こんにちは。セカイニオクル運営者のアキです。
中国赴任が決まった瞬間って、どうしようという反面、荷物の整理や準備が一気に押し寄せてきて「あれ、何から手をつければいいんだろ…?」と手が止まることも多いですよね。あなたもきっと同じで、持っていく荷物と置いていく荷物の線引き、保管費用や引越し費のこと、食品や日用品の持込み制限、中国でネットが使えるのかなど、考え始めると不安が増えていくと思います。
特に中国はネット規制が厳しいので、eSIMやVPNの準備を後回しにすると、現地到着後すぐに Google マップも開けない…という状況になりがちです。私も以前、赴任者のサポートをしている中で「空港からホテルまで Uber も地図も開けずに泣きそうだった」と相談されたことがあるので、ここは本気で対策したいところなんですよね。
でも大丈夫です。この記事では、荷物を「送る」「預ける」「手放す」「現地で調達する」という4つの仕分けの考え方から、ポチロジを使った低コスト輸送、トランクルームでの長期保管、不要品の高価買取、そして到着当日に困らないためのデジタル設定まで、あなたが「迷わず・最短で・損せず」準備できるようにすべてまとめました。
この記事を読み終える頃には、荷物準備のモヤモヤがスッと消えて「やることが全部一覧化されて、順番に進めればいいだけじゃん!」という状態になれるはずです。
- この記事で分かること
- 荷物を持参・保管・売却・処分で最適化する考え方
- ポチロジと他サービスの使い分けと節約ポイント
- トランクルームと不要品買取の具体的な活用法
- 中国到着後に困らないデジタル準備と段取り
中国赴任の荷物準備で最初に押さえるべきポイント
ここからは、あなたが「まず押さえるべき土台」から共有していきます。荷物の仕分けを直感で始めてしまうと、途中で「うわ、これ保管じゃなくて売っておけばよかった」「現地調達できたのに…」など後悔が生まれがち。最初に基礎を押さえるだけで、全体の効率がまったく違うんです。
持参・保管・売却・処分の4つの選択肢

荷物整理の大原則は「すべてのモノは4つの選択肢に必ず分類できる」ということです。でも、実際にやってみると迷いますよね。仕事の書類、趣味用品、家具、家電、衣類、食器、日用品…。全部を一気に判断するのは難しいので、私はいつも “費用軸” と “必要性軸” の2本で考えています。
(1)再購入コストと保管コストの比較が最重要
特に家具・家電はここを間違えると費用が一気に跳ね上がります。たとえば3万円の家具を2年保管すると、月8,000円の倉庫なら保管費だけで19万円を超えることも。「買い直した方が安い」というケースはめちゃくちゃ多いんですよ。
4つの分類の基本ロジック
| 分類 | 向いているモノ | 理由 |
|---|---|---|
| 持参 | 日用品、小型家電、仕事必需品 | 現地で代替が効かない/初日から必要 |
| 保管 | 高品質家具、思い出品 | 買い直しが高い/代替不可 |
| 売却 | 大型家電、家具、中価格帯品 | 保管コストが高く、価値が落ちる |
| 処分 | 劣化した衣類、不用品 | 売却・保管する価値が低い |
(2)帰国後の利用シーンを先にイメージする
「帰国後、これ本当に使う?」と自問するのがめちゃくちゃ効きます。使う予定が曖昧なものほど、保管ではなく売却の方が合理的です。
(3)大物は“保管ではなく売る”が9割正解
大型家具や家電は減価償却が大きく、さらに中国赴任中は湿気やカビの影響も心配。だから私は基本的に「思い入れのあるもの以外は売る」を推しています。
なお、輸送・保管・売却にかかる費用は、燃油サーチャージや物流状況で変動しやすいので、ここでの数値はあくまで一般的な参考値です。正確な条件は必ず各サービスの公式発表で確認してください。
デジタル接続サービスの選び方(eSIM・VPN)

