日本からオーストラリアへ荷物送れないもの：調査レポート（2025年版）

オーストラリアは世界で最も厳格なバイオセキュリティ規制を持つ国です。固有の生態系を保護するため、Biosecurity Act 2015に基づき、動植物の検疫を極めて厳しく管理しています。

違反時の制裁は事案により大きく、空港等での侵害通知（オンザスポット罰金）から、数十万豪ドル規模の民事ペナルティまであり得ます。（従来の「最大4,400豪ドル」は一部ケースの即時罰金例に過ぎません）

ペナルティを未然ふ防ぐために、6つの主要配送業者(日本郵便EMS、FedEx、DHL、ヤマト運輸、UPS、ポチロジ)と、食品、電子機器、衣類、スポーツ用品、化粧品、医薬品、その他特殊品目の配送規制について、徹底調査しました。

最重要ポイント5つ

• 食品・植物・動物製品は極めて厳格：肉製品、乳製品、生鮮食品、種子、土壌は原則禁止
• 正直な申告が必須：虚偽・不申告は侵害通知や起訴対象。
• 配送会社で規制が異なる：ヤマト運輸はリチウム電池製品不可、日本郵便は医薬品不可など
• 関税とGST：税関での徴収は通常1,000豪ドル超が対象（タバコ・酒類を除く低額貨物は原則免税）。ただし低額輸入品（≤1,000豪ドル）は販売事業者・プラットフォーム側でGST徴収となる制度が2018年から導入。
• 2020年以降規制強化：米・豆類などの穀類、バッテリー関連、木材梱包材の管理強化。個人輸送は実務上極めて困難な品目が増加。

オーストラリア 荷物｜送れるもの・送れないもの・グレーゾーン

送れるもの100選（カテゴリー別一覧）

以下の商品は適切な手続きで送付可能です。ただし配送会社により対応が異なります。

食品・飲料（20品目）

1. 緑茶・紅茶・コーヒー（申告不要）
2. 醤油・味噌・調味料（市販品のみ）
3. 焼き海苔・昆布・かつお節（乾燥品）
4. せんべい・焼き菓子（市販品）
5. インスタント麺（肉・卵エキスなし）
6. 缶詰魚製品（10kg以下）
7. ジャム・蜂蜜（商業包装、検査あり）
8. チョコレート・飴（市販品）
9. スナック菓子（動物由来成分なし）
10. 海苔の佃煮（市販品）
11. 梅干し（種なし推奨）
12. 漬物（市販品、発酵食品は申告）
13. カレールー（肉エキスなし）
14. 粉末スープ（肉エキスなし）
15. ふりかけ（肉・卵エキスなし）
16. わさび・からし（チューブ、市販品）
17. 抹茶・粉末緑茶
18. ゼリー・プリン（市販品、卵不使用）
19. ビスケット・クッキー（市販品）
20. 乾燥ワカメ・ひじき

電化製品（20品目）

21. 炊飯器・電気ポット（電圧確認、240V対応推奨）
22. パソコン・タブレット（ヤマト除く、バッテリー100Wh以下）
23. スマートフォン（ヤマト除く、充電率30%以下推奨）
24. カメラ・一眼レフ（ヤマト除く）
25. ゲーム機（ヤマト除く）
26. モバイルバッテリー（100Wh以下、特別梱包、ヤマト除く）
27. ワイヤレスイヤホン・スピーカー（ヤマト除く）
28. 電動歯ブラシ（バッテリー小型）
29. 電気シェーバー
30. ドライヤー・ヘアアイロン（電圧確認）
31. 電卓・電子辞書
32. 腕時計・スマートウォッチ（ヤマト除く）
33. USB充電ケーブル・アダプター
34. 外付けハードディスク
35. キーボード・マウス
36. スピーカー（有線）
37. ヘッドホン（有線）
38. 電子体温計
39. 血圧計（電池式）
40. 懐中電灯（LED、電池別送推奨）

衣類・日用品（30品目）

41. 衣類全般（清潔な状態）
42. 下着・靴下
43. 帽子・手袋・マフラー
44. タオル・バスタオル（清潔）
45. 靴・スニーカー（土・泥除去必須）
46. バッグ・リュック（清掃済み）
47. 財布・ベルト（革製品、CITES対象外）
48. サングラス・メガネ
49. 化粧品（個人使用、液体は制限）
50. シャンプー・リンス（500ml以下推奨）
51. 化粧水・乳液（個人使用量）
52. 石鹸・ボディソープ
53. 歯ブラシ・歯磨き粉
54. 生理用品
55. おむつ（赤ちゃん用）
56. タオル類（毛布、動物毛は検疫対象外のもの）
57. カーテン（清潔）
58. クッション（羽毛は検疫対象）
59. ティッシュペーパー
60. トイレットペーパー
61. 洗濯ネット
62. ハンガー（プラスチック・金属）
63. 洗濯洗剤（粉末、液体は制限）
64. 柔軟剤（液体、制限内）
65. 食器用洗剤（非可燃性）
66. スポンジ・たわし
67. ゴミ袋
68. ラップ・アルミホイル
69. ジップロック
70. 弁当箱（プラスチック・金属）

