こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
和食器を海外発送したい──海外で暮らす家族に実家の器を送ってあげたい、日本好きの友人に美濃焼や有田焼を贈りたい、海外引越しの荷物にお気に入りの食器を入れたい。日本の器は海外でも人気が高く、和食器の国際輸送はごく身近な相談です。そして結論から言えば、和食器は世界のほとんどの国へ問題なく送れます。食器は禁制品ではないからです。
ただし、落とし穴が3つあります。1つめは「割れ」──国際輸送の荷物は想像以上に手荒に扱われ、梱包の質がすべてを決めます。2つめは「例外規制」──鉛を含む古い食器を名指しで禁止する国や、骨董品をEMSで受け付けない国が実在します。3つめは「重さ」──食器セットは簡単に10kg級になり、行き先によって送料が倍近く変わります。この記事では、割れない梱包の技術、鉛・骨董の例外規制、器の種類別の注意点、そして送料を大きく節約する方法まで、和食器の海外発送を丸ごと解説します。大切な器を、欠けひとつなく海の向こうの食卓へ届けましょう。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- 和食器は送れる・ただし鉛入りの古い食器と骨董は例外
- 漆器・木製・南部鉄器など素材別の注意点
- 割れない二重箱梱包と器の種類別の包み方
- 補償を確実に受ける申告のコツと行き先別の送料節約術
和食器の海外発送はできる?基本ルール

まずは「送れるのか」の整理からです。答えはイエス──ただし3つの鍵を知っておく必要があります。
結論:送れる・鍵は3つ
和食器の海外発送の全体像を表にまとめました。
| 品目 | 可否 | ポイント |
|---|---|---|
| 現代の陶磁器(美濃焼・有田焼等) | ○ | 問題なく送れる。勝負は梱包 |
| 漆器・木製・竹製の器 | ○ | 加工済み完成品はOK側 |
| 南部鉄器・金属の器 | ○ | 規制なし側。重さに注意 |
| 鉛を含む食器(古い絵付け・鉛ガラス) | △ | 名指し禁止の国あり(NZ等) |
| 骨董・アンティークの器 | △ | EMS不可の国あり(フランス等)・高額品は要準備 |
| 使用済み(中古)の食器 | ○条件付き | 完全洗浄・乾燥してから |
つまり、現代の市販和食器なら規制の心配はほぼゼロ。注意すべきは「鉛」「骨董」という2つの例外と、そして何より「割れ」です。規制の例外から順に見ていきましょう。
和食器はなぜ海外で喜ばれるのか
前提として、和食器ギフトの「勝ち筋」を少し。日本の器は、手仕事の風合い・釉薬の表情・用途ごとの多彩なかたちが海外で高く評価され、日本食ブームとともに家庭用の需要も伸びています。海外の日本食レストランや雑貨店で買うと日本の数倍の価格になることも多く、「日本から直接送る」価値が大きい品目です。夫婦茶碗、そば猪口、豆皿セット、窯元の一点物の作家椀──軽い小皿類は送料効率も良く、初めての和食器ギフトに最適。この記事の梱包術さえ身につければ、和食器は世界中に喜ばれ先のある、最高の日本土産になります。
贈る相手別の選び方も少し。日本食好きの友人には、ラーメン鉢・丼・れんげのセットや、そば猪口と薬味皿の組み合わせが実用的で喜ばれます。コーヒー好きには美濃焼や益子焼のマグカップ、お茶好きには急須と湯のみ。インテリア好きには一輪挿しや豆皿の色違いセットが「飾って使える」ギフトに。逆に、繊細すぎる薄手の器や極端に大きな大皿は、輸送リスクと現地の食器棚事情を考えると上級者向けです。「日常で使えて、割れにくい厚み」──この視点で選ぶと、贈り物としての成功率がぐっと上がります。
器と一緒に「使い方の一枚」を添えるのも喜ばれる工夫です。丼ならおすすめの麺料理、そば猪口なら「そば以外にもデザートカップに」など、日本での使われ方を短い英文メモにして同封すると、器が現地の暮らしに溶け込むスピードが変わります。
鉛と古い食器の規制に注意
