タヒチ)、トンガ、サモア、バヌアツ |
| アフリカ | カメルーン、マリ、ブルキナファソ、モザンビーク、マラウイ、リベリア、チャド ほか多数 |
このグループの救いは、通常郵便(小形包装物など)や国際小包なら送れる場合があること。たとえばジョージアやセルビア宛は航空便の通常・小包が動いていますし、フィジーは航空便が止まっている代わりに船便が生きています。つまり「EMSがダメ=何も送れない」ではないので、諦める前に他の郵便種別を確認する価値があるんです。
ただし注意点もあります。EMSの代わりに使う通常郵便・小包は、追跡や補償の面でEMSより弱く、日数も読みにくくなります。急ぎの荷物や高価な品には向かないので、そこは割り切りが必要ですね。
停止のパターンは国ごとにバラバラ
細かく見ると、停止のパターンは国ごとに驚くほど違います。たとえば中央アジアのカザフスタンやウズベキスタンは「航空便の通常・小包はOK、船便とEMSが×」。逆に西アフリカのマリやブルキナファソは「航空便が×で、船便だけ生きている」。パラグアイに至っては「通常郵便の航空便のみOK、小包もEMSも全部×」という一点突破型です。つまり「この国は郵便OK/NG」という単純な二分ではなく、種別×輸送手段のマトリクスで確認する必要があるということ。だからこそ、次の章で紹介する条件表での事前確認が欠かせないんです。
アメリカ宛は100ドル以下の贈答品限定

そして多くの人に影響が大きいのがこれです。あのアメリカが、早見表上で全面◯ではなく「△」になっています。具体的には、小包とEMSは「個人間の贈答品で、内容品の価格が100USドル以下のもの」に限って引受けという条件付きです。グアム、サイパン、プエルトリコなどアメリカ領も同じ扱いです。
背景には、アメリカが少額輸入品の免税制度(デミニミス)を廃止し、郵便ルートの通関が大きく変わったことがあります。この影響で、①ネット販売の商品発送は郵便では不可、②友人・家族への贈り物でも100ドル(約1万5千円前後)を超えるとアウト、という二重の縛りがかかりました。日本の家族がアメリカ在住の子どもへ仕送りする定番パターンでも、中身の合計額によっては引き受けてもらえないわけです。
なお、日本郵便が指定する一部の郵便局では、条件表の特別な条件を満たせば100ドル超の荷物も引受可能とされています。ただし手続きは複雑なので、金額の大きい荷物や販売品は、最初から後述のクーリエ・輸送代行ルートで検討したほうが現実的です。
SAL便は全世界で停止が続く
「航空便より安く、船便より速い」で人気だったSAL便(エコノミー航空便)は、現在すべての国・地域宛で引受停止が続いています。コロナ禍で止まって以来、再開のめどが立たないまま数年が経過している状態です。
この影響は地味に大きくて、かつて「SALでちょうどいい値段・日数」で送れていた5〜10kg級の荷物が、今は「高いEMS・航空便」か「遅い船便」かの二択を迫られています。昔の記憶で「SALで送ればいいや」と郵便局へ行くと窓口で止まるので、久しぶりに国際郵便を使う方は特に注意してください。
ちなみにEMSの料金が負担に感じる場合の考え方は、EMS送料が高いときの安い代替サービス乗り換えガイドで詳しく整理しています。
最新の停止情報を確認する方法
ここまでの一覧は2026年6月26日現在の早見表に基づいていますが、差出可否は情勢によって数か月単位で変わります。発送前には必ず最新情報を確認してください。確認先は次の3つです。
- 差出可否早見表(PDF)──日本郵便サイトの「国・地域別の差出可否」ページ。国ごとの◯×△が一覧できる
- 国際郵便条件表──国名で検索すると、郵便種別ごとの詳細条件と禁制品がわかる
- 重要なお知らせ──引受停止・再開のニュースが時系列で出る
