こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
ベトナムに荷物を送るとき、気になるのは送料や日数だけではありませんよね。EMSで送れないものはどれか、禁制品に引っかからないか、関税は誰がいくら払うのか。しかもベトナム宛は今、大きな変わり目です。2025年に住所制度が新しくなり、古い住所のまま送ると荷物が返送されてしまいますし、受取人の個人識別番号の提出も求められるようになりました。ここ、知らないと本当に荷物が届かないポイントです。
この記事では、EMS・船便・輸送代行の料金と日数の比較から、はちみつや卵といった意外な禁止品、数量制限のある食品、新ルールへの対応まで、ベトナムへの発送で迷うことをまとめて整理しました。ハノイでもホーチミンでも地方の省でも、読み終わるころには安心して発送準備に入れるはずですよ。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
📋 この記事でわかること
- EMS・船便・輸送代行の料金と日数の違い
- 2025年施行の新住所制度と個人識別番号への対応
- はちみつ・卵・中古品など意外な禁制品リスト
- 数量制限のある食品と関税のしくみ
ベトナムに荷物を送る方法と料金の全体像

まずは発送手段の全体像からです。ベトナム宛は、EMSなどの国際郵便、船便、輸送代行の3系統が基本。そのうえで、2025年から始まった新ルール2つ(新住所制度と個人識別番号)を押さえれば、手段選びで迷うことはなくなりますよ。
送る手段は3択!EMS・船便・輸送代行
ベトナム宛に個人で荷物を送る場合の選択肢を整理すると、次の3つになります。
| 手段 | 向いている荷物 | スピード | ざっくり費用感 |
|---|---|---|---|
| EMS(国際スピード郵便) | 30kgまでの荷物・急ぎ | 速い(数日〜1週間程度が目安) | 500gで1,900円〜 |
| 船便(国際小包) | 急がない大量の荷物 | 遅い(1〜3か月程度が目安) | 重量あたりでは最安級 |
| 輸送代行(ポチロジなど) | 大型・大量・規制が心配な荷物 | 航空便なら速い | 0.5kgで3,713円〜(航空) |
ベトナム宛のEMSはうれしい特徴が多くて、重量は30kgまで、全地域に配達可能で、日曜日も配達してくれます。私書箱宛もOK。フィリピンなど配達エリアに制約のある国と比べると、郵便インフラはかなり使いやすい部類です。
迷ったときの選び方は3ステップ
手段選びに迷ったら、①いつまでに届けたいか(2週間以内なら航空系、急がないなら船便)、②重さ(30kg以内ならEMSが使える、超えるなら輸送代行)、③中身に不安があるか(禁制品の判断に迷う品があるなら事前確認できる輸送代行)の順で考えると、3分で決まります。
そしてベトナム宛でもうひとつ大事なのが「受取人側の準備」です。後ほど詳しく説明しますが、新住所制度と個人識別番号という2つの新ルールがあるため、手段を決める前に受取人へ連絡して、最新の住所・郵便番号・12桁の番号を聞いておくのが、実は最初の一歩になります。ここを飛ばすと、どの手段を選んでも荷物が返ってきてしまいますからね。
SAL便は現在、ベトナム宛の引受けが全面的に停止されています。「安くてそこそこ速い」中間の選択肢がない状態なので、実質は航空便(EMS含む)か船便かの二択です。引受状況は変わることがあるので、発送前に日本郵便の公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
EMSの送料と日数の目安