書籍・趣味（15品目）

71. 書籍・漫画・雑誌（不快物品除く）
72. 文房具全般（ペン・ノート・消しゴム等）
73. シール・ステッカー
74. ぬいぐるみ（清潔、土・種子なし）
75. フィギュア（プラスチック・樹脂製）
76. プラモデル（未組立・組立済み）
77. ジグソーパズル
78. トランプ・カードゲーム
79. ボードゲーム（木製部品は検疫確認）
80. ゲームソフト（CD・カートリッジ）
81. DVD・Blu-ray（リージョン確認）
82. 音楽CD
83. 手芸用品（糸・布・針等）
84. 絵の具・画材（液体は制限）
85. 折り紙・千代紙

スポーツ用品（15品目）

86. サーフボード（使用済みは徹底清掃、土・海藻除去）
87. ゴルフクラブ（清掃済み）
88. ゴルフボール
89. テニスラケット・ボール
90. バドミントンラケット・シャトル
91. 卓球ラケット・ボール
92. サッカーボール・バスケットボール（空気抜く）
93. 野球グローブ・ボール（土除去）
94. 釣り竿（清掃済み、土・水草除去）
95. ヨガマット（清潔）
96. ダンベル・筋トレ用品
97. 水着・ゴーグル
98. スポーツウェア（清潔）
99. ランニングシューズ（土除去）
100. 自転車用品（ヘルメット、グローブ、清掃済み）

送れないもの100選（理由別分類）

食品・農産物（30品目）- バイオセキュリティ規制

商品	禁止理由	代替手段
生肉・冷凍肉・ハム・ベーコン	口蹄疫・アフリカ豚熱リスク	レトルト缶詰（条件付き）
チーズ・牛乳・バター・ヨーグルト	口蹄疫リスク	現地購入
生鮮果物・野菜（全種類）	ミバエ・病害虫侵入	缶詰・ジャム（加工品のみ）
米・乾燥豆類	Trogoderma対策（2020年規制強化）	現地購入
生卵・マヨネーズ	鳥インフルエンザ	現地購入
肉エキス入りカップ麺	口蹄疫リスク（実務上没収多数）	肉エキスなし製品
ドライフルーツ・干し柿	害虫混入	現地購入
自家製食品全般	原材料不明	市販品のみ
ペットフード	動物由来原料、輸入許可必須	現地購入

1. 牛肉・豚肉・鶏肉（生・冷凍・加工品すべて）
2. ソーセージ・ウインナー
3. 肉の缶詰（レトルト処理不十分）
4. ビーフジャーキー・豚トロ
5. チーズ全種類
6. 牛乳・乳製品
7. ヨーグルト
8. バター
9. 生鮮野菜（レタス・トマト・きゅうり等）
10. 生鮮果物（りんご・みかん・バナナ等）
11. 冷凍野菜・果物
12. 生卵
13. 卵入り加工品（自家製）
14. マヨネーズ（卵入り）
15. 米（白米・玄米・もち米）
16. 小豆・大豆・レンズ豆等の乾燥豆類
17. 肉エキス入りカレールー
18. 肉エキス入りスープの素
19. 肉エキス入りカップ麺・インスタント麺
20. ドライフルーツ全般
21. 干し柿・干しぶどう
22. 自家製漬物
23. 自家製ジャム
24. 自家製梅干し
25. 手作りパン・ケーキ
26. ペットフード（ドッグフード・キャットフード）
27. 鳥の餌（種子入り）
28. 土付き野菜
29. 生の魚介類
30. 牡蠣・貝類（生・加工品）

植物・種子・土壌（15品目）

31. 土壌（完全禁止、0.1%以上の付着も違反）
32. 種子全般（播種用は植物検疫証明書必須、米は個人輸入禁止）
33. 生きた植物・苗木
34. 球根（チューリップ・ユリ等）
35. 挿し木・接ぎ木用枝
36. 観葉植物
37. 盆栽
38. 草花の種
39. 野菜の種
40. 果樹の種
41. 種子入り梅干し
42. 種子入り柿
43. ポプリ（種子・植物片含む）
44. ドライフラワー（未処理）
45. 土付き商品全般

タバコ・アルコール・危険物（20品目）

商品	禁止理由	備考
タバコ製品	2019年7月以降、ABF許可証必須	郵送不可、旅行者25本まで
電子タバコ	2024年3月以降、ライセンス必須	個人輸入完全禁止、罰金最大22万豪ドル
香水・コロン（大量）	可燃性液体、航空危険物	少量は限定数量規制で可
ヘアスプレー・ムース	エアゾール規制、爆発リスク	特別梱包・契約必要
マニキュア・除光液	可燃性液体	少量は条件付き
漂白剤・排水洗浄剤	腐食性物質	完全禁止
マッチ・ライター	発火物	完全禁止
花火・クラッカー	爆発物	完全禁止

46. タバコ（紙巻き・葉巻）
47. 電子タバコ・VAPE本体
48. 電子タバコ用リキッド
49. 加熱式タバコ（IQOS等）
50. 大量の香水（航空危険物）
51. 大量のコロン
52. ヘアスプレー
53. ムース・ヘアフォーム
54. 制汗スプレー
55. マニキュア（大量）
56. 除光液（大量）
57. ペンキ・塗料
58. シンナー・溶剤
59. 漂白剤
60. 排水洗浄剤
61. ガソリン・灯油
62. マッチ
63. ライター
64. 花火
65. クラッカー