ここ、本当に大事です。中国に着いた瞬間から Google マップ、LINE、Instagram、YouTube が普通には使えません。あなたも「空港で通信が繋がらない」という状況だけは避けたいですよね。なので、eSIMとVPNの“二段構え”をおすすめしています。
(1)eSIMは「到着直後の生命線」
中国に行くなら、eSIMは絶対に日本で買っておくべきです。理由はシンプルで、現地に着いた瞬間からネットが使える安心感がまったく違いますし、中国のネット規制に巻き込まれる心配もなく、GoogleもLINEもそのまま使えます。
逆に現地で買うSIMは実名登録や中国語のやり取りが必要で、しかもSNSや主要サービスが普通にブロックされて使い物になりません。渡航直後の不安なタイミングでネットが使えないのは致命的なので、迷う理由がないほど「日本で買う」の一択です。
eSIMはモバイル通信を行うために利用するものです。特にVOYAGEEのガイドは、文章・画像ともにとても分かりやすく、説明そのものがとても丁寧です。日本語のニュアンスも自然で、利用者に寄り添った作りになっているため、はじめて海外用eSIMを使う方でも迷わず操作できる印象があります。
初心者が不安に感じがちな「eSIMの設定方法」や「プロファイル追加の流れ」については、iPhone版・Android版それぞれで手順を図解しており、スマホ操作が得意でない人でもスムーズに進められる構成になっています。
細かな設定手順は公式サイトにも掲載されているので、事前に目を通しておくとより安心です。
こういった丁寧で親切なサポートは、日本企業ならではの安心感があります。eSIMに慣れていない方にとっては、大きなメリットになるはずです。
(2)VPNは「バックアップ&自宅Wi-Fi用」
多くの方が誤解しているのがここで、VPNは“あれば便利”ではなく「ないと詰む場面が必ず来るもの」です。自宅のWi-Fiが中国キャリアに切り替わると、eSIMの回線ではなくなるため、規制に引っかかることがあるんですよね。
そして重要なのは、中国国内からVPNの契約ページにアクセスできないことが多い点です。契約だけでなく、アプリのダウンロードすらブロックされることがあるので、必ず日本で準備しましょう。
(3)「通信規制の公式情報」への一次ソース
中国のネット規制の概要は、中国工業・情報化部(MIIT)が公開している管理指針に基づいています。(出典:Ministry of Industry and Information Technology / Telecommunications Regulations) 該当資料:https://www.miit.gov.cn/
制度そのものは変更される可能性があるため、最新情報は上記の一次情報源を参照し、最終判断は専門家やサービス提供会社と確認しながら進めてくださいね。
輸送サービス比較で見えてくる節約ポイント

ここは中国赴任の荷物準備で、いちばん「お金の差」が出やすいパートです。正直、輸送サービスの選び方ひとつで、トータル費用が数十万円単位で変わること、普通にあります。だからこそ、あなたには「なんとなく知ってるサービス」じゃなく、荷物の量と種類に合わせて、サービスを使い分ける視点を持ってほしいんですよね。
まず前提として、日本から中国に送る荷物は、主に「国際郵便(EMSなど)」「国際宅配(FedExやDHL)」「重量課金の発送サポート(ポチロジ系)」に分かれます。ここで迷う理由って、「どれが一番安いの?」「どれが安全なの?」が分かりづらいからだと思うんですが、判断軸は意外とシンプルです。
(1)10kgを境にコスパの主役が変わる
小口荷物(ざっくり10kg以下)の場合は、EMSなど国際郵便が便利です。郵便局で手続きできるし、梱包が軽く済むなら価格も悪くない。逆に、10kgを超えてくると国際郵便や国際宅配は一気に割高になりやすく、ここからポチロジのような重量ベースの発送サービスが強くなる感じです。
特に家族帯同で物量が増える人は、1箱ずつEMSで送ってたら「え、これトータルいくら?」って金額になりがち。だから私は、物量が増えるほど、最初からポチロジ系を前提に組み立てるのがいいかなと思っています。