EMSのベトナム宛料金は「第2地帯(アジア)」の料金です。主な重量帯はこちら。
| 重量 | EMS料金(ベトナム宛) |
|---|---|
| 500gまで | 1,900円 |
| 1kgまで | 3,150円 |
| 1.5kgまで | 3,850円 |
| 2kgまで | 4,550円 |
日数はハノイやホーチミンなどの都市部なら数日〜1週間程度で届くケースが多い印象ですが、通関状況で前後します。あくまで一般的な目安として、正確な料金・日数は日本郵便の公式サイトで確認してください。
重さの測り方と料金を抑えるコツ
EMSの料金は箱込みの総重量で決まります。ダンボール自体が500g〜1kgあるので、中身を詰めてから家庭の体重計で「箱を持って乗る→自分の体重を引く」方式で測っておくと、窓口で想定外の料金になるのを防げます。重量帯の境目(1kg、1.5kg、2kg…)をわずかに超えると数百円上がるので、境目付近なら緩衝材を減らす・軽い箱に替えるなどの微調整も効きますよ。
また、ハノイ・ホーチミン以外の地方の省宛は、都市部より数日多めに見ておくと安心です。テト(旧正月)の前後は現地の物流が混み合い、通関も配達も遅れがち。1月下旬〜2月に届けたい荷物は、いつもより2週間早く出すくらいの余裕を持ちましょう。
書類面では、税関告知書CN23が2枚、インボイスが1枚必要で、記載は英語が推奨。内容品ごとの価格を明確に書くよう求められています。書き方に不安があれば、EMSインボイス作成の書き方完全ガイドを見ながら書けば大丈夫ですよ。
新住所制度で旧住所だと返送される

ここが今いちばん注意してほしいポイントです。ベトナムでは行政区画の再編にともない、2025年7月1日から新しい住所・郵便番号制度が始まりました。そして日本郵便は、新制度に基づく住所と郵便番号が書かれていない郵便物は配達不能として差出人に返送されると明記しています。
つまり、「去年も同じ住所で送れたから大丈夫」が通用しません。省や区の統廃合で住所表記そのものが変わっている地域が多いので、発送前に必ず受取人に最新の住所を確認してください。新住所と郵便番号は、ベトナム政府の検索サイト(mabuuchinh.vn)でも調べられます。
実務的には、受取人にメッセージアプリで「現住所を新制度の表記で送って」と頼み、送られてきた文字列をそのままラベルに書き写すのが最も確実です。自分でローマ字化したり、古い省名のまま書いたりするのが一番危ない。受取人が新住所を把握していない場合は、上記の検索サイトで一緒に確認してもらいましょう。行政区画の統廃合で「省の名前ごと変わった」地域もあるので、「先月送れたから今月も同じでいい」という思い込みは禁物です。
ラベルにはできる限り受取人の携帯電話番号も書きましょう。現地の配達員が受取人に直接連絡できるため、不着リスクがぐっと下がります。あて名の国名表記は「VIET NAM」で。旧国名などの表記だと返送の対象になります。
受取人の個人識別番号が必要になった
もうひとつの新ルールがこれです。物品を送るベトナム宛の郵便物には、受取人の12桁の個人識別番号(またはベトナムの納税者番号)の提供が必要になりました。通関の電子データに「TAXコード・VAT番号」として登録される情報です。
番号自体は受取人に聞けばすぐわかるものなので難しくはないのですが、知らずに窓口へ行くと記入欄で手が止まります。発送前に受取人から12桁の番号を聞いておく。これをチェックリストに入れておきましょう。
技能実習生や特定技能で来日している同僚の家族へ送ってあげるケースでは、受取人側が制度に詳しいことが多いです。「CCCD(カードの番号)を教えて」と伝えればスムーズですよ。
この12桁の番号は、EMSラベルそのものではなく、差出時に作成する通関電子データの「TAXコード・VAT番号」欄に入力します。郵便局の窓口で国際マイページの入力を求められたときに慌てないよう、スマホのメモに番号を控えてから行くとスムーズです。もし受取人が納税者番号(MST)を持つ事業者なら、そちらの番号でも構いません。
30kg超や大型の荷物はポチロジへ

EMSの上限30kgを超える荷物や、家具・家電などの大型品、引っ越しレベルの量になると、郵便では手に負えません。ここで選択肢になるのが、海外輸出大手ビィ・フォアードが運営する個人向け輸送代行のポチロジです。
ベトナムは対応国に含まれていて、国際航空輸送の料金は0.5kgで3,713円〜、1kgで4,487円〜が目安です(2026年7月時点の公式料金表より)。少量ならEMSのほうが安いので、使いどころは次のような場面です。
- 30kg超・大型・複数個口──郵便で断られるサイズも相談できる
- 集荷あり──重い箱を郵便局へ持ち込まなくていい
- 通関書類はプロが代行──新住所制度や個人識別番号などの要件も相談しながら進められる
- 送れるかどうかの確認・見積もりまで無料──「これはベトナムに送って大丈夫?」に答えてもらえる
とくにルールが激変している今のベトナム宛は、「まず無料で聞いてから送る」がいちばん失敗しない進め方だと思います。
ポチロジ利用の流れは4ステップ
使い方はシンプルで、①問い合わせフォームで「品物・お届け先・だいたいのサイズと重さ」を伝える → ②発送可否と見積もりが返ってくる(ここまで無料) → ③納得したら集荷依頼または倉庫へ発送 → ④書類作成と輸出手続きはお任せで、追跡番号を受け取って完了です。新住所や個人識別番号のような「最近変わったルール」も相談しながら進められるのが、いま輸送代行を使う一番のメリットかもしれません。
ベトナムに荷物を送る際の禁制品と注意点