意外に思われるかもしれませんが、「鉛又は鉛の化合物を用いて製造された食器」を禁止物品として名指しする国があります。日本郵便の国際郵便条件表では、ニュージーランドがその代表例。鉛は食器から溶け出すと健康被害につながるため、各国が食品接触材として規制している素材です。アメリカにも食器の鉛・カドミウム溶出に関する基準があり、基準を満たさない食器の商用輸入は規制対象になります。
「うちの食器に鉛なんて入ってるの?」と思いますよね。現代の日本メーカーの市販食器は、国内の安全基準をクリアしており、まず問題ありません。警戒すべきは、①昭和以前の古い絵付けの器(昔の上絵付けには鉛を含む絵の具が使われた時代があります)、②鉛ガラス(クリスタルガラス)の器、③産地や年代の不明な骨董市の掘り出し物、の3グループ。とくにニュージーランド宛にアンティークの器を送るのは、条件表の名指し規制に正面からぶつかるリスクがあります。検疫・規制の厳しい国の代表例はニュージーランドの国際郵便で送れないものの解説記事で詳しく書いたとおり。「古い器は現代の器と別ルール」──これが第一の例外です。
「手持ちの器に鉛が入っているか、どう見分けるの?」という疑問には、実務的な目安をお伝えします。①現行品としてメーカー名・ブランドがわかる市販品→心配なし、②製造元不明・骨董市や蔵出しの古い器→年代と入手経路がわからなければ慎重に、③カットの入った重く輝くガラス器→クリスタル(鉛ガラス)の可能性を確認、の3段階。判定に自信がなければ、規制の緩い国宛に回すか、送る前にプロへ相談するのが安全です。輸送代行のポチロジなら、品物の内容を伝えれば宛先国の規制と照らして発送可否を無料で確認してもらえるので、「この器、大丈夫?」の一次相談窓口として使えますよ。
骨董・アンティークは別扱い
第二の例外が骨董品です。古伊万里や江戸期の器のようなアンティーク和食器は、「食器」ではなく「骨董品・美術品」として扱われる場面があり、ルールが変わります。象徴的なのがフランスで、美術品・骨董品はEMSでは送れません(通常郵便・国際小包の枠で検討することになります)。詳しくはフランスに送れないものの解説記事で書いたとおりです。
さらに日本側の視点もあります。文化財級の古美術品には文化財保護法による輸出規制があり、重要文化財などは原則輸出できません。一般の骨董市で流通する器がこのレベルに該当することはまれですが、由緒ある古い品・高額な古美術品を海外へ送る場合は、購入店や専門家に輸出の可否を確認してからが鉄則です。また、高額な骨董は輸送保険・申告額の設計も現代物とは別次元になるため、美術品専門の輸送サービスという選択肢も視野に入ります。「日常の器は郵便で、美術品は美術品のルートで」──この線引きを覚えておいてください。
フリマ・ネット販売で海外へ売る場合
和食器は海外販売とも相性の良いジャンルで、フリマアプリの越境販売やEtsy・eBayで和食器を売る個人も増えています。販売目的の発送は、個人ギフトと違って「商用輸出」。インボイスの区分が変わり、宛先国の輸入規制(米国の食器溶出基準など)も商用基準で適用され得ます。取引のたびに宛先国が変わる越境販売では、国ごとの規制を毎回調べるのが最大の負担。ポチロジのような輸送代行に相談すれば、通関書類の作成込みで発送を任せられるため、販売者の実務負担を大きく減らせます。売れてから慌てないよう、主要な販売先国の可否を先にまとめて確認しておくのがおすすめです。
海外の和食器人気を支えているのは、「用の美」への共感です。海外の口コミやSNSでは、日本の器の「同じものがひとつとない釉薬の景色」「持ったときの軽さと収まりの良さ」への驚きがよく語られます。作家物・窯元物の器は、現地のセレクトショップで高値で扱われる世界。つまり、あなたが送るその器は、受取人にとって想像以上に価値のある贈り物になり得ます。だからこそ割れは絶対に避けたいし、送料を理由に梱包の質を落とすのは本末転倒。「良い器を、良い梱包で、賢い送料で」──この記事の残り半分は、その具体策です。