武器・刃物（15品目）

66. 自動ナイフ・バタフライナイフ
67. 投げナイフ
68. 手裏剣
69. 銃器（モデルガン含む、許可なし）
70. 弾薬・爆発物
71. ナックルダスター（メリケンサック）
72. 警棒
73. スタンガン
74. 催涙スプレー
75. クロスボウ
76. エアガン（威力強）
77. BB弾・ペレット
78. 剣・刀（真剣、許可なし）
79. スパイク付きグローブ
80. 武器として設計された刃物

医薬品・違法物質（10品目）

81. 麻薬・覚醒剤
82. 向精神薬（処方箋なし）
83. 未承認医薬品（TGA承認なし）
84. 処方箋なしの処方薬
85. ヒト由来医薬品（インスリン除く）
86. 動物由来医薬品
87. 偽造医薬品
88. 大麻・CBD製品（THC含有）
89. ステロイド（処方箋なし）
90. 中絶薬（処方箋なし）

その他（10品目）

91. 現金（10,000豪ドル超は申告必須、郵送非推奨）
92. アスベスト含有製品
93. 象牙
94. べっ甲
95. 珊瑚（CITES対象）
96. 毛皮（CITES対象種）
97. 違法文化財
98. ポルノグラフィー
99. 人種差別・暴力扇動物品
100. 偽造品・海賊版

グレーゾーン（条件付き・要確認）100選

食品（条件付き許可）30品目

商品	条件	必要書類・手続き	成功率
レトルトカレー（肉入り）	口蹄疫非発生国製造、F0値2.8以上、密封容器	製造国表示、商業レトルト処理証明	中（実際は没収例あり）
カップ麺（肉エキス入り）	微量でも没収例多数	正確な成分表示	低（推奨しない）
インスタント麺（卵入り）	卵10%未満、常温長期保存可	成分表示	中～高
干物（塩水魚）	内臓・鰓除去、10kg以下	魚種確認、淡水魚は不可	中
蜂蜜	商業包装、到着時検査必須	検査受入れ	中（検査料発生）
ハーブティー（果実入り）	柑橘類の皮・果実入りは輸入許可必要	輸入許可証	低～中
漢方薬	TGA規制、3ヶ月分まで	成分証明、Aristolochia不含	中
サプリメント	3ヶ月分、禁止成分不含	成分表示（英語）、処方箋（該当時）	高

1. レトルトカレー・シチュー（肉入り）
2. 缶詰肉製品（レトルト処理済み）
3. 肉エキス入りカップ麺（微量）
4. 卵入りインスタント麺
5. 干物（魚、塩漬け）
6. 鰹節・煮干し（内臓除去）
7. 蜂蜜
8. ジャム（市販品）
9. ピーナッツバター
10. 栗・銀杏（調理済み）
11. ハーブティー（果実入り）
12. 柑橘類の皮入り食品
13. ナッツ類（殻付きは不可）
14. コーヒー豆（未焙煎は検疫対象）
15. カカオ豆（未加工は検疫対象）
16. スパイス（種子は検疫対象）
17. 漢方薬（TGA規制）
18. サプリメント（成分確認）
19. プロテインパウダー（動物由来原料確認）
20. ビタミン剤（禁止成分確認）
21. 健康食品（成分確認）
22. 酵素ドリンク（発酵食品、申告）
23. 青汁（植物由来、成分確認）
24. コラーゲン（動物由来、確認）
25. グルコサミン（動物由来、確認）
26. 昆布茶（加工品）
27. 抹茶ラテ（粉末、乳製品不使用確認）
28. ココア（加工品）
29. インスタントコーヒー（乳製品入り確認）
30. 粉末緑茶（加工品）

電子機器（配送会社による）20品目

31. スマートフォン（ヤマト不可、他社は条件付き、バッテリー100Wh以下、充電率30%以下）
32. ノートパソコン（ヤマト不可、他社は条件付き）
33. タブレット（ヤマト不可、他社は条件付き）
34. モバイルバッテリー（100Wh以下、特別梱包、危険物申告書、ヤマト不可）
35. ワイヤレスイヤホン（ヤマト不可、他社は条件付き）
36. Bluetoothスピーカー（ヤマト不可、他社は条件付き）
37. スマートウォッチ（ヤマト不可、他社は条件付き）
38. 電動歯ブラシ（充電式、小型バッテリー）
39. 電気シェーバー（充電式）
40. デジタルカメラ（ヤマト不可、他社は条件付き）
41. ビデオカメラ（ヤマト不可、他社は条件付き）
42. GoPro・アクションカメラ（ヤマト不可、他社は条件付き）
43. ドローン（バッテリー規制、輸入規制確認、ヤマト不可）
44. 電動工具（バッテリー取外し推奨）
45. 掃除機（充電式、ヤマト不可）
46. 電動キックボード（バッテリー大容量、輸送困難）
47. 電動自転車（バッテリー大容量、輸送困難）
48. ポータブルゲーム機（ヤマト不可、他社は条件付き）
49. 電子書籍リーダー（ヤマト不可、他社は条件付き）
50. 翻訳機（バッテリー内蔵、ヤマト不可）