(2)「値段の差」だけじゃなく「手間の差」も考える
輸送サービスって、単純な価格比較だけだと見誤ることもあります。たとえば国際宅配は速いけど、荷物の種類によっては書類作成が面倒だったり、通関で追加確認が入ったりする。あなたが忙しい赴任準備の中で、そこに時間を割くのはかなりしんどいですよね。
一方でポチロジは、通関関係の書類作成を代行してくれるのが大きな特徴です。これ、地味だけどめちゃくちゃ助かります。個人で中国に送るときって、禁止品・規制品の判定に迷う場面が必ず出るので、そこで「止まるストレス」が減るのは大きいメリットです。
輸送サービスのざっくり使い分け早見表
| 荷物のタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 10kg以下の小口 | EMS等の国際郵便 | 手続き簡単、送料も許容範囲 |
| 10〜50kgの中量 | ポチロジ | 重量課金で割安、書類代行が楽 |
| 50kg超の家族荷物 | ポチロジ優遇レート | 単価がさらに下がりやすい |
| 緊急の書類・PC | FedEx/DHL | スピード最優先のときだけ使う |
(3)禁止品・規制品チェックは「先に」やる
中国向け輸送でやりがちなのが、「とりあえず詰めて送って、止まったら考える」パターン。これ、ほぼ確実にハマります。中国側の税関は、政治・宗教系の書籍、肉製品を含む食品、一部の写真集など、独自の規制が多いんですよね。
だから私は、梱包の前に「これは送れる?送れない?」を先に整理する流れをおすすめしています。送れないものは無理に入れない、送れるけど怪しいものは説明できる状態で送る、が鉄則です。
(4)ポチロジを使うなら“まとめ送り”が最強

出典:ポチロジ
中国の引越し荷物は、初回の船便は中古家財としての扱いで通りやすい一方、2回目以降は課税対象になりやすい傾向があります。なので、ポチロジで送る場合も、できるだけ初回でまとめて送るのがコスパ的に有利です。
ポチロジの具体的な使い方や、どんな荷物が向いてるかは、セカイニオクルの別記事でさらに詳しくまとめているので、準備段階で一度見ておくと判断が早くなりますよ。
輸送費は燃油サーチャージや物流状況で変動します。ここでの比較は目安として、必ず最新の料金表・見積もりで確認してください。
まとめると、あなたが迷うべきポイントは「どのサービスが一番安いか」ではなく、「荷物の重さ・種類に対してどれが最適か」なんですよね。そこさえ押さえれば、輸送はかなりスムーズに決まります。
持っていくべき日用品・食品の優先順位
次は日用品と食品。ここも悩みやすいポイントですよね。「中国でも買えるって聞くけど、最初から全部現地で揃えるの不安だな…」っていう感覚、めちゃ分かります。実際、赴任直後は生活が落ち着かないので、“初日から必要な分だけ日本から持って行く”のが一番ストレスが少ないです。
(1)日用品は「最初の2週間を回せる量」だけ持参
目安として、到着してからスーパーや通販の勝手が分かるまでに、だいたい1〜2週間かかります。だからその間、あなたが困らない最低限を手荷物に入れるのが鉄板。具体的には、下着・靴下・インナー、部屋着、洗面・バス用品、タオル、携帯の充電まわり、文房具、変換プラグあたりですね。
ここで大事なのは、“大量に持っていくこと”じゃなく、生活ベースが整うまでの橋渡しを日本の荷物でやる感覚です。赴任直後って、「あれがない」「これがない」で無駄に疲れやすいので、生活の滑り出しは快適にしたいところ。
(2)食品は「日本の味の基礎」だけ厳選
食品は中国でも日本食スーパー(AEONやAPITAなど)で買えます。ただ、価格が高めだったり、場所が限られていたりで、最初は使いづらいことが多いんですよね。だから私は、調味料や“食卓の安心感になるもの”だけ厳選して持っていくのがおすすめです。
持っていくと満足度が高い定番