ここからは「送れないもの」の話です。ベトナムの禁制品リストは独特で、他の国では問題にならない食品や日用品が名指しで禁止されています。意外な禁止品、中古品のルール、数量制限の3段構えで見ていきましょう。
はちみつや卵など意外な禁止品
ベトナム宛の郵便で禁止されている品目には、「えっ、これも?」というものが並んでいます。代表的なものを挙げますね。
- はちみつ(酢・砂糖きびの糖みつなども同じ扱い)
- 卵──鶏やあひるだけでなく、魚やかにの卵も対象。いくら・たらこ系の加工品は要注意
- 塩漬けの魚・小えび
- たまねぎ・乾燥にんにくなどの野菜類(たけのこなど一部例外あり)
- すいかの種子などの種子類
- 無線機器(ベトナムの電波法制に触れるもの)
健康食品としてはちみつを送りたい、日本の珍味を食べさせてあげたい、という気持ちはよくわかるのですが、リストに載っている以上は没収・返送のリスクを覚悟することになります。品目リストは変わることもあるので、最新の禁制品は日本郵便の公式サイトで確認してください。手荷物で持ち込む場合のルールは別体系なので、渡航前ならベトナムへの持ち込み禁止食品ガイドのほうを参考にどうぞ。
逆に送りやすい定番の品物は?
ベトナム宛の仕送りで定番的に選ばれているのは、日本のお菓子(チョコ・クッキー・キャンディなど動物性成分の少ないもの)、緑茶、化粧品や日用品(スプレー缶以外)、子ども服や文房具の新品あたりです。粉ミルクや健康食品は人気ですが、成分や量によって判断が分かれるので、多めに送るなら事前確認を。いずれも家族が使い切れる常識的な量にとどめるのが、通関をスムーズに通すコツですよ。
中古の服や家電は送れない

ベトナムは中古品の輸入を厳しく制限している国で、郵便の禁制品リストにも中古の衣類、毛布、蚊帳、靴、サンダル、電気製品などが並んでいます。「着なくなった子ども服をまとめて送ってあげよう」「使っていない家電を譲ろう」という、善意の定番がまさにNGなんです。
衣類については「贈物を除く」という例外の書き方がされていますが、贈り物かどうかの判断は通関側に委ねられます。まとまった量の中古衣類は商用とみなされるリスクが高いので、確実に届けたいなら新品を送るか、事前に窓口や輸送業者に相談するのが安全です。
中古スマホやゲーム機も「中古の電気製品」に該当し得ます。家族に譲りたい場合は、郵便で送る前に必ず可否を確認しましょう。判断に迷うものこそ、無料で聞ける窓口を使うのが正解です。
新品を送る場合も、ブランド品や家電は「商用の輸入」とみなされないよう気を配りたいところ。同じ品を何個も入れず、レシートや購入証明を同封して贈り物であることを示せるようにしておくと、万一税関で確認が入ったときに話が早くなります。インボイスの品名も「Used clothes」ではなく「New clothes (gift)」のように、新品・贈答であることがわかる書き方にしましょう。
乾燥肉や干し魚は数量制限あり