医薬品・化粧品（TGA規制）20品目

51. 処方薬（オーストラリアの処方箋必須、3ヶ月分まで）
52. 市販薬（風邪薬等、3ヶ月分まで、コデイン含有は処方箋必要）
53. 鎮痛剤（ロキソニン等、3ヶ月分まで）
54. 胃腸薬（3ヶ月分まで）
55. 湿布（3ヶ月分まで）
56. 目薬（3ヶ月分まで）
57. 軟膏・塗り薬（3ヶ月分まで）
58. 漢方薬（成分確認、3ヶ月分まで）
59. ビタミン剤（禁止成分不含、DHEA、Yohimbe等）
60. サプリメント（禁止成分不含）
61. プロテイン（動物由来原料確認）
62. コラーゲンサプリ（動物由来原料確認）
63. グルコサミン（動物由来原料確認）
64. コンドーム（個人使用量）
65. 日焼け止め（SPF15以上はTGA規制、3ヶ月分まで）
66. 制汗剤（個人使用量）
67. 虫除けスプレー（DEET濃度確認）
68. 妊娠検査薬（個人使用）
69. 血糖測定器（個人使用）
70. コンタクトレンズ（処方箋推奨、3ヶ月分まで）

木製品・家具（燻蒸処理必要）15品目

71. 木製家具（燻蒸処理証明書、植物検疫証明書必須）
72. 木製テーブル（処理証明書）
73. 木製椅子（処理証明書）
74. 木製棚（処理証明書）
75. 木製玩具（処理証明書）
76. 積み木（処理証明書）
77. 木製食器（処理証明または加工品証明）
78. まな板（木製、処理証明）
79. 木製箸（処理証明または加工品証明）
80. 竹製品（燻蒸処理証明書）
81. 籐製品（燻蒸処理証明書）
82. バスケット（天然素材、処理証明）
83. 木製楽器（害虫・菌類検査、到着時検査）
84. 木製額縁（処理証明）
85. 木製時計（処理証明）

刃物（種類による）10品目

86. 包丁（シングルエッジ、調理用具として明確に申告、写真添付）
87. 出刃包丁（調理用、申告）
88. 刺身包丁（調理用、申告）
89. ペティナイフ（調理用、申告）
90. ハサミ（大型、用途明記）
91. 裁縫用ハサミ（用途明記）
92. ナイフ（10cm超、釣り・キャンプ用と明記、許可必要な場合あり）
93. フィッシングナイフ（釣り用、申告）
94. サバイバルナイフ（アウトドア用、許可確認）
95. 刀・サーベル（観賞用、警察認証テスト必要）

その他（5品目）

96. 車両部品（完全清掃・燻蒸、アスベストフリー証明、2003年以前の車両）
97. タイヤ（清掃済み、土・泥除去）
98. アンティーク・骨董品（文化財法確認、原産国輸出許可）
99. 革製品（未処理、検疫対象、CITES確認）
100. 使用済みスポーツ用品（徹底清掃、燻蒸処理の可能性）

オーストラリア 荷物 送れないもの｜オーストラリア特有の規制（詳細）

バイオセキュリティ法（Biosecurity Act 2015）

• 目的：動物、植物、人の健康と環境を保護
• 管轄：農業・漁業・林業省（DAFF）
• リスクベースアプローチ：科学的リスク評価に基づく
• 罰則：違反時は最大6,260豪ドル（2023年7月以降）の即座の罰金
• 重大違反：最高刑は禁錮10年または2,220ペナルティユニット

BICON（Biosecurity Import Conditions Database）

• URL：https://bicon.agriculture.gov.au/
• 収録数：20,000種類以上の品目
• 検索方法：商品名、学名、関税コードで検索
• 輸入条件：許可、許可証、検疫証明書、処理要件等が明記
• 輸入許可申請：標準20営業日、非標準40営業日
• 言語：英語のみ

TGA（Therapeutic Goods Administration）規制

• 個人輸入制度：3ヶ月分まで許可
• 処方薬：オーストラリアの医師による処方箋必須
• 禁止物質：麻薬、向精神薬、動物由来原料（インスリン除く）、ヒト由来原料
• サプリメント禁止成分：DHEA、Yohimbe、Hoodia、Ephedra、Kava等
• 日焼け止め：SPF15以上はTGA規制対象（治療用品扱い）
• コンタクトレンズ：処方箋推奨（3ヶ月分まで）

木製品の燻蒸処理（ISPM 15基準）

• 処理方法：熱処理（56°C、30分以上）または臭化メチル燻蒸
• マーク：IPPC認証シンボル、国コード（JP）、処理コード（HT/MB）、登録番号必須
• 対象：パレット、木箱、木枠、木製家具、梱包材
• 除外：合板、パーティクルボード、ファイバーボード、6mm以下の薄木材
• 樹皮：完全除去必須
• 証明書：燻蒸処理証明書、植物検疫証明書（Phytosanitary Certificate）