- カレールー、だし、めんつゆ、ふりかけ
- インスタント味噌汁、緑茶、海苔、ポン酢
- ゆずこしょう系、ちょっと良い乾物
中国のカレーはスパイス感が全然違ったり、だし文化も違ったりするので、ここがあるだけで「あ、家の味だ」って落ち着けます。特にカレールーは赴任者の“後悔ランキング常連”なので、好みの銘柄があるなら迷わず入れちゃってOKです。
(3)持ち込みは制限があるので“成分表チェック”は必須
食品で一番注意したいのは、肉エキスや乳製品系の成分が入っているもの。レトルトやカップ麺、スープ系って、意外と肉エキスが混ざっているケースが多いんですよね。成分表示に「豚肉」「牛肉」「鶏肉」などが書かれていたら、没収対象になる可能性があります。
ここは規制が変わることもあるので、最終的には税関の最新案内や輸送会社の確認を優先してください。「大丈夫っぽいから送っちゃえ」は、あとで痛い出費につながりやすいです。
(4)日本の味が恋しくなったら迷わず海外発送専門店を利用しよう
日本の食事が恋しくなったら、海外発送専門のネットショップ「三田天喜堂」のサービスを利用するのもおすすめです。中国で購入できない日本食も、中国の仮住まいに送ってくれます。(禁制品除く)
三田天喜堂のメリットまとめ
「日本食を中国に送りたいけど、手続きが不安…」という初心者にとって、 三田天喜堂はほぼ全部お任せできる国際配送サービスです。 下の図で強みをひと目でチェックしてみてください。
商品選びから発送まで完全お任せ
通販サイトで日本食を選ぶだけでOK。商品調達・梱包・国際発送・税関書類作成まで三田天喜堂側で一括対応してくれるので、 国際配送の知識がなくてもスムーズに送れます。
中国向けOK商品だけをラインナップ
カタログには実際に海外向け発送実績のある日本食が中心。 肉エキス入りなど税関で止まりやすい食品は最初から外されているため、 禁制品をうっかり入れて没収されるリスクを大きく減らせます。
国際配送が初めてでも相談しやすい
LINEやメールでスタッフに相談でき、「何を送ればいい?」「この食品は大丈夫?」といった疑問を事前に解消可能。 はじめて中国へ日本食を送る人でも、安心して依頼しやすい体制です。
EMS利用で追跡&基本保険つき
発送には原則EMS(国際スピード郵便)を利用。追跡番号で荷物の位置をいつでも確認でき、 一定額までの保険もつくため、初めての海外発送でも不安を抑えやすいのがポイントです。
豊富な日本食と定期便サービス
インスタント麺、フリーズドライ味噌汁、お菓子、調味料、お米など、中国では手に入りにくい日本食をまとめて注文可能。 定期便を使えば、海外在住の家族に「日本の味」を定期的に届けることもできます。
海外駐在員向け実績にもとづく信頼
三田天喜堂は、海外駐在員やその家族向けの日本食配送を長年手がけてきた実績があります。 「トラブルを避けつつ日本食を送りたい」というニーズに特化している点が、 他の一般的な配送サービスとの大きな違いです。
三田天喜堂 利用ステップ(イメージ)
- 三田天喜堂の通販サイトで商品を選ぶ
- カートから注文(海外配送先を入力)
- 三田天喜堂が商品を調達・梱包・書類作成
- EMSで発送&追跡番号を受け取る
- 中国の受取人が自宅で日本食の箱を受け取る
※実際のサービス内容・条件・料金などは変更される場合があります。最新情報や詳細は、必ず三田天喜堂の公式サイトでご確認のうえ、ご自身の判断でご利用ください。
(5)現地調達できるものは“割り切って買う”が正解
逆に、中国で合理的に買えるものは割り切って現地で揃えた方がいいです。UNIQLO、無印良品、IKEA、ダイソー相当の低価格店は主要都市に普通にありますし、Taobao(中国の巨大EC)を使えばだいたいの生活用品は手に入ります。
だからあなたが持つべき視点は「全部持っていく」じゃなく「最初に必要なものだけ持って、残りは現地に任せる」というバランス感覚。ここがうまくできると、荷物も費用もどんどん軽くなりますよ。
