こんにちは。セカイニオクル、運営者の「アキ」です。
このブログ「セカイニオクル」は、海外転勤・留学・国際発送の3つのテーマで、日本から海外への荷物の送り方・生活準備に関する情報をまとめたサイトです。
📌 セカイニオクルでわかること
今日はいつもの発送・海外準備の話から少し離れて、運営者である私自身の、とても個人的な話をさせてください。私は30年以上、あがり症に苦しんできました。人前に立つだけで手も声も震え、頭が真っ白になり、吐き気で何度もトイレに駆け込んだ人間です。
このブログを始めたのも、実はそのあがり症と無関係ではありません。なぜ海外発送のサイトの運営者が、わざわざあがり症の話をするのか。それも含めて、私が人前に立てるようになるまでの全部を、できるだけ正直に書きます。同じように苦しんでいるあなたに、そして海外で人前に立つ場面が待っているあなたに、何か一つでも持ち帰ってもらえたらうれしいです。
📋 この記事でわかること
- 30年あがり症だった私が試した克服法と、その正直な手応え
- 薬(β遮断薬)に頼ると決めた経緯と、合う薬・合わない薬があったリアル
- 緊張を消すこと以上に大切だった「伝える中身」の話
- 海外赴任・留学で、あがり症がどう試されるか
30年苦しんだ私のあがり症 克服 体験談(前半)
まずは、私がどれだけあがり症に支配されてきたかという話から始めさせてください。きれいごとは抜きにします。
あがり症に人生を支配されていた30年
手の震え、声の震え、動悸、赤面、発汗、息苦しさ、そして頭が真っ白になる感覚。あがり症の身体症状と呼ばれるもの、私はほぼすべてが出るタイプでした。
最初の記憶は、小学生のころのピアノの発表会です。緊張で前日から食事が喉を通らず、出番の直前にトイレで吐きました。「どうして自分だけこんなにおかしいんだろう」。あの孤独感が、私のあがり症人生の始まりでした。それから30年、私はずっとこの症状と一緒に生きてきました。
発表会・面接・プレゼンで起きた地獄
大人になっても何も変わりませんでした。就職活動の面接では、自己紹介の最初のひと言が出てこない。声が震え、頭が真っ白になり、せっかく準備した言葉がすべて飛ぶ。社会人になってからも、大事なプレゼンの日は朝から胃が縮こまり、会議室で名前を呼ばれた瞬間に胃の底から熱いものがこみ上げる。スーツの内ポケットに、こっそりエチケット袋を忍ばせて出社していた時期もあります。

当時の私は「緊張する自分はダメな人間だ」と本気で思い込んでいました。でも今ははっきり言えます。あがり症は性格の弱さではなく、脳と自律神経の反応です。プレッシャーを感じると脳が”危険”と判断し、交感神経が一気に高ぶる。心拍が上がり、手が震え、思考が止まる。これは意志の力で「緊張するな」と念じても止まらない、れっきとした身体の仕組みなんです。
「克服したい」ともがいて試したこと
当然、私もただ耐えていたわけではありません。あがり症を克服したくて、本当にいろいろ試しました。腹式呼吸、丹田に力を入れる、手のひらに「人」と書いて飲む、本番前のルーティン、認知行動療法的な考え方の本、場数を踏むための朝礼当番への立候補……。
どれも、まったく無駄だったとは言いません。少しは助けになったものもあります。でも、根本的な「あの震えと吐き気」を抑えるところまでは届かなかった。努力でなんとかしようとするほど、「これだけやってもダメだった」という失敗体験が積み重なって、かえって自信を失っていく。これがあがり症の一番つらいループでした。
薬に頼ると決めた日
転機は、「もう、頼れるものには頼ろう」と腹をくくった日でした。あがり症の身体症状(震えや動悸)に対しては、医療の選択肢があります。私は心療内科を受診し、医師に相談したうえで、β遮断薬と呼ばれる種類の薬を試すことにしました。