関税・GST（消費税）の仕組み

• GST税率：10%
• 免税基準：1,000豪ドル（約83,000円）以下（タバコ・アルコール除く）
• 関税：品目により0-10%（多くは5%）
• 計算方法：
• 関税 = 関税価格（商品価格 + 国際送料 + 保険料）× 関税率
• GST = (関税価格 + 関税) × 10%
• 総支払額 = 関税価格 + 関税 + GST + 通関手数料
• 例：1,500豪ドルの商品、関税5%の場合
• 関税：1,500 × 5% = 75豪ドル
• GST：(1,500 + 75) × 10% = 157.5豪ドル
• 合計：75 + 157.5 = 232.5豪ドル追加負担
• 追加税：ワイン平衡税（WET、29%）、高級車税（LCT、33%）
• タバコ：1本あたり約1.50豪ドル + GST
• アルコール：容量・度数により従量税

タバコ規制（2019年7月以降）

• 個人輸入：ABF（オーストラリア国境警備隊）許可証必須
• 郵送：完全禁止
• 旅行者：25本（1.25箱）まで免税、超過分は課税
• 電子タバコ：2024年3月以降、Office of Drug Control発行のライセンスと許可証必須
• 罰金：無許可輸入は最大222,000豪ドル
• ニコチン含有リキッド：処方箋必須

アルコール規制

• 免税：2.25L（ワイン換算）まで
• 超過分：従量税 + GST
• ラベル要件：アルコール度数表示、容量表示、原産国表示
• 輸入許可：商業目的は許可証必要

電子機器・リチウムバッテリー規制（2025年強化）

• バッテリー容量制限：100Wh以下（ワット時定格量）
• 充電率制限：2026年1月から30%以下義務化（ICAO勧告）
• 梱包要件：
• 機器に組み込まれたバッテリー：短絡防止、適切な梱包
• 予備バッテリー：個別梱包、端子保護、1個あたり100Wh以下、2個まで
• ラベル表示：「LITHIUM BATTERY – CARGO AIRCRAFT ONLY」（単体バッテリーの場合）
• UN38.3：UN輸送試験基準クリア必須
• 危険物申告書：配送会社により必要
• ヤマト運輸：リチウム電池内蔵製品は完全不可
• 他社：条件付きで可能だが、契約・追加料金が必要な場合あり

米・豆類の2020年規制強化

• 理由：Trogoderma granarium（ヒメカツオブシムシ）対策
• 対象：米（白米、玄米、もち米）、小豆、大豆、レンズ豆等の乾燥豆類
• 個人輸入：完全禁止
• 商業輸入：厳格な検疫条件（燻蒸処理、検査等）が必要
• 没収：発見時は即座に没収・廃棄、処理費用は送り主負担

配送サービス別比較表（2025年最新版）

※所要日数・料金は目安。季節・混雑・危険物申告の有無・地域により変動します。料金は各社見積サイト・料金表で必ず再確認してください（ここでは代表的なレンジを示します）。

項目	日本郵便	ヤマト運輸	FedEx	DHL	UPS	ポチロジ
配送日数	EMS平均2–6日（国・局事情で遅延あり）／船便1–3ヶ月	国際宅急便 7–11日前後（実運用で遅延例あり）	1–3日（IP/IF・最速）/2–5日（IE）	2–3日前後（エクスプレス）	2–5日前後（Saver/Expedited等）	2–7日（航空）/30–60日（船）
料金(5kg)	EMS目安：1.3万円前後／船便：5千円前後（改定に注意）	6千円台〜（ゾーン・サイズで変動）	8千–1.2万円台	1–1.5万円台	7千–9千円台	1.06万円前後目安
重量制限	30kg	25kg	68kg	（サービス別上限）	（サービス別上限）	1,000kg(航空)
リチウム電池製品	○（条件付き）	×（原則不可）	○（条件・契約）	○（条件付き）	○（条件付き）	○（手数料等）
食品	△（非常に制限的）	△（市販品中心/要確認）	△	△	△	○（ケース対応）
推奨用途	一般荷物・船便	小型軽量・低コスト	緊急/ビジネス	最速	バランス	大型貨物・10kg超

根拠/参考：日本郵便EMS配達日数・料金表、サービス提供状況、ヤマト運輸国際宅急便の禁止品リスト（リチウム電池搭載品不可明記）、FedEx/DHL/UPS各社の国際配送サービス概説と所要日程レンジ。具体料金は必ず各社の見積ページで確認。

配送会社	見積り・料金確認ページ URL
日本郵便	国際郵便 料金表 (郵便局 | 日本郵便株式会社) 国際郵便料金・配達日数チェック (郵便局 | 日本郵便株式会社)
ヤマト運輸	International TA-Q-BIN 見積り／料金案内 (クロネコヤマト)
FedEx	FedEx 日本：料金見積り (FedEx) FedEx 国際発送料金およびタリフ (FedEx)
DHL Express	DHL 国際発送見積り（日本サイト） (DHL) DHL レートガイド PDF 2024／日本拠点 (MyDHL+)
UPS	UPS 日本：配送コスト・料金案内 (UPS) UPS 国際航空サービス料金・ゾーンチャート PDF (UPS)
ポチロジ	PochiLogi 国際航空貨物／料金リスト (株式会社ビィ・フォアード) PochiLogi 海上混載（LCL）料金案内 (株式会社ビィ・フォアード)

配送サービス選択ガイド

• コスト最優先：ヤマト運輸（25kgまで）／日本郵便の船便（時間かかるが安い）。
• スピード最優先：DHL（2–3日）、FedEx（1–3日/サービスにより）。
• 大型・重量物：ポチロジ等のフォワーダー系（書類代行・混載に強み）。
• 禁制品多い/条件複雑：フォワーダー型は案件ベースで対応可能な場合あり（要見積）。