避けるべき電化製品と変圧器の落とし穴
電化製品は、“中国赴任準備あるある”の失敗ポイントです。というのも、日本の家電は100V前提なので、220Vの中国で使うと壊れるだけじゃなく、最悪ショートして危険なこともあるんですよね。ここ、気になりますよね。
(1)まずはINPUT表示を確認する
判断は簡単で、家電や充電器に書いてある INPUT: 100-240V の表示があればそのまま使えます。スマホ・PC・タブレット・カメラ周辺はたいてい対応しているので、ここは安心してOK。
逆に INPUT: 100Vのみ だったら、中国で使うには変圧器が必要です。
(2)高ワット家電は“変圧器前提”だと損しやすい
ドライヤー、ヘアアイロン、炊飯器、電気ケトル、加湿器などの高ワット家電は、変圧器の容量が必要になります。容量が大きい変圧器ほど重いし高いし、しかも変圧器自体が発熱して場所も取る。正直、2〜3年の赴任で持つにはコスパが悪いことが多いんです。
INPUTが100Vのみの高ワット家電は持参非推奨
- ドライヤー・ヘアアイロン
- 炊飯器・電気ケトル
- 加湿器・ヒーター類
(3)買い替え・現地購入の方が合理的なケースが多い
変圧器って、1500Wクラスだと価格もそこそこしますし、重量も2〜5kg以上あります。「その重さを輸送する送料」と「変圧器代」を足すと、海外対応モデルの新品が買えることも多いんですよね。
だから私は、高ワット家電は海外対応モデルに買い替えるか、現地で220V製品を買うのを推しています。中国の都市部なら家電量販店も充実しているし、Taobaoでも買えます。最初から“現地化する前提”で考えた方が、荷物もスッキリしますよ。
(4)プラグ形状はそこまで心配しなくてOK
中国のコンセントはタイプA(日本と同じ)が多いので、変換プラグは最小限で済むケースが多いです。もちろん住宅やエリアでタイプCなどが混ざることもあるので、念のためユニバーサル型をひとつ持っていくと安心。それ以上に、電圧の方が耐えられないリスクが大きいので、そっちを優先してチェックしてくださいね。
ここまでの内容を押さえれば、「持っていく家電」「持っていかない家電」がかなり明確になるはずです。電圧で失敗すると現地で買い直しになるので、出発前のチェックが最大の節約になりますよ。
中国赴任 荷物輸送から帰国後までの戦略完全ガイド
ここからは、中国赴任に向けて荷物を「送る・預ける・手放す」をどう最適化するか、そして帰国後まで見据えて何を準備しておくと安心なのかを、具体的に深掘りしていきますね。赴任前の荷物整理って、とにかく判断の連続で疲れやすいですが、流れさえつかめば一気にスムーズになりますよ。
特に、輸送手段の選び方やタイミング、トランクルームの活用方法、不要品の売却、そして中国移住に欠かせないデジタル環境(eSIM・VPN)の準備などは、早めに動けば動くほどコスパと効率がよくなります。ここでは「出発3か月前から逆算してやるべきこと」をわかりやすく整理し、あなたが迷わず作業を進められるロードマップをまとめました。
3か月前、2か月前、1か月前とステップを踏んで準備すれば、直前になって慌てたり、不要な出費が増えることもグッと減ります。あなたが安心して中国での新生活をスタートできるよう、実務目線のリアルなアドバイスをぎゅっと詰め込んでいるので、このまま読み進めてくださいね。
トランクルーム活用で経費精算と長期保管を賢く


中国赴任の準備で「保管する荷物」がある人にとって、トランクルーム選びはめちゃくちゃ重要です。ここを適当に選ぶと、2〜3年の滞在中に高額の保管料を払い続けてしまったり、領収書がうまく取得できなくて会社精算できなかったりと、地味に痛いミスが起きやすいんですよね。
だから私はいつも「トランクルームは“長期保管のコスパ”と“領収書の出しやすさ”で選んでください」と伝えています。特に海外赴任の場合、会社の規定で「保管料は会社が負担してくれる」ケースも多く、その場合は領収書の取得がめちゃくちゃ重要になります。