漆器・木製・鉄器の注意点

陶磁器以外の和食器も、素材別に整理しておきましょう。漆器(お椀・重箱・箸)は、天然漆を使った完成品として問題なく送れます。漆は乾燥に弱いので、乾燥した国へ送る場合は受取人に「直射日光と極端な乾燥を避けて」と使い方を添えると親切です。木製・竹製の器も、塗装・加工済みの完成品ならOK側。ただしオーストラリアやニュージーランドのような検疫大国は未処理の木材・竹に敏感なので、白木の無塗装品や樹皮付きの品は避け、塗装・仕上げ済みの市販品を選ぶと安全です。
南部鉄器の鉄瓶・急須は規制の心配がない優等生ですが、1個で1.5〜2kgという重さが送料に直撃します。ホーロー加工の有無で使い方が違うことも受取人に伝えたいポイント。土鍋は直火用の説明(海外のIH・電気コンロでは使えない場合がある)を添えて。包丁や取り分け用のナイフ類は食器とは別枠の「刃物」で、国によって規制が大きく異なるため、器のついでに同梱するのは避けて個別に確認してください。器そのものはおおらか、刃物は別世界──この区別が大切です。
箸・カトラリー類の補足も。塗り箸・木箸は漆器と同じ扱いで問題なく送れます。菜箸や木べらなどの調理小物も同様。スプーン・フォークなどの金属カトラリーもOK側です。要注意なのは、柄の部分に動物の角や骨を使った工芸カトラリー(動物由来素材として検疫大国宛は確認推奨)と、前述の刃物類。「先が尖っている・刃がある」ものだけ別枠で考え、それ以外の食卓小物は器と同じ箱で気軽に送って大丈夫です。風呂敷や豆皿と組み合わせた「和の食卓セット」は、ギフトとしての完成度も高くおすすめですよ。
ガラスの器についても補足を。江戸切子や津軽びいどろのような和ガラスは、和食器ギフトの人気者ですが、前述のとおりクリスタル(鉛ガラス)製品は鉛規制の観点で宛先を選びます。ソーダガラス製(多くの現代和ガラス)は規制面の心配なし。ただし陶磁器より割れやすいので、梱包は最厳重クラスで。切子のような高価な一点物は、ポチロジの見積もり相談で輸送方法ごと設計してもらう価値が十分にあります。
中古の食器は洗ってから
実家の食器を送る、愛用の器を引越しで持って行く──中古(使用済み)の食器には、規制ではなく検疫の観点でひと手間が必要です。使用済みの食器に食品の残渣や汚れが付いていると、検疫の厳しい国では「食品由来の有機物」として検査の心証を悪くします。とくにオーストラリア・ニュージーランド宛は要注意。
対策はシンプルで、完全に洗って、完全に乾かしてから梱包すること。茶渋やシミも可能な範囲で落とし、「清潔な中古品」の状態にしてから箱に詰めます。梱包材にも気を配り、食品の入っていた箱や新聞紙の再利用は検疫大国宛では避け、新品の緩衝材を使うのが安全です。申告は「Used Japanese ceramic tableware (washed, for personal use)」のように、中古であること・個人使用であることを正直に。使い込んだ器は金銭価値こそ低くても、検疫と申告の作法を守れば、思い出ごとちゃんと海を渡れますよ。
形見の器や、代々使ってきた器を送るケースでは、金銭価値と思い入れの価値が一致しないという悩みも出てきます。申告額はあくまで市場価値ベースで正直に書きつつ、「壊れたらお金では戻らない」品は、輸送手段の信頼性を最優先に選んでください。この記事の梱包術を最上級で施す、追跡のある輸送手段を選ぶ、プロの代行に輸送方法ごと相談する──かけられる手間はすべてかける価値があります。物としての値段より、渡したい記憶が主役の荷物ですから。
引越しでまとめて送るなら
海外引越しで食器棚ごと持って行くケースは、1箱10kg×複数箱という物量になります。この規模になると、1箱ずつEMSで送るより、輸送代行にまとめて任せるほうが送料・手間・破損リスク管理のすべてで有利。ポチロジは複数個口の見積もりにも対応しており、2026年3月からは佐川急便と提携した集荷サービス(料金は個別見積もり)で、重い食器箱を自宅から出せます。割れ物の量が多いほど「プロに設計を任せる価値」は上がる──引越し食器は、その典型例です。