ポチロジがコストを抑えつつ利用しやすい理由

出典：ポチロジ公式

ポチロジは、中古車輸出で有名な企業が運営している国際発送サービスで、物流のプロが個人向けの荷物にも対応してくれるタイプのサービスです。オーストラリアに荷物を送る場合、「自分や家族が日本で商品を買って、倉庫に送る」という前提があるなら、コスパという意味ではかなり魅力的な選択肢になります。

ポチロジの特徴

• 自分で用意した荷物を倉庫に送ると、そこから先を丸ごと代行してくれる
• 発送前に写真とリストを基に禁制品チェックをしてくれる
• 重量が重くなるほど、他社より送料が抑えられやすい
• 担当者とやり取りしながら進められるので、不安な点を相談しやすい

特に、発送前の禁制品チェックは大きな安心材料です。「このカップ麺は送れる？」「このお菓子は大丈夫？」といった素朴な疑問も、写真に撮ってリストと一緒に確認してもらえるので、税関での没収リスクをだいぶ減らせます。

こんな人に向いている

ポチロジは、次のような人にぴったりです。

• 日本にいる家族に「これとこれを買って送って」と頼める
• 自分で商品を選びたいけれど、書類や禁制品チェックはプロに任せたい
• 5kg〜10kg以上の食品をまとめて送りたい
• コストを抑えつつ、安全性も確保したい

逆に言うと、「日本に頼める人がいない」「自分で商品を用意するのが難しい」という場合は、三田天喜堂のような通販一体型サービスのほうが向いています

オーストラリア 荷物 送れないものはある？｜よくある質問（FAQ）

Q1: カップ麺は送れますか？

A: 肉・卵エキスが含まれていない製品のみ可能です。実務上、肉エキス入りは没収される事例が多数報告されています。カップヌードル、日清焼きそばU.F.O.などには肉エキスが含まれており、没収リスクが高いです。どん兵衛（天ぷらそば・うどん）、ペヤングソースやきそば（肉エキスなし版）、塩ラーメン等の肉エキスなし製品を選びましょう。成分表示を必ず確認してください。

Q2: スマートフォンやノートパソコンは送れますか？

A: ヤマト運輸は不可、その他の配送会社（日本郵便、FedEx、DHL、UPS、ポチロジ）は条件付きで可能です。

条件：

• バッテリー容量100Wh以下（ほとんどのスマホ・ノートPCは該当）
• 充電率30%以下（2026年1月から義務化、現時点では推奨）
• 適切な梱包（衝撃・短絡防止）
• 危険物ラベル表示（配送会社により異なる）
• UN38.3テストサマリー（要求される場合あり）
• 配送会社との事前確認・契約が必要な場合あり

ワット時定格量（Wh）= 電圧（V）× 容量（Ah）
例：11.4V、5000mAh（5Ah）のバッテリー → 11.4 × 5 = 57Wh（OK）

Q3: 日本の米を送りたいのですが？

A: 2020年9月以降、個人輸入は完全に禁止されました。Trogoderma granarium（ヒメカツオブシムシ）という害虫対策のためです。この害虫はオーストラリアの穀物産業に壊滅的な被害を与える可能性があります。

代替手段：

• オーストラリアでも日本米（コシヒカリ、あきたこまち等）は購入可能
• 主要都市のアジア食品店で入手可能
• オンライン購入：Coles、Woolworths等のスーパーでも販売

商業輸入も極めて厳格な条件（燻蒸処理、検査等）が必要で、実質的に困難です。

Q4: 処方薬を送るにはどうすればよいですか？

A: オーストラリアの医師が発行した有効な処方箋が必須です。

手順：

1. オーストラリアの医師に相談し、処方箋を発行してもらう
2. 3ヶ月分まで（数量を処方箋に明記）
3. 処方箋のコピーを荷物に同封
4. 税関告知書に「Prescription medicine for personal use」と明記
5. 薬の名称、数量、医師名、処方箋番号を記載
6. 配送会社選択：

• 日本郵便：国際宅配便は医薬品不可、郵便で送る場合も厳格な制限
• DHL Medical Express：医薬品専用サービス、推奨
• FedEx：条件付きで可能
• ヤマト・UPS：要確認

注意：

• 麻薬、向精神薬、動物由来医薬品（インスリン除く）は不可
• コデイン含有薬は処方箋必須
• 未承認医薬品（TGAに登録されていない）は原則不可

Q5: 木製の家具を送りたいのですが、費用はどのくらいかかりますか？

A: 燻蒸処理証明書と植物検疫証明書の取得が必須です。

費用概算：

• 燻蒸処理：5,000-20,000円（サイズ・処理方法による）
• 植物検疫証明書：約3,000円
• 輸送費：サイズ・重量による
• 小型家具（椅子等）：30,000-50,000円（航空便）
• 大型家具（テーブル、棚等）：100,000-300,000円（船便推奨）
• ポチロジのコンテナ輸送：1立方メートルあたり約50,000-80,000円
• 関税・GST：1,000豪ドル超の場合、関税5% + GST10%
• 到着時検査：害虫・菌類が発見された場合、追加処理費用（10,000-50,000円）