(1)長期保管の費用は“月額×滞在年数”で必ず試算
多くの人が「月額○○円か、思っていたより安いな」と感じて契約しますが、3年保管すると単純計算で36倍になります。月5,000円でも3年間で18万円。月8,000円なら約29万円。ここを見落とすと「保管より売却の方が絶対よかった…!」となりがちなんですよね。
だから、トランクルームを選ぶときは、必ず赴任期間の総額で比較するのが大事です。
➤保管したい物で収納シミュレーションする(2)領収書の出しやすさは“後々のストレスを決める”
海外赴任での保管費は会社精算の対象になることが多いですが、会社によっては「毎月の領収書提出が必須」「年間分まとめ提出は不可」という規定があります。ここで、領収書のダウンロードが面倒だったり、紙でしか発行できなかったりすると、正直かなり手間なんですよね。
クレジットカード払いで、マイページからいつでも領収書をダウンロードできるタイプを選んだ方が、2〜3年後のあなたが圧倒的にラクになりますよ。
(3)保管すべきものは“帰国後も確実に使うものだけ”
トランクルームに預けるときに意識したいのは「本当に保管する意味がある?」という視点。たとえば、思い出のアルバムや、帰国後も使う高品質な家具は保管候補ですが、量産家具や古い家電は、保管より売却の方が圧倒的にコスパがいいです。
保管に向いているもの
- 思い出品(アルバム、作品、記念品)
- 高品質な家具(無垢材、ブランド品など)
- 季節用品(冬物、アウトドア用品)
逆に、IKEA・ニトリ・無印のような量産家具は、保管料より買い直しの方が安いことが多いです。
(4)防カビ・湿度対策がある倉庫を選ぶと安心
日本は湿気が多いので、長期保管で一番怖いのはカビ。特に紙類、衣類、革製品は影響が出やすいです。倉庫によっては湿度管理が甘い場合もあるので、契約前に「空調環境」と「換気システム」を確認しておくのがおすすめですよ。
なお、保管中の湿度に関する基準は、国土交通省が指針として提示する倉庫業関連の規定(出典:国土交通省「倉庫業関連法令」 https://www.mlit.go.jp/ )で確認できます。規定は更新される可能性があるため、最新の情報は公式発表を参照してください。
ここまで押さえておけば、「保管コストが無駄に高くなる」という失敗はほぼ避けられます。あなたの未来の負担を減らすためにも、トランクルーム選びは慎重に進めてみてくださいね。
ちなみにスペラボは空調が一年中管理された屋内トランクルームなので、湿気による劣化リスクがかなり低いです。温度・湿度が安定していることで、保存状態が長期間でも安定しやすいのが強みですよ。実際、海外赴任中の方からは「本を数年預けていたけど全くカビなかった」「スーツがほぼ現役のまま使えた」という声も多いです。








不要品買取サービスで引越し費用を作るコツ


持って行かない荷物をどうするか。これは中国赴任準備の中でも、かなり重要なテーマですよね。あなたも「売る?捨てる?保管?」の判断で迷っているかもしれません。でも実は、ここをうまく進めるだけで引越し費用の一部を賄えることもあり、私はいつも「買取サービスを積極的に使うのが最適解ですよ」とお伝えしています。
(1)買取は“売れるものだけ”ではなく“時間を買う手段”
海外赴任準備って、仕事の引き継ぎ、住居の退去手続き、役所関係、ビザ、荷物の仕分け…と、とにかくやることが多いですよね。そんな中、メルカリやヤフオクでの個別販売は、発送・梱包・やりとり・返品対応など、正直かなり負担が大きいです。
だから私は、海外赴任の場合は「時間を買う」意味でも、まとめて回収してくれる買取サービスを推しています。多少価格が下がっても、あなたが使える時間の価値を考えれば十分メリットがありますよ。
(2)高値になりやすいジャンルは“早めに売る”が鉄則
価値が落ちやすいものは、とにかく早く売った方が得です。特に、車・バイク・大型家具・家電・趣味用品などは、季節や年式で値段が動くため、2〜3か月前に動くと査定額に差が出やすいですよ。