和食器を海外発送する梱包と送り方

規制の整理が終わったら、本丸の「割れ対策」です。国際輸送の箱は、投げられ・積まれ・振動に晒される前提で設計します。
割れない梱包の黄金ルール
和食器輸送の成否は、次の5原則でほぼ決まります。
- ①二重箱(ダブルボックス)──器を詰めた内箱を、ひと回り大きい外箱に入れ、間に5cm以上の緩衝層を作る。割れ物輸送の世界標準
- ②1点ずつ包む──器同士が直接触れないよう、プチプチで個別に包む。「まとめて包む」は破損の元
- ③6面すべてに緩衝材──底・側面4面・上面のどこから衝撃が来ても器に届かない構造に
- ④隙間ゼロ──箱を振って音がしたら詰め直し。動く隙間が割れを生む
- ⑤重い物を下・軽い物を上──鉄瓶と薄手の碗を同じ箱に入れるなら、層を分けて間に仕切りを
「Fragile(割れ物)」の表記はもちろん書いてよいのですが、表記はお守り、守るのは梱包と考えてください。国際輸送では丁寧な取り扱いを前提にできません。逆に言えば、この5原則を守った箱は、多少投げられても中身が無事です。梱包材をケチった数百円の節約が、数万円の器と思い出を危険に晒す──割れ物輸送は、そういう計算の世界です。
緩衝材の調達も実務のうち。プチプチ(気泡緩衝材)はホームセンターや100円ショップでロール売りされており、食器10点なら1〜2ロールが目安です。新聞紙は丸めて隙間埋めには使えますが、器に直接巻くとインク移りの恐れがあるため、器には無地の紙かプチプチを。ミラーマット(発泡シート)は皿の間に挟む仕切りとして優秀です。二重箱の外箱は、内箱より各辺10cm大きいサイズを選ぶと緩衝層5cmが確保できます。「梱包材にかけるお金と時間は、器の価格の1割」を目安にすると、ちょうどいい塩梅になりますよ。
箱詰めの最終チェックリストも置いておきます。□箱を軽く振っても音がしない、□箱のどの面を下にしても不安がない、□蓋物の蓋は本体と別包み、□皿は立ててある、□一番重い器が最下層にある、□外箱と内箱の間に緩衝層がある。全部にチェックが付いたら封をして、重量を量って送料を確認。この一連の流れを写真に撮っておくと、万一の破損時に「適切に梱包していた」証拠にもなります。梱包の記録は、割れ物輸送の隠れた保険です。
器の種類別の包み方
器のかたちごとに、弱点と包み方のコツが違います。
| 器 | 弱点 | 包み方のコツ |
|---|---|---|
| 平皿 | 面での圧力 | 1枚ずつ包み、立てて箱に入れる(平積みしない) |
| 碗・茶碗 | 縁の欠け | 縁を厚めに保護。入れ子にするなら間に緩衝材を挟む |
| 徳利・一輪挿し | 首の折れ | 首周りを重点補強し、立てて固定 |
| 急須・土瓶 | 注ぎ口と蓋 | 蓋は本体と別に包む。注ぎ口は当て材で保護 |
| 鉄瓶 | 自重で他を壊す | 単独で厳重に包み、箱の最下層へ。蓋は別包み |
| 重箱・漆器 | 塗面の擦れ | 柔らかい紙で包んでからプチプチ。輪ゴム直がけ禁止 |
意外に知られていないのが「皿は立てる」の原則です。平積みされた皿は上からの圧力を面で受けて割れやすく、立てた皿は構造的に圧力へ強い。引越し業者の食器梱包でも使われるプロの定石です。また、蓋物の「蓋と本体を別に包む」も重要で、合わせたまま包むと輸送中の振動で擦れ・欠けが起きます。ひと手間の差が、開封の瞬間の笑顔を守りますよ。
「自分で梱包するのが不安」という方への正直な提案も。プロ級の梱包は技術と資材が要るため、高価な器・数の多い食器は、最初から輸送代行に任せるのが合理的な場面があります。ポチロジの場合、荷物を倉庫へ送る際の国内輸送は宅配便の割れ物扱いで済み、国際区間の輸送方法や梱包の相談は見積もり時にできます。「大事な器ほどプロを頼る」は、恥ずかしいことではなく割れ物輸送の王道。自分でやるなら黄金ルールを完璧に、任せるなら早めに相談──どちらかに徹するのが、いちばん割れない選択です。