窓口で断られてから調べるのではなく、箱を詰める前に調べるのが正しい順番です。とくに停止と再開を行き来している国(アフリカ・中南米の一部)は、ネット記事の情報が古くなりがちなので、必ず日本郵便の一次情報で最終確認しましょう。この記事の一覧も、あくまで執筆時点のスナップショットとして使ってくださいね。
EMSで送れない国へ荷物を送る方法

ここからは本題の「じゃあ、どうやって届けるか」です。選択肢は大きく3つ。郵便の別種別、国際クーリエ、そして輸送代行です。順番に見ていきましょう。
通常郵便や船便で送れる場合がある
先ほど触れたとおり、「EMSだけ停止」の国なら、通常郵便(小形包装物・書状)や国際小包の航空便・船便が使えることがあります。手順としては、国際郵便条件表で宛先国を検索し、種別ごとの◯×を確認 → 使える種別の重量・サイズ制限内に荷物を収める、という流れです。
ただし弱点は把握しておきましょう。小形包装物は2kgまでで補償なし、船便小包は到着まで1〜3か月が目安、追跡も国によっては粗くなります。「安否確認レベルの日用品をゆっくり送る」なら十分ですが、「高価な品を確実に・急いで」には向きません。用途に合うかを冷静に判断してください。
米国宛100ドル制限への現実的な対応
アメリカ宛で中身が100ドルを超える場合は、①荷物を分けて1箱あたり100ドル以下の贈答品にする(ただし意図的な分割とみなされるリスクに注意)、②後述のクーリエ・輸送代行で正式な通関手続きを踏んで送る、のどちらかです。金額を過少申告して100ドル以下に見せかけるのは絶対にNG。米国税関は申告価格のチェックを強化しており、発覚すれば没収や罰金のリスクがあります。
クーリエや輸送代行という選択肢
郵便が全滅している国、急ぎの荷物、金額の大きい荷物。ここで登場するのが、FedEx・DHL・UPSなどの国際クーリエと、個人向けの輸送代行サービスです。
クーリエは郵便とは別の輸送網・通関ルートを持っているため、郵便が停止している国でも配送を続けているケースが多いのが最大の強み。追跡も精密で、ビジネス利用では標準の選択肢です。弱点は料金で、個人がそのまま使うと数kgで数万円になることも珍しくありません。また、個人アカウントの開設や通関書類の作成など、手続きのハードルも高めです。
なぜ郵便とクーリエでこんなに差が出るのかというと、仕組みが根本から違うからです。郵便は各国の郵便事業体同士の受け渡しで成り立っているため、相手国の郵便網が麻痺すれば止まるしかありません。一方クーリエは自社(と提携会社)の飛行機・倉庫・配達網を一気通貫で動かしているので、相手国の郵便事情に左右されにくい。「郵便が止まる=その国に物が運べない」ではない、というのがこの分野の大事な基礎知識です。
そこで個人に現実的なのが、クーリエの輸送網を割安に使える輸送代行です。代行会社がまとめて荷物を扱うことで、個人が直接クーリエに頼むより安く、書類作成も任せられる。「郵便が使えない国に、個人が、手頃に送る」というニッチをちょうど埋めてくれる存在なんです。
ポチロジは229地域に対応

輸送代行の中でも守備範囲が際立って広いのが、中古車輸出大手ビィ・フォアードが運営するポチロジです。料金表ベースで世界229の国・地域をカバーし(ウクライナ・ロシアは集荷停止中)、アフリカや中南米、大洋州の島しょ部など、郵便が止まりがちな地域への輸送実績を長年積み上げてきた会社です。
実際、郵便全面停止リストに載っているザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、ボリビア、ハイチなどもポチロジの対応国リストには含まれています。もともと中古車をアフリカ諸国へ送り続けてきた輸送網なので、「郵便では届かない国」こそ得意分野というわけですね。EMSが使えないジョージアやフィジー、グアテマラのような国も同様に相談できます。