高値で売れやすい主なジャンル
- 車・バイク(維持費削減にも直結)
- ブランド家具(飛騨産業、カリモクなど)
- 楽器(ギター、管楽器など)
- スポーツ用品(ゴルフ、ロードバイク)
車の売却は特に維持費が重いので、月単位で削減効果が出ます。あなたが「まだ乗るかも」と迷っている間にも、維持費と中古市場価格は着実に目減りしていくので、赴任が決まったら早めに動くのが本当におすすめです。
(3)複数社の比較をするだけで3〜5万円変わることも普通
買取査定は業者によって“得意ジャンル”が違います。同じ車でも、査定額が5万円以上違うことなんて普通。だから、最低でも2社以上の見積もりは取っておくと安心ですよ。
特に家具やスポーツ用品は、業者ごとに目利きの得意・不得意があり、比較した方が確実です。
査定価格は市場状況によって変動します。最終決定は、必ず各社の最新情報を確認してからにしてくださいね。
(4)売却するものと保管するものを同時に仕分けると効率的
売却の判断を後回しにすると、荷物の仕分けが二度手間になりがち。だから私はいつも“保管候補”と“売却候補”を同時に並べて考える方式をおすすめしています。同じジャンルをまとめて処理した方が、スピードも上がるし判断もブレにくいですよ。
ここまでの考え方を押さえておけば、売却だけで数十万円分の費用が浮く人も多いです。あなたの荷物量にもよりますが、ここでの判断が“引越しコストの差”を大きく左右しますよ。
家財・家具・書籍それぞれの最適処理方法


ここからは、モノのジャンルごとに「どう扱うのが最適か」を深く解説します。あなたも感じている通り、家具・家電・書籍・趣味用品は“扱い方の正解”がまったく違います。だからこそ、ここをジャンル別に整理する価値があるんですよね。
まず大前提として、中国赴任時の荷物整理は「保管・売却・持参」の三択で考えるのが分かりやすいです。ジャンルごとにその基準を具体的に見ていきましょう。
家具・大型家電
家具と大型家電の扱いは、赴任経験者の中でも意見が分かれるポイント。でも、費用面と手間を考えると、“保管より売却が合理的”なケースがほとんどです。
IKEA・ニトリ・無印などの量産家具は、2〜3年保管すると保管料が商品価格を超えることが多いです。たとえば3万円の家具でも、月8,000円の倉庫なら3年で約29万円。これは、ほぼ全ケースで売却一択ですよね。
大型家電(冷蔵庫・洗濯機など)も同じで、価値が落ちやすく、保管には向いていません。高級家具の場合は保管もアリですが、それ以外は売却するのが一般的です。
書籍・書類
書籍は意外と重いですが、輸送費に対して合理的なジャンルです。特に、仕事で使う専門書や子どもの日本語教材は、現地では手に入りにくいので送る価値が高いです。
一方、思い出系の紙資料はスキャンしてクラウド保存しておくことをおすすめしています。物理で残す量を最低限にしておけば、帰国後の整理もかなりラクになりますよ。
趣味用品
ゴルフ、ランニング、自転車、カメラ、楽器などの趣味用品は、現地で買うと高くつくものが多いです。特にゴルフは日本の方が圧倒的に安いので、持参・発送する方が満足度が高いケースが多いです。
逆に、中国で活かす機会が少ない趣味(キャンプ、釣りなど)は、保管を検討するか、一旦手放してしまった方が良い場合もあります。現地の生活スタイルをイメージして判断するとブレにくいですよ。
ここをしっかり整理すれば、「どれを送る/どれを手放す/どれを保管する」が迷わず決まり、荷物全体のボリュームも大きく圧縮できます。
品別出張買取業者リンク集
出発3ヶ月前からのスケジュールと実行チェックリスト
中国赴任の準備って、やることが多すぎて「何から手をつけるべき?」と混乱しやすいんですよね。だから私は、スケジュールに落とし込んで“時系列で処理していく”やり方をおすすめしています。