季節と気候の視点もひとつ。陶磁器そのものは温度変化に強い素材ですが、漆器は高温と極端な乾燥が苦手です。真夏の長期輸送や、砂漠気候の国への発送では、漆器だけ気持ち厚めに包み、受取人に「届いたら涼しい場所へ」と伝えておくと安心。また、雨季の国や船便では箱の湿気対策(ビニール内袋)が器のシミ・カビ予防になります。器は割れなければ何十年も使えるもの──輸送の数週間を丁寧に設計してあげてください。
インボイスと補償・申告額
書類まわりでは、品名・申告額・保険の3点を設計します。品名は「Tableware」とまとめず、「Japanese ceramic tableware (porcelain bowls and plates), 8 pcs」「Japanese lacquerware (wooden soup bowls), 4 pcs」のように素材と数量まで書くのが基本。新品か中古か(new / used)も明示します。
申告額は正直に。ここで重要なのが補償との関係です。EMSの損害賠償は2万円までは無償で付帯し、それを超える価値の品は追加料金で保険を掛けられます。ただし、梱包が不十分と判定された破損は補償の対象外になり得ます。つまり前項の二重箱梱包は、割れを防ぐだけでなく「万一割れたときに補償を受ける資格」を守る意味でも必須なんです。作家物や高価な器は、購入時の価格がわかる資料を控え、申告額と保険額を一致させておく。割れ物こそ、書類と梱包の両輪で守る──これが和食器輸送の保険設計です。
関税の面では、食器は多くの国で低関税〜無税の品目で、個人ギフトの免税枠(EUなら贈答品45ユーロ未満など)に収まれば受取人の負担なしで届きます。作家物や高級セットで申告額が大きくなる場合は、受取国で課税される可能性を受取人に伝えておきましょう。「税金を避けるために安く申告」は、補償額まで下げてしまう自滅手です。割れたときに戻ってくる金額は申告額が基準──和食器では、この一点だけでも正直申告のメリットが際立ちます。
破損していたときの対応手順
万一、届いた器が割れていた場合の動きも知っておきましょう。①開封時の状態を箱・緩衝材ごと写真に撮る(廃棄しない)、②受取人から配達した事業者へ破損の申告をする、③差出人側でも受付局・サービス窓口へ損害賠償の請求手続きをする、の流れです。EMSの場合、請求には期限があるため、届いたらすぐ開封・確認してもらうことが大切。「せっかく届いたから後でゆっくり開けよう」が、補償の機会を逃す典型パターンです。発送したら受取人に「着いたらすぐ開けて、割れていたら箱ごと写真を」とひとこと添える──これが割れ物輸送の締めくくりの作法です。
よくある質問にも短く。「食器と食品を同じ箱で送っていい?」——規制上は可能な組み合わせもありますが、宛先国の食品規制が箱全体の検査リスクを引き上げるため、器は器だけで送るのがおすすめ。「電子レンジ・食洗機対応は伝えるべき?」——海外は食洗機文化圏が多いので、対応可否のメモを添えると親切です(金彩・銀彩の器はレンジ不可など)。「割れた器の一部だけ再送できる?」——セット物の一部破損に備え、セットは同じ窯元の現行品で組むと後から買い足せます。廃盤や一点物は、その一箱が最初で最後——だからこそ梱包に全力を。
行き先別の料金と安い送り方

食器は見た目以上に重い荷物です。夫婦茶碗と皿数枚なら2〜3kgでも、食器セット+緩衝材+二重箱で組むと5〜10kgに届きます。10kgでの料金を、EMSと、中古車輸出大手ビィ・フォアードの個人向け輸送代行ポチロジで比べてみましょう。
| 行き先 | EMS(10kg) | ポチロジ(10kg) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 韓国・台湾 | 10,600円 | 9,338円 | ポチロジが1,262円安い |
| 東南アジア | 13,350円 | 14,050円 | EMSが700円安い |
| ヨーロッパ | 23,500円 | 17,786円 | ポチロジが5,714円安い |