手順：

1. 植物検疫所に申請し、燻蒸処理を手配
2. 燻蒸処理証明書（Fumigation Certificate）取得
3. 植物検疫証明書（Phytosanitary Certificate）取得
4. 証明書を荷物に添付
5. ポチロジ等の大型貨物対応業者に依頼

注意：

• 合板、パーティクルボード等の加工木材は燻蒸処理不要な場合あり
• ISPM 15マーク（IPPC認証シンボル）の確認
• 到着時に追加検査・処理が必要な場合、受取人負担

Q6: 関税はいくらかかりますか？

A: 1,000豪ドル（約83,000円、2025年11月時点）以下は免税です（タバコ・アルコール除く）。

計算方法：

1. 関税価格 = 商品価格 + 国際送料 + 保険料
2. 関税 = 関税価格 × 関税率（品目により0-10%、多くは5%）
3. GST = (関税価格 + 関税) × 10%
4. 総支払額 = 関税価格 + 関税 + GST + 通関手数料

例1：1,500豪ドルの商品、関税5%の場合

• 関税：1,500 × 5% = 75豪ドル
• GST：(1,500 + 75) × 10% = 157.5豪ドル
• 合計：232.5豪ドル（約19,000円）追加負担

例2：800豪ドルの商品

• 1,000豪ドル以下なので免税、GST・関税ともに0円

注意：

• タバコ：1本あたり約1.50豪ドル + GST（50本で約10,000円）
• アルコール：2.25L超は従量税 + GST
• 高級品：時計、宝飾品等は関税率が高い場合あり
• 通関手数料：配送会社により異なる（0-5,000円程度）

関税率の確認：

• オーストラリア国境警備隊（ABF）の関税表：https://www.abf.gov.au/
• 商品のHSコード（国際統一商品分類コード）で検索

Q7: 電子タバコ・VAPEは送れますか？

A: 2024年3月以降、個人輸入は完全禁止です。

規制内容：

• 個人輸入：完全禁止
• ビジネス用途：Office of Drug Control発行のライセンスと輸入許可証が必須
• ニコチン含有リキッド：処方箋必須（治療用途のみ）
• 罰金：無許可輸入は最大222,000豪ドル（約1,800万円）
• 刑事罰：最高7年の禁錮

背景：

• 2024年3月、オーストラリア政府は青少年の電子タバコ使用増加を受け、厳格な規制を導入
• 電子タバコは薬局でのみ、処方箋を持つ成人に販売
• 並行輸入・個人輸入は完全に違法化

代替手段：

• オーストラリア到着後、医師の処方箋を取得し、薬局で購入
• 禁煙外来の受診

郵送は絶対に不可能です。没収・罰金・刑事訴追のリスクがあります。

Q8: 何を送ったか忘れずに申告するコツは？

A: 梱包前に内容物リストを作成し、写真を撮影しておきましょう。

申告のコツ：

1. 内容物リストの作成（Excel・スプレッドシート等）

• 品名（英語）、数量、単価、総額を記録
• 写真撮影（梱包前・梱包後）

1. 税関告知書（CN22/CN23）の記入

• 英語で具体的に記載
• 「Food」ではなく「Dried seaweed」「Green tea」等
• 「Gift」「Personal use」と明記
• 虚偽申告は絶対にしない

1. 送り状（Invoice）の作成

• 商業目的でなくても、詳細な送り状を添付すると通関がスムーズ
• 品名、数量、単価、総額、原産国を記載

1. 梱包材の選択

• 新品の段ボール使用（果物・野菜イラストの段ボール不可）
• 緩衝材（新聞紙は不可、バブルラップ等使用）

1. ラベル表示

• 「MADE IN JAPAN」「PERSONAL USE」「NON-COMMERCIAL」等

申告時の注意：

• 曖昧な表現は避ける（「Miscellaneous」「Goods」等）
• 禁制品を隠すための虚偽申告は刑事罰の対象
• 不明な場合は配送会社に相談

Q9: 到着まで何日かかりますか？

A: 配送会社・サービスにより異なります。

配送日数の目安：

• DHL：2-3日（最速、高額）
• FedEx International Priority：1-3日
• FedEx International Economy：4-6日
• UPS Worldwide Express：2-4日
• UPS Worldwide Saver：3-5日
• 日本郵便EMS：3-6日（通常）、1-2週間（遅延時）
• 日本郵便国際小包（航空便）：1-2週間
• ヤマト運輸国際宅急便：7-11日（公称）、実際は2-4週間程度
• ポチロジ航空便：2-7日
• ポチロジ船便：30-60日
• 日本郵便船便：1-3ヶ月

遅延要因：

• 検疫検査：食品・植物・動物製品は1-7日の追加日数
• 税関検査：ランダム検査、禁制品疑義で1-14日
• 天候・祝日：遅延の可能性
• 繁忙期：12月（クリスマス）、1-2月（旧正月）は遅延

追跡：

• すべての配送会社で追跡番号が発行される
• 配送会社のウェブサイトで追跡可能
• オーストラリア到着後はAustralia Post（https://auspost.com.au/）で追跡