特に、会社の規定確認と輸送手配は、後ろ倒しにすると大きな失敗につながることもあります。ここでは、あなたが迷わず進めるためのロードマップを整理しますね。
3か月前からの全体スケジュール
- 3ヶ月前:会社規定確認・見積もり取得・仕分け開始・買取着手・eSIM/VPN準備
- 2ヶ月前:売却完了・保管手配・梱包開始・必要品の買い足し
- 1ヶ月前:船便発送・最終売却・解約手続き・手荷物確定
(1)3か月前にやること
この段階で絶対にやっておきたいのは、会社規定の確認です。会社によっては輸送費や保管費を負担してくれる場合があり、規定を知らず進めると自己負担が増えることがあります。
また、見積もり取得を複数社で行っておくと、サービス比較がかなり楽になりますよ。
(2)2か月前にやること
売却が終わり、残った荷物を「持参」「発送」「保管」に分けていきます。このタイミングで保管倉庫の契約を済ませ、梱包もスタートしておくと後半がかなりラクになります。
食品・日用品の買い足しもこの時期がおすすめ。直前になると在庫がなかったり、サイズ選びに焦ることが多いです。
(3)1か月前にやること
船便は到着まで1〜2ヶ月かかることがあるので、遅くてもこの時期には発送を済ませたいです。また、家電の売却や各種解約も終わらせておくと安心。
手荷物は「最初の2週間を回せるセット」を意識して仕上げていきましょう。
スケジュールに沿って動くと、全体が分かりやすくなり、直前の焦りがかなり減りますよ。
節約の80/20ルールで実現する大幅コスト削減
荷物準備のコスト削減は、細かい節約よりも“大きい決断の最適化”が効きます。あなたも感じていると思いますが、数百円の節約を積み重ねるより、家具の処理や輸送方法の選択の方が数万円〜数十万円の差になりますよね。
だから、私は“80/20ルール”を使って判断するのが一番効率的だと考えています。
節約効果の大きい4つの決断
- 車・バイクを早期に売却する
- 安価な家具を保管せず手放す
- 荷物を一度にまとめて発送する
- 日用品は現地調達に寄せる
特に、車やバイクは維持費(税金・駐車場代・保険)が大きいので、売却のタイミングだけでも節約効果はかなり大きいです。また、一度にまとめて発送することで、通関の手続きがスムーズになり、費用も抑えられます。
一方で、日用品を日本で大量に買い込むのは非効率。中国に行けば、UNIQLO、無印、IKEA、スーパーなど、生活に必要なものはほぼ揃います。だからこそ、荷物を必要最低限にし、現地に合わせて買い足す方が合理的です。
80/20の視点で考えると、あなたが力を入れるべきポイントがハッキリします。逆に言うと、それ以外の細かい節約は、そこまで神経質にならなくて大丈夫ですよ。
準備まとめ:持参・保管・売却・処分の最適化
ここまでの内容をまとめると、中国赴任準備の成功は「荷物の仕分け」「輸送の最適化」「現地生活の立ち上げ準備」の3つを正しく進めることに尽きます。
まず、持っていけないものは専門の買取サービスで手放し、荷物をできるだけスリムにする。そして持っていくものはポチロジのような発送サポートを活用し、まとめて送ることでコスパ良く中国へ届ける。
さらに、現地のインターネット規制に対応するため、eSIMとVPNは必ず日本で準備しておきましょう。これだけで赴任初日のストレスが半分以下になります。
また、保管する荷物は“帰国後も確実に使うものだけ”に絞ると、トランクルームの費用を大幅に抑えられます。保管場所は湿度管理や領収書の発行体制も要チェックです。
本記事で紹介している考え方や費用は、あくまで一般的な目安です。輸送・保管・売却の条件、中国側の規制は変更される可能性があります。正確な情報は各社公式サイトや税関の最新案内をご確認ください。また判断に迷う場合は、専門家や事業者に相談することをおすすめします。
あなたの中国赴任がスムーズに進み、現地での生活が快適にスタートできることを心から願っています。準備に迷ったら、いつでもセカイニオクルで一緒に整理していきましょうね。