「全面禁止ではないけれど、量に上限がある」グループもあります。日本の食品を送るときに関係しやすいのはこのあたりです。
| 品目 | 扱い |
|---|---|
| 乾燥肉・塩漬けの肉 | 数量制限あり(品目ごとに上限) |
| 干し魚・干しいか | 数量制限あり(品目ごとに上限) |
| いんげん(豆類) | 1,000gまで |
| 乾燥いも | 1,000gまで |
| 濃縮脂肪(ラードなど) | 1,000gまで |
ビーフジャーキーやするめのような乾き物は「少量ならOK、箱いっぱいはNG」という世界です。お土産感覚の量にとどめておくのが無難ですね。上限の詳細は品目ごとに定められているので、多めに送りたいときは差し出し前に郵便局の窓口で確認してください。
申告のコツは、品名を具体的に書くことです。「Food」とだけ書くと検査対象になりやすく、「Dried squid 300g」「Rice crackers 5 packs」のように品名と数量を明記したほうが、むしろすんなり通ります。数量制限のある品は、制限内であることが申告書から読み取れる書き方を意識してください。あいまいに書いてごまかすより、正確に書いて堂々と送るほうが結果的に早く届きますよ。
たばこと薬を送るときの注意
まず、紙巻たばこ・葉巻はベトナム宛の郵便では禁止です。日本のたばこを送ってほしいと頼まれるケースは多いのですが、郵便では応えられません。
薬については、人や動物に危険をもたらし得る医薬品や麻薬成分を含むものが禁止対象です。一般的な市販薬を家族の分だけ送るような場合でも、個人使用の常識的な量にとどめる、処方薬なら処方内容のわかる書類を添える、といった配慮をしてください。健康に関わることなので、判断に迷ったら自己判断せず、日本郵便の窓口や輸送業者、必要に応じて専門家に確認してから送るのが鉄則です。
ちなみに、ヤマト運輸など宅配系の国際便で送ろうとして手続きが進まない、というご相談もよくあります。原因の切り分けはヤマトの海外発送が進まないときの解決ガイドにまとめています。
関税と免税の仕組み
ベトナム側では、輸入される荷物への関税・付加価値税(VAT)は受取人負担が原則です。そして関税のルールも2025年に大きな変更がありました。これまで100万ドン以下の少額輸入品を免税とする制度がありましたが、2025年2月に撤廃され、少額の荷物でも原則として課税対象になっています。
「安いものだから税金はかからないでしょ」という感覚はもう通用しない、と考えておいてください。贈答品の扱いなど細かな免税規定は残っていますが、条件は変わりやすいので、金額の大きい荷物を送る前にはベトナム税関の最新情報を確認するか、輸送業者に聞くのが確実です。
受取人に前もって伝えておくべきこと
関税は受取人に請求されるため、何も知らせずに送ると「身に覚えのない請求が来た」と受取人を驚かせてしまいます。発送したら、①追跡番号、②中身と申告金額、③関税がかかる可能性があること、の3点をメッセージで伝えておきましょう。とくに申告金額は受取人側の関税計算の基準になるので、共有しておくと現地でのやりとりがスムーズです。
インボイスの金額は正直に書きましょう。実際より安く申告する「アンダーバリュー」は、発覚すれば追徴やペナルティの対象で、受取人に迷惑がかかります。ここで挙げた制度の内容はあくまで執筆時点の一般的な情報なので、最終的な判断は公式情報と専門家への確認をお願いします。
まとめ:ベトナムに荷物を送る前の確認

最後に、ベトナムに荷物を送る前のチェックリストです。
- 受取人に最新の住所・郵便番号を確認(2025年施行の新住所制度。旧住所は返送される)
- 受取人の12桁の個人識別番号を聞いておく(通関データに必要)
- 30kgまで&急ぎ→EMS(500g 1,900円〜・日曜配達あり)
- 大量&急がない→船便(SAL便は停止中)
- 30kg超・大型・判断に迷う→ポチロジなど輸送代行に無料相談
- はちみつ・卵・たばこ・中古品はNG。乾き物は数量制限に注意
- 少額免税は撤廃済み。関税・VATは受取人負担が原則
ルール変更の多いタイミングですが、逆に言えば、最新ルールを押さえたこの記事の内容どおりに準備すれば大丈夫。それでも「この荷物は大丈夫かな?」と引っかかるものがあるなら、送れるかどうかの確認と見積もりまで無料のポチロジに聞いてから決めるのが安心です。
あなたの荷物が、無事にベトナムのご家族やご友人のもとへ届きますように。