| オーストラリア・NZ | 23,500円 | 14,050円 | ポチロジが9,450円安い |
| アメリカ | 27,100円 | 17,786円 | ポチロジが9,314円安い |
欧米・オセアニア宛は5,000〜9,000円級の差。和食器の人気が高い欧米ほどポチロジが効く構図です。5kgの小さめセットでも、米国宛はEMS15,100円に対しポチロジ12,588円と2,500円以上の差が出ます。アメリカ宛は2026年時点で郵便(小包・EMS)が条件付きの引受運用になっており(条件は時期により変動)、確実性の面でも代行ルートに分があります。ポチロジは通関書類の作成を代行してくれるうえ、割れ物の輸送方法も見積もり時に相談可能。2026年3月からは佐川急便と提携した集荷サービスも始まっています(料金は個別見積もり)。重い食器セットこそ、まず無料見積もりで比較を。
ポチロジの使い方は、①Webの問い合わせフォームから「和食器のセットを◯◯国へ送りたい」と相談(器の内容・点数・おおよその重さを書くと話が早い)、②見積もりを確認、③荷物を倉庫へ送るか集荷を依頼、④通関書類の作成と国際発送はプロが代行、の4ステップ。回答まで無料なので、「EMSと比べてどちらが得か知りたい」だけの相談でも大丈夫です。割れ物という繊細な荷物こそ、送料と輸送品質の両方を見比べてから送り出してください。
回答まで無料なので、「EMSと比べてどちらが得か知りたい」だけの相談でも大丈夫です。割れ物という繊細な荷物こそ、送料と輸送品質の両方を見比べてから送り出してください。日数の目安は、EMSが主要国へ2〜5日、代行の航空便が1〜2週間。誕生日や結婚祝いなど日付の決まった贈り物は、2〜3週間前の発送が安全圏です。年末のホリデーシーズンは世界的に物流が混むため、クリスマス向けの器ギフトは11月中の発送を。急がない引越し荷物なら、時間と引き換えに送料を抑える相談もポチロジの見積もりでできます。
まとめ:和食器の海外発送のコツ

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 現代の市販和食器は問題なく送れる──勝負は規制より梱包
- 鉛入りの古い食器・鉛ガラスは要注意──NZは名指し禁止・古い絵付けはグレー
- 骨董は「食器」でなく「美術品」枠──フランスはEMS不可・高額品は専門ルートも
- 中古食器は完全洗浄・乾燥してから──検疫大国宛はとくに
- 二重箱・1点包み・6面緩衝・隙間ゼロ──割れ物梱包の黄金ルール
- 皿は立てる・蓋は別に包む──プロの定石で欠けを防ぐ
- 梱包不十分は補償対象外になり得る──二重箱は保険の資格でもある
- 欧米・豪NZ宛はポチロジが5,000〜9,000円安い──重い食器ほど比較必須
- 迷ったらポチロジの無料相談へ──器の判定・梱包・送料をまとめて聞ける
「この古い器は送って大丈夫?」「作家物の梱包と保険はどうすれば?」──器は一点ものだからこそ、迷ったらプロに聞くのが確実です。調べて悩む時間より、聞いて確かめる5分のほうが確実で速い──それが一点ものの器の送り方です。ポチロジなら発送可否の確認と見積もりが無料。問い合わせフォームに商品や器の内容を書いて「◯◯国に送れますか」と尋ねれば、素材や梱包の相談まで具体的に答えてもらえます。サービスの実態はポチロジの評判を徹底調査した記事でどうぞ。
本記事の規制・料金情報は2026年7月時点の日本郵便の公式情報等に基づいています。各国の運用は変わることがあるため、発送直前には最新情報もあわせて確認してください。
器は、料理と一緒に暮らしの時間を盛る道具です。規制はふたつの例外だけ、あとは梱包と送料の設計。和食器の海外発送は、この記事の手順どおりに進めれば決して難しくありません。丁寧に包まれて海を渡った茶碗が、遠い国の食卓で湯気を受け止める──その日のために、二重箱のひと手間を惜しまないでください。あなたの器が、世界のどこかの「いただきます」を支えますように。