β遮断薬は、本来は高血圧や不整脈などに使われる心臓の薬です。緊張で高ぶった心臓の反応をおさえる働きがあるため、あがり症の場面で用いられることがありますが、これはいわゆる適応外の使い方になります。使うかどうかは必ず医師の判断のもとで、というのが大前提です。
「薬に頼るなんて逃げだ」と思う人もいるかもしれません。でも私は、メガネと同じだと考えるようにしました。目が悪い人がメガネをかけるのと同じで、身体の反応が強く出る人が、その反応を抑える道具を使う。何も恥ずかしいことではない。そう思えた瞬間、少しだけ前に進めた気がしました。
合う薬と合わない薬があった現実
ただし、薬なら何でも効く、という単純な話ではありませんでした。これは強調しておきたいところです。
私の場合、ある薬(ビソプロロール/メインテートという薬です)は、正直あまり効果を実感できませんでした。効きが比較的おだやかと言われる薬で、「効いている」という手応えが感じられない。すると私のようなあがり症人間は「本当に効いてるのか、効かなかったらどうしよう」という不安に逆に飲み込まれてしまう。薬の作用うんぬん以前に、自分の心がその薬を打ち消していたのだと思います。薬は、合う・合わないが本当に人それぞれ。これは身をもって学びました。
くり返しますが、これはあくまで私個人の体験です。薬の効果や副作用には個人差があり、合うかどうかも人によってまったく違います。だるさや脈が遅くなるなどの副作用が出ることもありますし、自己判断で急にやめるのも危険です。服薬を検討する場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
あがり症 克服 体験談から本当に伝えたいこと(後半)
ここからが、私がこの記事で一番伝えたかったことです。薬の話で終わると思った人、もう少しだけお付き合いください。
私を変えた「薬の使い方」と2つの工夫
合わない薬もありましたが、医師に相談しながら自分に合う薬との付き合い方を見つけ、最終的に私は500人の前でも話せるようになりました。そこに至るまでには、薬だけでなく、知恵袋にも口コミサイトにも載っていない「2つの工夫」がありました。何を、どんな順番で、どう積み重ねたのか——その全プロセスは、長くなるのでnoteの体験記に包み隠さずまとめています。
あがり症で30年苦しんだ私が、薬と2つの工夫で500人の前に立てるまで【完全版・体験記】
ここでも一応書いておきます。合う薬や方法は人によって違い、効果には個人差があります。薬のことは必ず医師にご相談ください。そのうえで「自分に合う道を本気で探したい」という方には、あの頃の私が一番ほしかった情報を全部詰め込みました。
緊張を消すより大事だった「伝える中身」
そして、克服の先で私が痛感したことがあります。少し厳しい話かもしれません。
あがり症を克服しても——仮に薬で完璧に緊張をゼロにできたとしても、それだけでは何も解決しないということです。なぜなら人前で本当に問われているのは「緊張しているかどうか」ではなく、「あなたが何を伝えられる人間か」だからです。
伝えたい中身、積み上げてきた知識、自分の経験、ノウハウ、能力、そしてそれを言葉にする力。これが無ければ、緊張が消えた先に残るのは「ただ緊張しないだけの、中身のない人」です。私はそれが一番怖い。震えずに堂々と、空っぽのことを話す人にはなりたくなかったんです。
ブログで言語化力を鍛えるという選択
だから私は、こう割り切りました。緊張という身体の症状は、必要なら薬の力を借りる。そこは潔く頼る。でも、それ以外——伝える信念と、伝える力を磨くことだけは絶対に怠らない、と。
その「伝える力」を鍛えるために始めたのが、実はこのセカイニオクルというブログです。書くことは、自分の頭の中をひたすら言語化し、相手に届く形に整える訓練そのもの。人前で話すのが怖いなら、まず書くことから「伝える筋肉」を育てればいい。私はそう考えています。あがり症で口下手だった私が、こうして何千文字も思いを綴れるようになったのは、間違いなくブログのおかげです。
海外でこそ、あがり症は試される
もう一つ、このブログのテーマである海外と、あがり症は深くつながっています。
海外赴任や留学を経験するとわかりますが、現地では「人前で話す」場面が日本以上に増えます。英語での自己紹介、会議でのプレゼン、現地採用の面接、子どもの学校での保護者の集まり、ご近所づきあい。母国語ですら緊張する私たちにとって、慣れない英語で人前に立つのは、まさに二重の試練です。

でも逆に言えば、ここが大きなチャンスでもあります。海外では「完璧な発音」より「何を伝えたいか」が圧倒的に重視されます。つまり、緊張のうまさより中身と伝える意志が問われる世界。あがり症で悩んできた私たちが、これまで磨いてきた「伝えることへの真剣さ」が、海外でこそ武器になるのです。
海外で人前に立つ日に向けて、できる準備は意外とたくさんあります。渡航前の段取りで頭をいっぱいにしないことも、当日の緊張を減らす立派な対策です。準備の抜け漏れが不安な方は、海外赴任・留学の準備チェックリストも使ってみてください。やるべきことが見える化されるだけで、心はずいぶん軽くなります。
同じあがり症のあなたへ伝えたいこと
もし今あなたが、あの頃の私のように人前で震えているなら、これだけは伝えたい。あなたは弱くないし、おかしくもありません。緊張するのは、その場面に本気で向き合おうとしている証拠です。どうでもいい場面で、人は震えたりしません。
その場の緊張を和らげる工夫はちゃんとあります。つらすぎるなら医療を頼ってもいい。そして、緊張が少し和らいだら、ぜひその先の「伝える中身」を育てることに目を向けてください。順番はどちらからでもいい。両方そろったとき、人前はもう、あなたを苦しめる場所ではなくなります。
まとめ:あがり症 克服 体験談の先にある一歩
最後に、私のあがり症 克服 体験談をまとめます。
- あがり症は性格の弱さではなく、脳と自律神経の反応。自分を責めない。
- 身体症状がつらいときは、医師に相談したうえで薬という選択肢もある(適応外・個人差あり・必ず医師へ)。
- 薬は合う・合わないが人それぞれ。合わないと感じたら自己判断せず相談を。
- 緊張を消すこと以上に大切なのは「伝える中身」。私はブログで言語化力を鍛えた。
- 海外赴任・留学では人前に立つ場面が増えるが、中身と伝える意志があれば武器になる。
緊張という目の前の症状を改善した、その先には「あなたの本当の能力が試される」という次のステップが必ず待っています。あなたは、その準備ができているでしょうか。緊張だけを和らげても本当の解決にはならない——この現実を知っておくことも、遠回りのようでいて一番の近道だと、私は思います。
あなたが次に人前に立つ日が、少しでも呼吸のしやすい一日になりますように。そして願わくば、その舞台が海を越えた先であることを、心から応援しています。
※本記事は運営者個人の体験と一般的な情報をまとめたものであり、特定の治療法や薬の効果を保証するものではありません。あくまで一般的な目安としてお読みください。健康や治療に関する正確な情報は公的機関や医療機関の公式情報をご確認のうえ、最終的な判断は医師など専門家にご相談ください。