Q10: 送った荷物が没収されました。取り返せますか？

A: 禁制品の場合は取り返せません。

没収後の流れ：

1. 通知：オーストラリア国境警備隊（ABF）または農業省（DAFF）から通知
2. 選択肢：

• 廃棄：費用負担（処理費用は送り主負担）
• 返送：費用負担（国際送料は送り主負担、通常1万円以上）
• 燻蒸処理：可能な場合のみ、費用負担（1-5万円）

1. 罰金：重大な違反の場合、最大6,260豪ドルの罰金
2. 刑事訴追：悪質な場合、刑事罰の可能性

取り返せない例：

• 肉製品・乳製品（完全禁止）
• 生鮮食品（完全禁止）
• 米・豆類（2020年以降完全禁止）
• 土壌・種子（完全禁止）
• 電子タバコ（2024年以降完全禁止）
• 麻薬・向精神薬（完全禁止）

取り返せる可能性がある例：

• 書類不備（燻蒸処理証明書等）：証明書を後送し、処理費用負担で解除
• 誤認：検査で問題なしと判明した場合、解除

予防策：

1. BICON（https://bicon.agriculture.gov.au/）で事前確認
2. 不明点はオーストラリア農業省に問い合わせ：

• 国内：1800 900 090
• 海外：+61 3 8318 6700
• メール：imports@agriculture.gov.au

1. 配送会社の禁制品リスト確認
2. 正直な申告
3. 適切な書類準備（証明書、処方箋等）

没収されると、送料・商品代金・処理費用のすべてが無駄になります。事前確認が最重要です。

オーストラリア 荷物 送れないものを事前に確認：10のチェックポイント

1. BICONで輸入条件を確認：https://bicon.agriculture.gov.au/
2. 配送会社の禁制品リストを確認：会社により規制が異なる
3. 食品は極めて慎重に：肉・乳製品・生鮮・米・豆は原則不可
4. 市販品・未開封が鉄則：自家製は絶対に送らない
5. バッテリー製品はヤマト不可：他社も100Wh以下、充電率30%以下
6. 木製品は燻蒸処理：証明書取得、未処理は没収
7. 使用済み品は徹底清掃：土・泥・種子・昆虫を完全除去
8. 正確な申告：英語で具体的に、「Personal use」明記
9. 梱包材に注意：果物・野菜イラストの段ボール不可、新品使用
10. 不明点は必ず事前確認：DAFF（1800 900 090）、ABF（1300 363 263）

これをやると即アウト

• 虚偽申告（刑事罰の対象）
• 肉製品・生鮮食品の送付
• 米・豆類の送付（2020年以降完全禁止）
• 土・種子の送付
• 電子タバコの送付（2024年以降完全禁止）
• 未燻蒸の木製品
• 処方箋なしの処方薬

最後に：オーストラリアのバイオセキュリティを尊重しよう

オーストラリアは島国として固有の生態系を何百万年も維持してきました。厳格な検疫制度は、外来種や病害虫から国を守るための重要な防壁です。

カンカラを例にとると、この小さな昆虫が1920年代にオーストラリアに侵入し、サトウキビ産業に壊滅的な被害を与えました。同様に、Trogoderma granarium（ヒメカツオブシムシ）はオーストラリアの穀物産業に年間数億ドルの損害を与える可能性があります。

私たちが少しの手間を惜しまず、正しい手続きを踏むことで、オーストラリアの美しい自然環境が守られます。ユニークな野生動物（カンガルー、コアラ、ウォンバット等）、多様な植物相、豊かな農業は、すべてバイオセキュリティによって守られています。

「迷ったら送らない」「不明なら必ず確認」を原則に、安全で合法的な国際発送を心がけましょう。

主要な問い合わせ先

• BICON（輸入条件検索）：https://bicon.agriculture.gov.au/
• オーストラリア農業省（DAFF）：
• 国内：1800 900 090
• 海外：+61 3 8318 6700
• メール：imports@agriculture.gov.au
• オーストラリア国境警備隊（ABF）：
• 国内：1300 363 263
• 海外：+61 2 6196 0196
• ウェブサイト：https://www.abf.gov.au/
• TGA（医薬品）：
• ウェブサイト：https://www.tga.gov.au/
• メール：info@tga.gov.au
• 在日オーストラリア大使館：
• 電話：03-5232-4111
• ウェブサイト：https://japan.embassy.gov.au/

配送会社の問い合わせ先

• 日本郵便：0570-046-111（国際郵便カスタマーセンター）
• ヤマト運輸：0120-01-9625（国際宅急便）
• FedEx：0120-003-200
• DHL：0120-39-2580
• UPS：0120-27-1040
• ポチロジ：https://corporate.beforward.jp/pochilogi/

免責事項

本ガイドは2025年11月9日時点の情報に基づいています。規制は頻繁に変更されるため、発送前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

情報源：

• 日本郵便公式サイト
• ヤマト運輸公式サイト
• FedEx公式サイト
• DHL公式サイト
• UPS公式サイト
• ポチロジ公式サイト
• オーストラリア農業・漁業・林業省（DAFF）
• オーストラリア国境警備隊（ABF）
• TGA（Therapeutic Goods Administration）
• BICON（Biosecurity Import Conditions database）
• 実際の利用者体験談
• 在日オーストラリア大使館

本ガイドの情報に基づく損害について、当方は一切の責任を負いかねます。発送は自己責任で行ってください。

調査実施日：2025年11月9日