ただし正直にお伝えすると、対応国リストに載っていること=どんな荷物でも必ず送れること、ではありません。国際制裁の対象国(イラン・シリア・北朝鮮など)は輸出規制により原則不可ですし、品目や情勢によって個別判断になります。だからこそ、見積もりと発送可否の確認が無料である意味が大きいんです。「この国に、これを送りたい」を伝えて、プロの回答をもらってから判断しましょう。
サービスの実力や利用者の声が気になる方は、ポチロジの評判・口コミを徹底調査した記事もあわせてどうぞ。良い口コミも悪い口コミも包み隠さずまとめています。
送れない国宛でやってはいけないこと
代替手段を探す過程で、絶対にやってはいけないことも共有しておきます。どれも「気持ちはわかるけど、必ず自分に返ってくる」行為です。
- 宛先国を偽る──隣国宛にして現地で転送してもらう「迂回発送」は、内容や相手国によっては輸出関連法規に触れるおそれがあります。特に制裁対象国向けは重大な違反になり得ます
- 内容品や価格を偽って申告する──アンダーバリューや品名偽装は、没収・罰金・受取人への迷惑に直結します
- フリマサイト等の「なんでも送れます」業者を安易に使う──正規の通関を通さない運び屋型のサービスは、荷物が消えても補償がなく、法的リスクも負わされかねません
停止には停止の理由があります。急がば回れで、正規のルートで送れる方法を探すのが、結局いちばん早くて安全です。判断に迷うケースでは、日本郵便の窓口、輸送業者、必要に応じて専門家に確認してから動いてください。
発送前のチェックリスト
ここまでの内容を、発送前に確認する順番に落とし込むとこうなります。
- ①宛先国の差出可否を早見表で確認──全停止か、EMSのみ停止か、条件付きか
- ②使える郵便種別があれば条件表で詳細確認──重量・サイズ・禁制品・日数
- ③郵便が使えない/条件に合わないなら代替ルートへ──クーリエ直依頼か輸送代行の無料見積もり
- ④受取人に現地事情を確認──荷物が届く地域か、受取時の税金はどうか
- ⑤インボイスは品名・価格を正直に──どのルートでも申告の正確さが最優先
とくに①を飛ばして箱詰めから始めてしまうと、窓口で断られて二度手間になりがちです。5分の確認が数週間の遠回りを防ぐと思って、この順番を習慣にしてください。インボイスの具体的な書き方はEMSインボイス作成の書き方完全ガイドにまとめています。
ケース別に見る「正解ルート」の実例
チェックリストを3つの実例に当てはめてみましょう。ケース1:ジョージアの友人にお菓子を送りたい──EMSは×だが航空便の通常・小包は○。2kg以内なら小形包装物、それ以上なら航空小包が正解。ケース2:ザンビアの家族に生活用品を送りたい──郵便は全種別×。輸送代行に無料見積もりを出し、対応可否と金額を確認してから判断。ケース3:アメリカの娘に3万円相当の仕送りをしたい──100ドルを超えるため郵便は不可。輸送代行かクーリエで正式通関するか、内容を見直して100ドル以下の贈答品に絞る。こんなふうに、①②③の分岐をたどれば、どんな国が相手でも取るべきルートは機械的に決まりますよ。
まとめ:EMSで送れない国への対処法

最後に、EMSで送れない国に直面したときの対処法を整理します。
| 状況 | 取るべき行動 |
|---|---|
| 全種別停止の30か国・地域宛 | 郵便は不可。クーリエ/輸送代行の無料見積もりで可否確認 |
| EMSのみ停止の国宛 | 通常郵便・小包・船便を条件表で確認。急ぎ・高額品は代行へ |
| アメリカ+米領宛 | 贈答品100ドル以下なら郵便可。超えるなら代行・クーリエで正式通関 |
| 停止情報が古い可能性 | 発送前に必ず日本郵便の早見表・お知らせで最新確認 |
国際郵便の停止国は、この数年で一気に増えました。でも視点を変えれば、郵便が使えなくても届ける手段はちゃんと残っています。まずは宛先国の最新状況を確認し、郵便でダメなら無料の見積もり・相談で代替ルートの感触を掴む。この二段構えなら、どの国が相手でも慌てずに済みますよ。
あなたの荷物が、遠回りせずに大切な人のもとへ届きますように。


